宝塚雪組『CAPTAIN NEMO』!今、世界が注目する作品の舞台化に挑む!

世界中の人に長年愛されてきた超大作、海洋SF小説『海底二万里』が今夏、宝塚雪組によって舞台化されます。公演のタイトルは『CAPTAIN NEMO』。孤高の英雄として描かれるネモ船長を雪組3番手スターの彩風咲奈さん主演で上演します。会場や日程、現段階で分かっているキャストや作品のあらすじについてまとめました!

宝塚雪組による世界大作『CAPTAIN NEMO』の舞台化!


(出典元:pixabay

宝塚雪組は今夏、『CAPTAIN NEMO』の舞台化に挑戦します。現段階で分かっているキャストは主演の彩風咲奈さんのみ。雪組は次期トップの望海風斗さん主演で全国ツアー公演も予定されているので、それぞれの作品のキャストがどうなるのか期待が膨らみます。

まずは現段階で分かっている日程と会場、作品のあらすじや、ファンの声など、ほかにも関連する情報を見ていきましょう。

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公演日程と会場をチェック!

MUSICAL FANTASY
『CAPTAIN NEMO』…ネモ船長と神秘の島…
~ジュール・ヴェルヌ「海底二万里」より~
 脚本・演出/谷 正純

  • 日本青年館ホール

2017年8月29日(火)~  9月4日(月) [全11回]

  • 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

2017年9月16日(土)~ 9月24日(日) [全14回]

主演は雪組3番手の彩風咲奈さん

キャストとして決まっているのは、現在雪組3番手スターの彩風咲奈さんのみ。

ほかのキャストが原作に出てくる人物で配役されるのか、女性調査隊員のほかにもオリジナルキャラクターが出てくるのか。キャストと配役が気になるところです。

宝塚版の見どころは?ネモ船長の人物設定はブラックorホワイト?

ブラックテイスト

ホワイトテイスト

宝塚版のあらすじ

ジュール・ヴェルヌの海洋SF小説『海底二万里』に登場するネモ船長──潜水艦ノーチラス号で植民地支配を目論む国々に敢然と戦いを挑む孤高の英雄を新たな視点で描くミュージカル・ファンタジー。
19世紀後半、・・・(以下省略。引用元:宝塚歌劇公式ホームページ

宝塚歌劇公式ホームページからあらすじを読むと、原作と比較していくつかポイントがあげられます。

 

  • 植民地支配を目論む国々に敢然と戦いを挑む孤高の英雄である
  • 地図にない島=植民地支配から逃れてきた人々が暮らす島
  • 島の主はネモ船長であり島民からは絶大な信頼を得ている
  • 島には地熱発電装置などが備えられ、世界中の何処よりも発達している
  • 調査隊が調べていたのはノーチラス号ではなく島の存在?
  • 島を護るためネモ船長はノーチラス号で敵艦隊に立ち向かう
  • ネモ船長に思いを寄せる女性調査隊員とのロマンス

 

今回の宝塚版では、ネモ船長が海を舞台に自身が作り上げた世界中で一番発達している島と自分を慕ってくれる島民を護るべくノーチラス号で調査隊と戦うという内容になっているようです。

原作の設定やニュアンスを取り入れながらもテイストは大幅に変更されているようです。ネモ船長が“英雄”として描かれるストーリーは、原作とは全く別物として新たな視点で楽しめる内容になりそうです。

宝塚版の新しいネモ船長がカバーイラストのような原作のブラックテイストを残した人物設定になるのか、全くのホワイトな正統派として描かれるのか、ポスター画の完成が待ち遠しいですね。

原作には出てこない女性調査隊員とのロマンス


(出典元:写真AC

特に気になるのは、ネモ船長に思いを寄せる女性調査隊員というオリジナルキャラクターです。

調査隊員ということは、ネモ船長とは対立する立場ということになりますよね。調査を進めるうちに対立する立場でありながらもネモ船長に惹かれていく女性調査隊員と、その女性調査隊員を敵視しながらもネモ船長の心境に変化が表れてくるのかどうか…。2人の恋の行方は?ドキドキ…と言う感じでしょうか。

この役に誰が配役されるのかも注目されますね。

原作『海底二万里』(海洋SF小説)とはどんな作品?

原作の主な登場人物

  • フランスの海洋生物学者アロナクス博士
  • 博士の助手コンセイユ
  • アメリカ軍艦「リンカーン号」のファラガット艦長
  • 銛打ちの名手ネッド
  • 作品の中心となるネモ船長と潜水艦「ノーチラス号」の乗組員

原作のあらすじ

(出典元:写真AC

世界中の海で奇怪な事件が多発した1866年。アメリカ政府はその真相を追究すべく軍艦「エイブラハム・リンカーン号」の艦長ファラガットに調査を命じます。艦長はアロナクス博士に調査の協力を要請し、助手のコンセイユがついて行くかたちで、銛打ち名人のネッドと共にニューヨーク港から調査をスタートさせます。

調査の途中、噂されていた巨大生物とされる物体に出くわし、アロナクス博士たちはリンカーン号から海に投げ出されてしまいます。大海原に投げ出されたアロナクス博士とコンセイユ、ネッドの3人が、ネモ船長によって潜水艦「ノーチラス号」の甲板に引き上げられて助かります。甲板でやっと意識を取り戻した3人は、噂されていた奇怪な事件は巨大生物の仕業ではなく今自分たちが乗っかっている「潜水艦」だと認識しますが、潜水艦の乗組員たちが3人を艦内へ無理やり引きずり込み部屋へ閉じ込めてしまいます。ネモ船長は3人に、命を助けたかわりにルールに従ってほしいと告げ、潜水艦に閉じ込めると言います。そこからネモ船長とアロナクス博士たちの海底大冒険が始まります。

ネモ船長の本当の名前とは?

“ネモ”はラテン語で“誰でもない”という意味だと言います。また潜水艦の名前“ノーチラス”はオームガイのことで、タコやイカの仲間なのに貝殻の中にすむ生き物だということから、アロナクス博士はネモ船長のことを潜水艦という殻に閉じこもった誰も知らない名もなき男と表現します。

ネモ船長が孤高と表現される意味が、この2つの名前から表現されているのが分かりますね。

潜水艦ノーチラス号の中で繰り広げられる緊迫した人間ドラマ

海底の大冒険というロマンあふれるストーリーのなかでも、人を避け陸地に嫌気がさし海底に生きるネモ船長という謎に包まれた男と、アロナクス博士たちによって繰り広げられる人間ドラマとしても引き込まれる作品です。

潜水艦の中では、ネモ船長率いる乗組員たちとアロナクス博士たちの間で様々な出来事が起こります。ストーリーが進むにつれ、コンセイユとネッドの友情が深まっていったりする一方で、ネモ船長の闇はなかなか殻を脱してこないところが対照的です。ネモ船長とアロナクス博士たち3人は、ときには距離を縮めたり、ときには乱暴なことをされてしまったり、縮まるようで縮まらない関係性がじれったくもあり、一線を引くネモ船長の強い意志の裏に何があるのかというところがネモ船長に興味を持ち惹かれてしまう魅力の1つなのでしょうか。

海底へのロマンと美しい描写が魅力


(出典元:写真AC

物語は海底の旅がはじまるとその美しい描写がとても印象的です。潜水艦から見える深海の様子や豪華客船を思わせるような艦内の描写は宝塚の舞台で華やかに彩られるのが想像できます。


(出典元:写真AC

艦内のなかでも特にサロンの美しさが見どころではないでしょうか。博物館のように世界中の美術品や海でとれたサンゴが飾られていたり、噴水やパイプオルガンが据えられていてモーツァルトやベートーベンの楽譜が置かれているなど、ネモ船長のこだわりと美学がぎっしりと詰まっています。実際にネモ船長がパイプオルガンを弾く場面があるので、舞台でもそれを再現してほしいですね。


(出典元:写真AC

ほかにも艦内には中央に大きな食堂があったり、様々な専門書がずらりと並んでいる大きな図書館があったり、はしごをのぼるとボートがあってそこで釣りができるようになっていたり。これが宝塚でどのように再現されるのか、その豪華さが見どころではないかと期待してしまいますね。

ネモ船長の謎めいた存在の裏に見え隠れする気高さと品格

ネモ船長の存在は謎めいた存在のままストーリーが進みますが、アロナクス博士はネモ船長をはじめて見たときその印象を自信沈着冷静精力勇気であるとし、自尊心が高く理想が高く率直そのものだと表現しています。

また、海底を旅するなかでネモ船長たち乗組員の信念や真相が見られる場面があります。乗組員が瀕死の怪我を負って死んでしまったときには、海底にあるサンゴでつくられた十字架もとに丁重に葬る場面があります。また、真珠とりという危険な仕事で貧しい生活を強いられているインド人の若者がサメに襲われるところを命がけで助ける場面もあります。弱きものを助ける、味方であるということを信念としている一面が見られます。

また、18世紀に海底にしずんだ船から莫大な金銀財宝を回収し戦争で独立を勝ち取ろうとする弱い国々にこっそり渡すなど、まるで海外版鼠小僧のような部分もあります。

あらゆる場面から、人が「生きる」ことへの強い意志や弱者を助けたいという強い信念が感じられ、単純に復讐を目録む悪人ではないことが分かります。また、その真相や本当の目的をアロナクス博士たちには全て語らずに隠して漫然と生きている様は、その悲しみの強さと意志の強さ、男らしさなどの魅力が感じられ、宝塚で演じられる主人公としてはぴったりの役柄のような気がしますよね。

ディズニーシーのミステリアスアイランドは
ジュール・ヴェルヌの世界観を再現している

ディズニーシーの「ミステリアスアイランド」というテーマポート全体はジュール・ヴェルヌの世界観を再現しています。「ミステリアスアイランド」という名前自体、ジュール・ヴェルヌ原作の『神秘の島』からつけられていますし、「センター・オブ・ジ・アース」は同じくジュール・ヴェルヌ原作『地底旅行』がもとになっていて、ここでは乗り物までの通路にネモ船長の研究室「マグマ・サンクタム」があるらしく、そこを楽しみにしている人も多いようです。

アトラクションの「海底2万マイル」は文字通り原作の『海底二万里』から再現されています。原作に出てくる「ノーチラス号」が係留しているのが見られます。

ネモ船長というキャラクターがいかに愛されているかが分かりますね。

キーワードは『N』&『モビリス・イン・モビリ』

テーマポートの随所に「N」の文字があり、それを見つけるのも楽しみの1つです。これはネモ船長の頭文字のことです。
これが舞台上の小道具でいくつか出てくるのかと想像するとワクワクします。

また、“MOBILIS IN MOBILI(モビリス・イン・モビリ)”とはラテン語で「動中動あり」つまり“動く物の中に、動きがある”という意味で、アロナクス博士はそれを潜水艦のことを指していると言います。

テーマポートではクル―に扮したスタッフに「モビリス」と言われたら「モビリ」とあいさつするというのがルールとされているようですね。挨拶するときは、左手を胸に当てて船長の「N」を表すのだとか。

今回の宝塚作品の中でも、彩風咲奈さん演じるネモ船長と船員たちがこのポーズで挨拶を交わす場面が出てくるのでしょうか。

ネモ船長の部屋が再現されている!部屋には葉巻が・・・

彩風咲奈さんと言えば、過去作品を振りかえっても『ルパン三世』の次元大介役、『るろうに剣心』の齋藤一役など、くわえ煙草を渋くカッコいい仕草で披露しファンを魅了してきました。今回の作品でもまたその渋い姿が見られるのでしょうか。

ネモ船長がどのように描かれるかによっては、演出として取り入れられるかもしれないという期待が膨らみますね。

今、全米が大注目!ジュール・ヴェルヌ原作の『海底二万里』

ジュール・ヴェルヌ原作の『海底二万里』は1954年にウォルト・ディズニーにより既に映画化されていますが、2016年2月には米20世紀フォックスがブライアン・シンガー監督のもと映画化が決定したと話題になると、3月にはウォルト・ディズニーがジェームズ・マンゴールド監督のもと再映画化が決定したと相次いで報じられました。どちらもネモ船長に焦点をあてたオリジナルストーリーになるようで、今、全米がこの作品に注目していることが分かります。

どこよりも先に宝塚が初の舞台化に成功したとなれば、世界でも大きな話題となる予感がしますね!

日本でも各出版社が注力!書店ではフェアが企画されるほど話題に

2016年は海外での再映画化や実写化が話題になったほか、日本国内でも各書店でフェアとして取りあげられるなど、その話題性の大きさが分かります。株式会社KADOKAWA代表取締役の井上伸一郎氏がツイッターで、カバーイラストのプロデュースを自ら手がけたと言って画像を載せていますね。

新潮文庫も同時にフェアとしてオススメしているので、かなり話題になっていることが分かります。

ほかにも日本語訳の作品が各出版社から出ていますが、小さい頃この作品を読んで海へのロマンを忘れられず改めて今読みなおしてみようという人も多いようです。

彩風咲奈さんファンの声

熱心なファンは、その世界観を肌で感じようと既にディズニーシーへ足を運んでいる人もいるようです。

そのほかにも今回の主演作決定を喜ぶファンの声が続々と出てきています。

孤高の英雄として描かれる宝塚版『CAPTAIN NEMO』に大きな期待


(出典元:写真AC

今夏、宝塚雪組で上演が決定している『CAPTAIN NEMO』の公演日と会場、また現段階で分かっているキャストや作品のあらすじなどをまとめてみました。

原作が世界中を魅了する大作なので、原作を忠実に再現した作品を期待するのは難しいのではと思っていましたが、宝塚版に新たに設定をかえたあらすじを読んでみると、原作とは違った新たな作品として楽しめそうな気がしますね。

原作を読んで予習するもよし、ディズニーシーに行ってみて世界観を感じてみるもよし、そのうえでさらに新しい気持ちで宝塚版を見ることができたら一段と楽しめるのではないでしょうか。

世界が絶賛した大作の舞台化ということで、その期待が大きくなることは間違いありません。

とにかく公演の詳細が早く更新されるのを待ちたいですね。

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