アニメもいよいよ終盤へ『昭和元禄落語心中~助六再び篇』原作漫画全10巻のあらすじと感想まとめ。(ネタバレあり)

2017年1月に最終巻の10巻が刊行されたばかりの漫画『昭和元禄落語心中』全10巻のあらすじと感想をまとめました。アニメの第2期『昭和元禄落語心中~助六再び篇』が人気放送中でもあるこの作品、感想には漫画を読み終えた後もう一度読み直すという人も。読み進むうちにわかってくるエピソードも多く、記事にはネタバレも含まれますのでお気を付け下さい。

第2期が人気放送中『昭和元禄落語心中~助六再び篇』の原作について

【画像:ThinkStock

2017年1月よりTBS”アニメイズム”枠にて放送中の『昭和元禄落語心中~助六再び篇』は、2016年に放送された第1期『昭和元禄落語心中』の続編となります。このアニメの原作、雲田はるこの『昭和元禄落語心中』は2010年に講談社「ITAN」で連載を開始、2016年に完結しすでに単行本も全10巻まで刊行されています。

現在アニメは第5話まで放送されていて、原作漫画の7巻あたりの内容です。第2期の中では中盤とはいえ、物語全体では徐々に終盤へと近づいてくるところ、ということで第1期の内容のおさらいもかねて原作漫画全10巻のあらすじや感想をまとめてみました。アニメだけを見ている方にはネタバレも含まれますので、ご注意ください。

『昭和元禄落語心中』全10巻のあらすじまとめ

『昭和元禄落語心中~与太郎放浪篇』

『昭和元禄落語心中~与太郎放浪篇』は漫画では第1巻から第2巻、アニメでは第1期第1話にあたります。刑務所を満期で出所した青年が向かったのは寄席。理由は刑務所の落語慰問会で見た大名人・八代目有楽亭八雲の『死神』が忘れられず、弟子になるためでした。

弟子は取らない主義の八雲でしたが、何の気まぐれか青年を「与太郎」と呼び弟子というよりもペットの様な可愛がり方で家に住まわせそばに置きます。八雲の家には義娘の小夏がいて、何やら八雲とは深い因縁がある様子。八雲、小夏、与太郎の3人暮らしに、通いの運転手兼世話役の松田が加わった暮らしが始まります。

初めは単なる付き人扱いだった与太郎も落語への熱意が伝わったのか、前座にしてもらえることに。そんな折に与太郎がヤクザだった頃の兄貴分が与太郎を訪ねてきます。「落語なんてくだらねえ」という兄貴に聴かせるため心を込めて演じた「出来心」で人前で落語をする楽しさに目覚めた与太郎。

しかし、八雲師匠の大舞台での独演会で大失態をし破門されてしまう与太郎。自分のやりたい落語を見つけるために八雲と落語の傍にいさせて欲しいと嘆願する与太郎に、八雲は破門しない代わりに三つの約束を守るように言うのでした。

『昭和元禄落語心中~八雲と助六篇』

『昭和元禄落語心中~八雲と助六篇』は漫画では第2巻~第5巻、アニメでは第1期第2話~第13話にあたります。七代目八雲師匠に同じ日に入門した菊比古(若き八代目八雲)と初太郎(小夏の父。のちに二代目助六)。2人は性格は全く違いながらも同じ様に落語に対する熱い想いを持っており、師匠のもと、互いに刺激し合いながら成長していきます。

戦争の動乱に巻き込まれながらも、終戦後、落語の時代がやってきたと意気揚々の初太郎。名前を助六に改め、自信満々で落語の道を突き進む姿に対し、己の落語が見いだせず悩む菊比古。そんな菊比古に、師匠は芸者のみよ吉を引き合わせます。

助六との差に焦る菊比古でしたが、助六の提案で行われた若手ばかりの「鹿芝居」で客をくぎ付けにした菊比古は、落語は「テメエの居場所をこさえる為」「ここにいても大丈夫だと思う為」「自分が自分でいる為」と悟ります。

そして、菊比古と助六は真打に。落語に人生を賭けるため菊比古はみよ吉に別れを告げます。一方助六は師匠と口論になり、「八雲」の名は菊比古に継がせる、さらに波紋を師匠から言われます。ショックを受けた助六と傷心のみよ吉は偶然街で出会い、そのまま一緒になり東京を離れて行方をくらまします。

ほどなくして七代目八雲師匠も亡くなり、一人になった菊比古は助六に『八雲』の名跡を継がせようと、二人を捜しに行きます。再会した助六は落語を捨て、みよ吉にも出て行かれ、娘の小夏に頼る暮らしで、それを見た菊比古は助六を東京に連れて行こうとします。

ここからが、『昭和元禄落語心中~八雲と助六篇』クライマックスとなるのですが・・・

ここのシーンを「あらすじ」と称して数行に収めてしまうのはもったいないくらいに読み応えがあるので、様々なサイトやネタバレを読んで知った気になっている方には、ぜひ漫画の第5巻だけでも読んで頂きたいです。

『昭和元禄落語心中~助六再び篇』

現在アニメで放送中なのがこの『昭和元禄落語心中~助六再び篇』となります。漫画「昭和元禄落語心中」全10巻のうち5巻後半から10巻までを占める『助六再び篇』。それまでの2編はこの助六再び篇の結末に向かうための布石だったのだ、ということが読み進めるとわかってきます。「八雲と助六篇」における話はあくまで菊比古(八雲)の話したことで語られていない部分やあえて隠した事柄についても明らかになっていくのです。

『昭和元禄落語心中~助六再び篇』は、八雲が与太郎に約束の話をしてから数年後、落語界が下火となり都内に寄席はもう一軒しか残っていないという中、それまで芸を磨いてきた与太郎がついに真打へと昇進したところから始まります。(ここ、アニメでは第一期振り返りを落語風に語っていて面白いので、漫画と合わせてアニメ第1話も見てみてください。)

そして、真打になるのを機に「助六」の名跡を継ぎたいと八雲に頼む与太郎。一方そんな折に小夏が妊娠、しかも父の名はかたくなに明かさず一人で産むという。そんな小夏に与太郎は自分が子供の父になると言って小夏と結婚することに。

テレビやラジオの仕事で売れっ子となった与太郎でしたが、元ヤクザの過去があることを週刊誌に暴かれ、人気は激減。焦りから寄席で大失敗をします。自分の落語が見いだせず悩み迷う与太郎に、八雲は親子会で「居残り佐平次」を演じるように告げます。しかし、いざ本番の親子会で八雲が倒れ病院へ搬送。与太郎の「居残り」を聴いてもらうことはできませんでした。

ここからはまだアニメでは描かれていない内容です(ネタバレ注意)

 

無事意識を取り戻したものの、落語を引退すると繰り返す八雲。世話になった親分の為に八雲は刑務所の慰問会へ。その演目中にみよ吉の亡霊を見た八雲は、終演後の寄席を訪れ、誰もいない高座で一人「死神」を演じ出します。すると今度は助六の亡霊が現れますが、実は助六の姿を借りた死神で寄席に火を放ち八雲の命を絶とうとするのです。火傷を負ったものの間一髪助け出された八雲。数日後の桜が満開の晴れた日、小夏は縁側で八雲に素直な気持ちを伝えます。ラジオから聞こえる助六(与太郎)の落語、それに合わせて演じる新之助。

が、次の瞬間穏やかな風景は一転して、目の前には助六(初太郎)が。冥途で助六・みよ吉と再会し、さらに助六と共に高座に上がります。ふたりとのつかの間の再会を終え八雲は三途の川を渡っていきます。

八雲の死から15年後、新之助は五代目菊比古として落語家の道を歩んでいました。小夏は女性落語家に、そして与太郎は九代目八雲の襲名。助六が八雲を継ぎ、八雲と助六二人の血を継ぐ新之助が落語をする、それにより長きにわたる因縁はようやく終わりを迎えたのです。

漫画『昭和元禄落語心中』の感想まとめ

漫画「昭和元禄落語心中」の値段と特装版の詳細

漫画「昭和元禄落語心中」全10巻の詳細情報

≪通常版≫ 値段 第1~3巻 各562円(税別)・第4~10巻 各581円(税別)

※電子版は540円(税込)

≪特装版≫

  • 第4巻 オリジナルデザインの手ぬぐい付 【値段】 1886円(税別)
  • 第7巻 「与太郎篇・前編」のDVD付  【値段】 3500円(税別)
  • 第8巻 「与太郎篇・後編」のDVD付  【値段】 3500円(税別)
  • 第10巻 番外編や設定画などの小冊子付 【値段】 880円(税別)

読了したらもう一度読み返したくなる漫画『昭和元禄落語心中』。特装版は手に入れるのが難しいかもしれませんが、10巻の小冊子には現在放送中のアニメ第2期『昭和元禄落語心中~助六再び篇』の作画用の描き下ろし設定画など普段は見ることができない内容なのでおすすめです

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