有村竜太朗のソロアルバム「デも/demo」豪華アーティストと創った”実験”作品の魅力

ヴィジュアル系シーンの中でもフォロワーの存在しない稀有なバンド、Plastic Tree。ボーカル、有村竜太朗が2016年に初めてのソロ活動を発表。アルバム「デも/demo」は、参加アーティストの豪華さからも話題となりました。今回は有村竜太朗が満を持して発したソロアルバム「デも/demo」についてご紹介していきます。

Plastic Tree有村竜太朗初のソロアルバム「デも/demo」についてご紹介します!

2013年にバンド結成20周年、そして今年、2017年にメジャーデビュー20周年を迎えたPlastic Tree。ヴィジュアル系シーンの中でもフォロワーの存在しない稀有なバンドで、その独自性の強い世界観に魅了されるバンギャは尽きません。そんなPlastic Treeのボーカル、有村竜太朗が2016年に初めてのソロ活動を発表。Plastic Treeではない「有村竜太朗」の音楽性を表現したアルバム「デも/demo」は、参加アーティストの豪華さからも話題となりました。今回は有村竜太朗が満を持して発したソロアルバム「デも/demo」についてご紹介していきます。

個人作品集「デも/demo」の概要

有村竜太朗個人作品集1996-2013「デも/demo」は、2016年11月23日に発売された有村竜太朗初のソロアルバムです。初回限定版A、B、通常版の3種類で発売されました。初回限定版のタイトルは全て有村竜太朗本人が手書きで書いていることも話題となりました。インスト曲2曲を含む、全8曲が収録されています。

このアルバムは、有村竜太朗がPlastic Treeとして活動を続ける中、制作されてそのまま採用されなかった楽曲等を「ちゃんとした作品にしたい」という本人の思いから発表されました。また、「実験的に誰かと接触させてみたい」という考えから、ヴィジュアル系以外の様々なアーティストが参加しているアルバムでもあります。

今回本当に、曲が溜まっていたというのがいちばんの理由なんです。自分の年齢を考えたとき、曲にならないままのこの数十曲が、ただパソコンの墓地みたいなフォルダの中にいるのかって。でも今聴いたら、これは曲になるなとか、自分がちゃんともっとみてあげればよかったなとか、あのときやらないと言わなければよかったとか、そういうのもありますよね。曲として成立したら曲の人格がまた生まれるので。そうなる前に閉ざしていたので、形にしてあげたいなっていう。そう思い立ったから、できたんだと思います。

( 【インタビュー】有村竜太朗、個人作品集完成「純度がものすごく高い」より引用)

自分を実験的に誰かと接触させてみたい衝動にも駆られ、以前より作品作りをしてみたかった友人達も誘ったりして、ようやく1枚の音源が完成しました。

(BARKSより引用)

収録曲

  • 幻形テープ/genkeitêpu
  • 浮融/fuyuu
  • 魔似事/manegoto
  • また、堕月さま/mata,otsukisama
  • うフふ/ufufu
  • 猫夢/nekoyume
  • 鍵時計/kagidokei
  • 恋ト幻/rentogen

有村竜太朗の世界をさらに深めた参加アーティストとは

「デも/demo」は、様々なミュージシャンが参加して制作されました。特徴的なのは、参加しているのがPlastic Treeのようなヴィジュアル系バンドのミュージシャンではなく、一般バンドのミュージシャンだということです。これは有村竜太朗がPlastic Treeとしてではなく、ソロ活動として楽曲を制作する中で、「Plastic Tree」というバンドから離れた一個人の音楽性を追求した結果と言えます。有村竜太朗と交友のあるアーティストたちが、有村竜太朗本人の希望によってこのアルバムに参加しています。

hiro

ポストロックバンド「té」のギタリスト。「凡庸な逆回転」というライブにのみ参加する「ネジ。」のバンドメンバーとして有村竜太朗と共に以前から活動をしていました。「ネジ。」は有村竜太朗がソロプロジェクト以前にやっていた、Plastic Treeを除く唯一の音楽活動です。基本的に懐メロを中心としたカバー曲しか演奏しないバンドではありますが、「ネジ。」唯一のオリジナル曲である「猫夢/nekoyume」が「でモ/demo」に収録されたことで話題となりました。

鳥石遼太・高垣良介

ロックバンド「chouchou merged syrups.」のベーシスト、及びドラマーです。「té」と同じく残響レコードに所属しており一時はメジャーデビューもしましたが、2016年末に解散。今回の有村竜太朗ソロプロジェクトにはhiroの紹介にて参加となりました。

野村慶一郎

作曲、及び編曲者。様々なアーティストに楽曲を提供しています。また、UK系バンド「Green Juice」のキーボード担当でもあります。今回のソロプロジェクトにはマニピュレーターとして参加しています。

小林祐介

オルタナティヴロックバンド「THE NOVEMBERS」のギタリスト兼ボーカリスト。同バンドでの作詞作曲の全てを担当しており、シューゲイザーをメインとするなど有村竜太朗と多くの共通点を持ち、このソロプロジェクトでは楽曲「浮融/fuyuu」にギタリストとして参加しています。

波多野裕文

ポストロックバンド「People In The Box」のギタリスト兼ボーカリスト。残響レコード所属時代にhiroを通して出会った有村竜太朗の個人的な友人でもあります。同バンドで作詞作曲も担当しているソングライター&メロディメイカーでもある為、今回のアルバムでは「恋ト幻/rentogen」のトラックメイキングを担当しています。

釆原史明

数々のバンドマン、アーティストの楽曲を担当した経歴を持つエンジニア。音楽業界におけるエンジニアとは、音響の調節や録音を行う技術者のことを意味します。有村竜太朗が今回どうしても一緒に仕事をしたかった人物でもあり、オルタナティヴロックバンド「凛として時雨」のTKの紹介により、今回のソロアルバムへの参加が決定しました。

初のソロアルバム「デも/demo」 その内容とファンの感想は?

まず「デも/demo」を再生すると、Plastic Treeとして制作された楽曲と似てはいるものの、圧倒的に別物であることに誰もが気付くことでしょう。Plastic Treeはボーカル有村竜太朗のイメージが強いバンドではありますが、実際には全てのメンバーが作曲を行っており、有村竜太朗の音楽性のみが全面的に押し出されている曲というのはあまり存在しません。もちろん今回のアルバムにしろ、何人もの参加アーティストがいることは変わりませんが、「Plastic Tree」としての音楽を作ったのではなく、「有村竜太朗」としての音楽を作ったという、根本的な部分に違いが存在しています。

音楽性としては、Plastic Treeよりもさらにシューゲイザーの要素が強く、オルタナティヴロックとしての印象も強いものとなっています。Plastic Treeのように様々な要素が詰まったバンドの音楽、ではなく、有村竜太朗一個人の音楽性が一方向に伸びて発せられたようなアルバムであり、非常に純度の高い作品となっています。Plastic Treeの中の有村竜太朗ではない有村竜太朗を見たいのであれば、迷わずに聴いていただきたいアルバムです。

ファンの感想

 有村竜太朗の踏み出した新たな第一歩!

PlasticTreeのボーカルとしてのみならず、かつては「GADGET GROW」のファッションモデルも務めており、現在に至るまでに様々な雑誌でエッセイストとしても活躍している有村竜太朗。初のソロアルバム「デも/demo」は、その多彩な活動歴の新たな1ページとなりました。Plastic Treeとして活動を行う傍ら、「デも/demo」発売直後の2017年1月には「有村竜太朗 Tour 2017『デも/demo』」と題しライブツアーを行うなど、その勢いは留まるところを見せません。Plastic Treeの結成20周年を迎えた今、さらに精力的に活動を続けていくPlastic Tree、そして有村竜太朗から目が離せませんね!

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