絆に涙する…アニメ「夏目友人帳」の神回エピソード ベスト7

緑川ゆき原作のコミックをアニメ化した「夏目友人帳」。人気も高く、アニメシリーズは第4期まで制作され、2008年から2016年に渡って放送されました。今回は、そんな「夏目友人帳」の中でも、珠玉のエピソードをベスト6形式でご紹介します。

多くの感動を生んできたアニメ「夏目友人帳」

緑川ゆき原作のコミックをアニメ化した「夏目友人帳」。その優しいストーリーは、多くのファンを感動させてきました。人気も高く、アニメシリーズは第5期まで制作され、2008年から2016年に渡って放送されました。

アニメが終了した現在でも聖地巡礼が行われるなど、ファンの中の熱は下がることを知りません。2015年の12月には、2013年に上演された朗読劇イベントの再演「SOUND THEATRE × 夏目友人帳 ~集い 音劇の章・再び~」が行われ大きく話題となりました。

今回は、そんな「夏目友人帳」の中でも、珠玉のエピソードをベスト7形式でご紹介します。

アニメ「夏目友人帳」神回第7位:「春に溶ける」


第6位は、第2期第2話「続・夏目友人帳」の「春に溶ける」です。「続・夏目友人帳」の中でも人気の回です。

ある雪の積もった日、夏目とニャンコ先生は腰に効くしばの原にやってきます。そこにはかつて二匹の守り神の像がありましたが、現在は一匹しか残っていません。雪合戦で遊ぶ夏目とニャンコ先生ですが、像から妖が出てきます。妖は夏目に乗り移ろうとしますが失敗し、夏目が作った雪うさぎに乗り移ってしまいます。その妖は守り神の1体である神様・玄で、封印から解き放たれた悪霊を退治してほしいと夏目に依頼します。

実はその悪霊はもう1体の守り神の翠。元々は2人は祓いの神様で、不作に困る村人たちを助けようとしましたが思うように行かず、村人たちはそれを2人のせいにして像の片方を粉々に砕いてしまいました。それにより翠は悪霊となってしまったのです。そして玄も翠が悪霊化しずっと一人で寂しかったため、悪霊化しかけてしまいます。玄は夏目に友人帳に名前を書き、悪霊化したら燃やすよう頼みますが夏目の必至の説得で思い直し、涙を流します・・・

命を削っても人間たちを助けようという2人の神様の優しさ、孤独の寂しさ、そして最後の別れの切なさがたまらない話です。最後に花畑に三色の虹がかかるシーンは屈指の名シーン。暖かくも切ない神回です。

アニメ「夏目友人帳」神回第6位:「幼き日々に」


第5位は、第3期第4話「幼き日々に」です。ニャンコ先生の「らーめんらーめん」についつい萌えてしまうこのお話。実際は夏目の過去とつながるエピソードなのですが……。

友人たちと出かけることになった夏目。電車から外を眺めていると、親戚をたらいまわしにされていた頃に住んでいた風景に気づきます。その風景に、夏目は幼いころを思い出します。木の上にいた妖怪は、人間に気づかれずに過ごしていました。そんな妖怪と出会ってしまった子どもの頃の夏目ですが、妖怪は初めて自分に気づいてくれた夏目にちょっかいを出します。脅かそうと追い掛け回したり。好きな人についついちょっかいをかけてしまう男の子のように。

本当は、ずっと寂しかった妖怪は、夏目と触れ合いたかっただけ。夏目の境遇と、彼の痛みや哀しみを知った妖怪は、不器用ながら夏目の心を慰めようとさらにちょっかいを出します。しかし、子どもの夏目にはそんな妖怪の気持ちを思い図るような余裕はなく、またタイミングの悪さもあいまって、気持ちはすれちがってしまいます。「もう私の言葉は届かない」、そう思いながらも妖怪は猫に化けて夏目の下へ向かいます。猫として、素の夏目に抱きしめられた妖怪。夏目の優しさと寂しさを知り、また涙を流します。

届かなかった妖怪の想い。そして、成長した夏目と妖怪は、再会を果たします。妖怪は、夏目との別れの後、人間を憎み忌み嫌うほどになりますが、やはり優しい彼女は、子どもが転んだりすると放ってはおけません。どんだけツンデレだ!と言ってしまいそうですが、彼女の優しさと夏目の優しさ、そして周りの人の優しさに涙し、癒されるお話です。

アニメ「夏目友人帳」神回第5位:「蔵にひそむもの」

続いては、同じく第3期第5話の「蔵にひそむもの」

夏目と田沼は、タキの家の蔵掃除を手伝うことに。蔵の中は、妖怪が見えないながらも妖怪の研究をしていたというタキの祖父のせいか、あやしげな道具がいっぱいです。妖怪を見たいと願っていたというタキの祖父の話に、望んで見えているわけではない夏目は複雑な気持ちになります。

掃除が終わり、蔵を出る夏目たちですが、夏目は蔵の奥にあった魔よけの着物3枚のうち1枚がなくなっていることに気づきます。しかし、タキや田沼を怖がらせるのは……と夏目は黙っていました。母屋に入ると、夏目は白い着物を着た妖怪に襲われますが、なんとか撃退します。すると、廊下の端にいた小さな妖怪と目が合ってしまいます。

その妖怪の名はメナシ。メナシが言うには、白い着物の妖怪は古い人形の妖怪で、封印が解かれたのでバラバラになった自分の体を集めようとしているというのです。夏目の様子がおかしいことに気づいたタキと田沼に問われ、夏目は人形の妖怪とメナシのことを打ち明けます。人形の妖怪を探しながら、夏目はメナシと話します。懐かしそうに、タキの祖父である慎一郎との想い出を話すメナシ。人形の手足を見つけつつも奪われてしまった3人は、庭に出て一息。すると、他の妖怪も現れます。どの妖怪も慎一郎を知っている様子。彼らは、人形の妖怪の名前と、その手足の状況について教えてくれました。

その後、人形の妖怪であるカクラにつかまってしまった夏目。どうすることもできないタキと田沼でしたが、ここでニャンコ先生と合流。ニャンコ先生は斑になってカクラを取り押さえようとしますが、タキの家の敷地内には慎一郎が張った中途半端な結界がたくさんあり、体の大きな斑はそれに邪魔され動きが上手く取れません。すると、先ほど現れた、慎一郎を知る妖怪たちが「やれやれ」と手助けをしてくれます。そのとき、夏目の中に妖怪たちの記憶が流れ込んできました。

病気になった慎一郎を案じる妖怪たち。見よう見まねで作った聴診器を当て、早く良くなれと願う彼らの気持ち。そして、事件が収束します。この回も、妖怪たちのツンデレっぷりが愛おしくなります。もちろん、事件が片付いたときにまた涙の展開があるのですが、そこはまだ見ていない方へのお楽しみ。聴診器のくだり、妖怪たちが憎まれ口をたたきながらも、妖怪が見たいと願って試行錯誤する慎一郎おじいさんのことをいかに好きだったかが伝わってきます。また、妖怪たちとタキのおじいさんとの絆だけではなく、田沼やタキが夏目を想ってくれていることも伝わってくる、素敵なお話です。

アニメ「夏目友人帳」神回第4位:「塔子と滋」


第4位は第5期第10話の「塔子と滋」

ある日の夏目とニャンコ先生。烏の鳴き声で突然の雨に気付いて家路を急ぎます。三人で囲む食卓では雨を知らせたカラスの話題に。烏と聞き、塔子は昔を思い出しました。それはまだ滋と二人で暮らしていた頃のこと。

子どものいない滋と塔子たちには、古いながらも広い家が楽しくもちょっぴり静か。こんな穏やかで幸せな日々を、いつまでも二人で積み上げていけたら。そう考えていた頃でした。しっぽがちょっと曲がった烏をよく見かけるようになった塔子。

滋が言うには、一羽でいる烏は、まだ番に出会えてないか、相手に先立たれてしまったとのこと。仲良しのあの烏は一体どちらなんだろう。塔子はいつもひとりで飛ぶ烏に思いを馳せます。

ある日塔子は、中学の頃の友人に誘われて旅行に出かけました。美しい景色を見ても、美味しい料理を食べても、滋を思い出してしまう塔子。旅館で眠りに就くとき、滋とあの烏を重ねて寂しさを感じ、滋の隣へ帰りたいと涙するのでした。

遠縁の葬式に出かけて以来、考え込んだりそわそわしたりと落ち着きのなかった滋。その葬式で痩せて所在なさげな男の子――夏目貴志を目にしたためでした。塔子が許してくれるなら預かりたい、大事なこの家のことだからすぐに答えなくていい。そう言って相談を持ちかけた滋。その優しさが嬉しいと、微笑みながら涙を流す塔子。

こうして二人で散々話し合い、夏目を迎えにいくことを決めたのです。

時々情緒不安定になるらしい夏目。塔子や滋から見ても不思議とケガの多い少年でした。ぎこちなくも笑顔を作ろうとするものの、夏目は時々ひどく遠くを見るような目をします。その姿を見て、守ってあげたいと、いつか家族のように打ちとけてほしいと塔子は願うのです。ニャンコ先生も藤原家の一員となった頃。塔子の仲良しの烏は相変わらずひとりでした。

手伝いに来た夏目に友達の烏を紹介すると、夏目はその烏は白い烏と共にいるのだと教えます。塔子たちの目には映らないけれど、よかったと言って微笑み、滋も二人を優しく見つめました。

アニメ「夏目友人帳」神回第3位:「儚い光」

さて、第3位は第1期から。第1期第8話の「儚い光」です。

沼に蛍を見に来た夏目とニャンコ先生ですが、そこで一人、沼を見つめる男性と出会います。その男性の傍らには、女性のような髪の長い妖怪が寄り添っていたのです。彼女によると、その男性は、昔は妖怪が見えていたのだけれど今は見えないとのこと。

その夜、夏目はその女性の妖怪の夢を見ます。夢の中で「…ヨ、…キヨ」と声がするのです。夏目はその声から、妖怪にキヨと名前をつけます。キヨは沼にいた男性に見つかってしまってから彼と話をするようになり、仲良くなっていたのですが、突然男性の目に妖怪が映らなり、声すらも届かなくなります。夏目にも、「いつかお前も見えなくなるかもしれない」と話すキヨ。つい「嫌だな」と言葉が出た夏目。妖怪が見えることに対して、意思が変わってきていることを夏目は感じました。

そして、勇気を出して沼に佇む男性に、自分も妖怪が見えるということを伝えた夏目。男性は、ある妖怪との想い出を話し始めます。一人の妖怪と仲良くなったこと。彼女を好きになり、愛していたこと。ずっと忘れられなかったが、やっと本当に愛する人を見つけ、結婚すること。去っていった彼の姿に、キヨは「よかった、あの人はもうひとりではないんだ」と言います。

また夏目の夢の中に、キヨが現れます。男性とキヨの、幸せな想い出の数々が。蛍のあやかしであったキヨの最後の決断が、もう涙なしには見られません。幸せだった日々、彼の目に自分が映らなくなった絶望、それはキヨの心を大きく動かしたでしょう。しかし彼女は彼の幸せを願った。そんなこと、なかなかできませんよね。切なくて切なくて、涙が止まらないお話です。

アニメ「夏目友人帳」神回第2位:「水底の燕」

そして、第2位も第1期から。第6話の「水底の燕」です。

夏の日照りで干上がってしまったダムの村を、クラスメイトと見に来た夏目ですが、ダム底の村で人影を見た夏目は倒れてしまいます。目覚めるといつの間にか家。気づくと夏目は妖怪に取り付かれていました。

取り付いたのは、燕の妖怪。自分が死ぬ要因となった人間を恨むうちに鬼となってしまったツバメですが、彼に毎日えさをやり、優しくしてくれた人間が1人、いたそうです。彼はその優しい人に逢いたくて、夏目に取り付いたというのです。ツバメの願いに負けた夏目は、その人を探します。そしてついに探し出すのですが、残念ながらその人にツバメの姿は見えません。ツバメの一途な想いを知っている夏目は、寂しさを感じます。

雨が降るようになり、だんだんダムの底にも水が戻り始め、ツバメの力が日に日に弱まっていく頃、妖怪たちの祭があるという話が。しかも、その祭の中のイベントでは、賞品に「1日だけ人間になれる着物」があるというのです。ツバメのために、その賞品を手に入れたいと思う夏目。なんとかニャンコ先生の協力を得て、その着物を手に入れます。

着物を夏目から渡されたツバメ。


ダムの村が水の底に沈んでしまってから後、夏目は男性に、着物を着た女性に出会わなかったかを聞きます。すると、男性は1枚の写真を見せてくれました。写真に写る男性の横には、微笑むツバメの姿がありました。

優しさというのは、人間であろうと妖怪であろうと変わることはないということを教えられたようなお話です。そして、「好き」という感情ももちろん違いはないんですよね。ツバメの一途な想いが伝わってくる、あたたかい気持ちになる神回でしょう。

アニメ「夏目友人帳」神回第1位:「露神の祠」

堂々の第1位は!やはり神回といえばこのお話でしょう。第1期第2話の「露神の祠」です。

妖怪たちに名前を返していこうと決めた夏目の下に、名前を返してほしいと小さなあやかしが現れます。名前は露神なのですが、友人帳の露神のページは他のページとくっついてしまっていてはがれません。

次の日、露神のところへ向かう夏目は、桃を持ったおばあさんと出会います。挨拶を交わす夏目とおばあさんですが、ニャンコ先生いわく、そのおばあさんは長くはないと。おばあさんから桃をひとつもらった夏目たちは、露神の祠に到着。夏目は露神が本当に神様だったと驚き、おばあさんにもらった桃を渡そうとしますが、露神は桃ならあると断ります。夏目の桃を見て、「ハナさんを知っているのか」と驚く露神。実は、露神の体の小ささは、信仰が減ってしまったためで、露神の祠に参る人は年々減っており、ハナさんが最後の1人だというのです。

友人帳がはがせないので、露神と、くっついてしまったページの妖怪の名前と両方を返そうを決める夏目。もう1人の妖怪を知っているという露神は、下手くそな似顔絵を描いてくれますが、それを元に探してもやはりなかなか見つかりません。

探し回る夏目ですが、露神の祠の前で手を合わせるハナさんに出会います。そばには露神がいますが、見えていない様子。そんな様子に夏目は切なさを感じます。ところが、ハナさんと話していると、実は彼女は露神を一度だけ見かけたことがあるというのです。露神に話しかけられたけれど、返事をしたら消えてしまいそうで、怖くて話せなかったというハナさん。今では、一人ぼっちだった露神に声をかければ良かった、一人ぼっちは寂しいから、と後悔を感じているようで……。

次の日、探している妖怪が見つかったと露神がやってきます。見つかった妖怪は似顔絵とは全く違う恐ろしい姿。その妖怪に夏目は捕まってしまいますが、それと同時に妖怪の記憶が夏目の頭に流れ込んできます。

その記憶から妖怪の名前がわかった夏目。露神と妖怪・ススギに名前を返します。そして、露神と若い頃の夏目の祖母・レイコとの記憶。動画を見ていただけばわかりますが、露神のセリフが切なすぎて号泣してしまいそうです。名前を返した後に夏目は露神の祠に、桃を持っていきます。そこで出会った露神の姿は、さらに小さくなっています。それが何を意味するのか……。

人間を愛してしまった露神。1人の人間を、ではなく、人間というものを、信仰がなくなっているというのに「可愛いもの」と言い切れる露神の優しさと愛がじわりと心にきます。露神とハナさんの絆、そして夏目との絆がそうさせているのでしょうね。優しいハナさんと夏目に出会った、優しい神様・露神。涙なしには見られない、神回第1位です。

夏目友人帳の世界を、生で体験しよう

さて、アニメ「夏目友人帳」の神回ベスト7をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

心にじんわり、キューンとくる優しい物語の数々を7つだけというのも難しいですが、振り返りで見ていただけるとうれしいです。ぜひ「夏目友人帳」の世界を味わってくださいね。

夏目友人帳の関連記事はこちら

みんなのコメント
  1. 匿名 より:

    夏目友人帳
    声優も良いしオープニング
    タカラバコもいい曲

  2. 匿名 より:

    いい意味で露神の話は本当にだめ
    2話目からあの話は反則、めっちゃ泣いた。
    今でも1番好きな話だけど、他の話も負けないぐらい凄く面白い。
    天才だと思う
    あと、とにかくにゃんこ先生が可愛すぎる

  3. 匿名 より:

    私もこの話が一番好きです。
    他の妖もそうだけど 誰かを思う気持ちはとても純粋で真摯です。
    それに比べて 人間の傲慢なこと。

    見えない何かに 思いを馳せてしまうアニメです。

コメントお待ちしております

内容に問題がなければ「コメントする」ボタンを押してください。