月組の新作芝居「舞音」は女性演出家と振付師が手がける!

宝塚歌劇月組の2015年秋から冬にかけての大劇場公演の演目とその内容が発表されました!今回の公演で注目すべきは、演出家・振り付け師ともに女性が務めること。宝塚ファンから人気と信頼の篤いこのお二方について、紹介していきます!

宝塚歌劇月組の2015年秋から冬にかけての大劇場公演の演目とその内容が発表されました!

「舞音-MANON-」  ~アベ・プレヴォ「マノン・レスコー」より~
月組      主演・・・龍 真咲、愛希 れいか
グランドカーニバル 「GOLDEN JAZZ」 作・演出/稲葉 太地
◆宝塚大劇場:2015/11/13(金)~12/14(月) ◆東京宝塚劇場:2016/1~2(予定)

今回の公演で注目すべきは、演出家・振り付け師ともに女性が務めること。公演はまだまだ先だけれど、宝塚ファンから人気と信頼の篤いこのお二方について、紹介していきます!

「舞音-MANON-」の詳細はこちら

マノンが宝塚月組の「舞音」として壮大に生まれ変わる!

「舞音」は、有名なオペラにもなっているフランスの恋愛文学。原作となる「マノン・レスコー」は、情熱的な男女の恋と燃え上がる生と死のコントラストが印象に残る、たびたび宝塚でも題材となってきた作品です。

美しく奔放な女性(愛希 れいかさん)に振り回されて、ともに人生を狂わせていく恋人(龍真咲さん)、というストーリーで、今回はインドシナに舞台を移し、月組が古典にまた新たなアプローチをすることになります。

月組公演「舞音」の演出家・植田景子先生は、宝塚初の女性演出家!

演出を手掛けるのは植田景子先生。宝塚歌劇史上初めての女性演出家となった人です。夢を諦めず、なんと5回も採用試験に挑み続け、1998年、宝塚バウホール公演で宝塚歌劇初の女性演出家としてデビュー。 2000年「-夢と孤独の果てに-ルートヴィヒⅡ世」で大劇場公演デビューを果たしました。2009年にはその手腕が認められ、文化庁新進芸術家海外留学制度でイギリスとロンドンに留学も経験されています。

これまでも植田先生は、森鴎外の名作「舞姫」の舞台化や、最近ではシェイクスピアの「オセロー」を1920年代のアメリカに置き換えた星組「Lost Grory」など高貴で芳醇な世界観の中にいながら、愛を求めて孤独や欝屈を抱えて生きる人間を描く作品を多く世に送り出してきました。

植田先生の演出作品で、「舞音」のようなオペラ原作といえば2013年、花組で上演したミュージカル「愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-」があります。こちらは、愛と自分の信念を守るために命を賭ける主人公の姿をドラマティックに描いた作品。

オペラや古典を宝塚作品に変換していく一連の作品とこの「舞音」は、植田先生の芝居作りにおけるテーマのひとつとなっているのかもしれません。ちなみに植田先生は宝塚初の女性演出家として、エッセイ「Can you Dream? 夢を生きる」も出版しています。舞台の前に読んでおくと、先生の演出への想いをもっと深く感じられるでしょう。

月組公演「舞音」は、曲と振付での新しい挑戦!

「舞音」の振付にはハンブルクバレエ団初の女性ソリスト大石裕香氏を起用(画像中央)。演出家の植田先生が、踊れるトップコンビのためにダンス中心のミュージカルを構想し、親交の深い大石さんに依頼したのだそう。

ハンブルクバレエ団といえば、古典バレエにモダンダンスの要素を取り入れる、芸術監督ジョン・ノイマイヤー氏の作風で有名。そんなノイマイヤー流バレエに身を置いた大石さんが、古典的オペラと宝塚流の風味を融合させる作業に挑みます。

彼女もまた花組公演「アンドレア・シェニエ」で初めて宝塚歌劇の振付を担当し、当時主演の蘭寿とむさんから「物語やデュエットダンスを理解して演者から生み出される感性を大切にしてくれる」と、絶賛されました。そんな華麗なる振付が今度は月組で発揮されることになります。

さらにこの舞台に投入される新しい才能、NY在住で韓国の作曲家ジョイ・ソン氏は宝塚歌劇へ初めて楽曲提供。その才能は未知数ながら、植田先生の演出とオペラを繋ぐ役を担います。外部からの女性アーティストたちが月組の舞台を刺激し、これまでにない作品となるでしょう。

コメントお待ちしております

内容に問題がなければ「コメントする」ボタンを押してください。