【新世紀エヴァンゲリオン】「渚カヲル」の正体とは?TV版と新劇場版との比較考察!

『新世紀エヴァンゲリオン』は90年代半ばに放送され、社会現象を起こすほどの人気を得たアニメ作品です。「綾波レイ」はじめ、人気の登場人物が数多く存在する本作ですが、ここで紹介する「渚カヲル」は、TV版にてたった1話しか登場しなかったにも関わらず、女性視聴者から圧倒的な支持を得たキャラクターです。その魅力とはいかに?

 『新世紀エヴァンゲリオン』「渚カヲル」とは?

『新世紀エヴァンゲリオン』は90年代半ばに放送され、当時としては斬新で深い人間の心理描写から、社会現象になるほどの人気となったアニメ作品です。

本作は「綾波レイ」をはじめとする美少女キャラクターの人気も高かった中、わずか1話しか登場しなかったのに、多くの女性視聴者から絶大な支持を得た登場キャラクターがいます。

そのキャラクターこそが、ここで紹介する「渚カヲル」です。

登場回は最終話直前の1話のみ!なのに圧倒的な人気の秘密は?

「渚カヲル」の登場回は、TV版『新世紀エヴァンゲリオン』では第24話。「最後のシ者」という話です。

物語は最終局面。「アスカ」が「使徒」の精神攻撃にやられ廃人化し、「レイ」も既に「シンジ」の知っている「レイ」ではなく、「シンジ」自身も「エヴァ」に乗って良いことなんて何一つないと思っている状態の時に、まるで救世主のごとく現れたのが彼、「渚カヲル」でした。

友達の「トウジ」も亡くし、友人と呼べる人間がいない孤独の中で、「カヲルくん」は「シンジ」の心を癒し寄り添ってくれる、という心優しい穏やかな青年かと思われました。

しかし、その正体は「最後の使徒」であり、「渚カヲル」は人間ではなかったのです。

「渚カヲル」その正体は「第17使徒タブリス」

「渚カヲル」はそもそも人間ではないので、人間としての詳細なプロフィールを載せることはできません。彼のプロフィールと呼べるものがあるとすれば、発生年月日は2000年9月13日。「セカンドインパクト」が起きたその瞬間です。

「渚カヲル」は実は「第十七の使徒」であり、「NERV本部」の地下深くに存在する「第2使徒リリス」に向かって降下していく所を確認されます。

「シンジ」は「カヲル」を信じていたのに、その正体が「使徒」であったことに深く傷つき絶望します。

そして、そのまま「リリス」と「カヲル」が接触してしまえば「サードインパクト」を引き起こし、世界が滅亡してしまうため、「シンジ」は「カヲル」を殺害することを決意します。

ちなみに、「渚カヲル」の「渚」は、分解すると「シ」と「者」。つまり「シ者」です。

この「シ者」には様々な意味が含まれているでしょうが、24話のタイトルも「最後のシ者」、「渚カヲル」は作中で一番最後に死ぬ「死者」、「渚カヲル」は最後に送り込まれた「使者」など、様々な意味がありそうです

たったこれだけの登場にすぎない「渚カヲル」の人気の理由は?

「渚カヲル」という存在を追っていっても、そもそも彼の正体自体が謎の多い「使徒」の一体にすぎないので、なかなか考察が難しい所があるでしょう。

しかし、なぜこここまで「渚カヲル」が人気キャラクターになったのかと言えば、やはり第一にそのさわやかな笑顔とルックスが魅力的であったからでしょう。

今でこそ「渚カヲル」のような、さわやかな王子系のキャラクターはスタンダードになっていますが、当時としてはまだ珍しく、王子キャラと言えば『美少女戦士セーラームーン』の「タキシード仮面」のようなキャラクターが多かったです。

そんな中、甘いルックスでさわやかな笑顔、透き通るような存在感に、当時の多くの女性視聴者は虜になってしまったのでしょう。

「綾波レイ」が無口なヒロインの先駆け的キャラクターだとすれば、「渚カヲル」はさわやかな王子様系のキャラクターの先駆け的キャラクターと言ってもいいのではないでしょうか。

後は、「アスカ」の精神崩壊と戦線離脱、「レイ」の自爆と死亡、「シンジ」の「初号機」の暴走と立て続けに起こるショッキングな出来事が重なった果てに、謎の美少年の登場という展開が「渚カヲル」の神秘性を演出し、より魅力的に見えるキャラクターになったのではないかと分析できます。

とにかく、「渚カヲル」は当時のアニメ作品の中では異質な存在感があり、理屈を超えて我々視聴者を魅了したことは、間違いのない事実です。

『新世紀エヴァンゲリオン』「渚カヲル」の声優は?

『新世紀エヴァンゲリオン』の声優は、『機動戦士ガンダムSEED』の「アスラン・ザラ」でおなじみの「石田彰(いしだあきら)」さんです。

声優としての「石田彰」さんの主な代表作と言えば、『機動戦士ガンダムSEED』の「アスラン・ザラ」があります。

「アスラン」は特に、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では主人公の「シン・アスカ」よりも主人公ぽい活躍をしていて、非常に魅力的なキャラクターでした。

「渚カヲル」は穏やかな美少年という感じのキャラクターですが、「アスラン」はもっと生真面目というか、深く考え込み過ぎてしまう悩み多き少年でしたね。

そんな、個性の違うキャラクターを演じ分けられる「石田彰」さんですが、「石田」さんが演じられるキャラクターは、主人公よりも人気が出てしまうことが多いかもしれません。

それだけ、魅力的な声と演技力の持ち主です。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』では「渚カヲル」の役どころが全然違う!

『新世紀エヴァンゲリオン』から見ていた視聴者は「あれ?」と思ったでしょうが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』では「渚カヲル」の登場回数がやたらと多いです。その存在感は「破」の時にはかなり強くあり、「Q」では「シンジ」と同じくらい出番がありました。

そして、大きくTV版と違う設定は、新劇場版では「渚カヲル」は第17の使徒ではなく、どうやら第1の使徒であったようです。新劇場版の作中では、「シンジ」の父「碇ゲンドウ」の策略により第12使徒の浸食に遭い、「渚カヲル」は第13の使徒に貶めらたようですが、その辺りの詳細は未だ謎が多いです。

しかし、新劇場版の「渚カヲル」の本質は、TV版の「渚カヲル」となんら変わりありませんでした。

「サードインパクト」を引き起こした張本人として、全ては「シンジ」に白羽の矢が突き付けられたのですが、それを「カヲル」は癒すかのように「シンジ」にやさしく接しました。

「渚カヲル」の魅力は、このやさしさにあると言っても過言ではないでしょう。

『新世紀エヴァンゲリオン』「渚カヲル」の名言

「渚カヲル」と言えば、哲学的なことを言い、時に意味不明なことを述べるのが特徴的なキャラクターですが、なぜかナンテコトない言葉も心に響くというか、記憶に残ってしまうものが多いです。

ここでは、そんな作中の「名言」を紹介していきます。

「さあ行くよ。おいで、アダムの分身。そして、リリンのしもべ」

「渚カヲル」がセントラルドグマの奥深く、「第2使徒リリス」の所へ向かう時の名言。「アンビリカル・ケーブル」無しで「弐号機」を動かし、まるで自身の護衛のように従わせました。

「リリンもわかってるんだろ?A.T.フィールドは誰もが持っている心の壁だということを」

「カヲル」が使徒だとわかり、怒りと悲しみに満ちた「シンジ」が「初号機」で「カヲル」を攻撃した時、「カヲル」の周囲で「A.T.フィールド」が発生した時の「カヲル」の台詞(名言)。

突然、「A.T.フィールド」という機能の名称がでて、視聴者も引き込まれたことでしょう。

「そうか。そういうことか、リリン」

「シンジ」の「初号機」と交戦し、「セントラルドグマ」の奥深くで何かを悟った「カヲル」の台詞(名言)。ハッキリ言って、視聴者にはなんのことだかさっぱりわかりませんが、「カヲル」だけは何か悟ってしまった意味深な言葉です。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』での「渚カヲル」はどうなるのか?

劇場版3作目である『ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q』では、「カヲル」は「シンジ」の身代わりとなって死亡しました。その死の間際には、「またすぐ会えるよ」と言い残し死んでいきました。

つまり、これは続編であろう『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では、「渚カヲル」は間違いなく登場するということです。

多くの謎を残した「渚カヲル」と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開の前に、今一度『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』を復習しておきましょう。

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