トップスターが休演したら?宝塚の代役システムの秘密

宝塚の生徒って、ケガをしたり病気になってしまったらどうするのでしょう?そこで宝塚に在るのが「代役システム」です。代役システムとはなにか、実際に代役した例はあるのか?普段見ることができない舞台の裏側を調べてみました。

宝塚の生徒って、ケガをしたり病気になってしまったらどうするのでしょう?

全員がすべての舞台を務めることがファンにとっても喜びではありますが、1つの舞台を10日~1ヶ月にわたって公演するため何らかのアクシデントで休演せざるをえないこともあります。しかし、舞台に穴を開ける訳にはいかない!そこで宝塚に在るのが「代役システム」です。

代役システムとはなにか、実際に代役した例はあるのか?普段見ることができない舞台の裏側を調べてみました。

宝塚の代役システム

「代役」と言うと、普段舞台に立たないサブメンバーがいざというときに備えて控えている・・・というイメージですが、宝塚では違います。代役が必要になった場合は、その日舞台に立つメンバーで配置や役を変更して乗り切る「代役システム」が導入されています(すごい!)

宝塚の公演では、「集合日」と言われる稽古の初日で、配役が発表されると同時に代役表が貼りだされます。お稽古期間に、自分の役を磨き上げ、新人公演学年の場合はその役と、更には代役の3役を同時で覚えていくことになります。

基本的には、トップスターの役は2番手が代役、そして3番手…と繰り上がっていくのが通常です。新人公演でやった役を代役として務めることもあります。お芝居の時は通しで代役を行いますが、ショーの休演の場合は複数人で分担することが多いようです。

いざ休演、代役!となると、出る本人も大変ですが、支える周りも大忙し。急いで衣装を合わせたり、早替えのタイミングを手伝ったりと阿吽の呼吸で準備が進みます。休演する生徒の同期を中心に、準備が進みます。

そして舞台。少ない練習期間で立つ代役の生徒。プレッシャーも大きいですが、自分より大きな役の代役であるので、その分大きなチャンスでもあります。でも、一番つらいのは休演した生徒自身。その生徒の分まで…と、組子全員が一員となって舞台を務める姿は、宝塚ならではの団結力に満ち溢れています。

宝塚でこれまでにあった代役の例

有名なエピソードを幾つか紹介します。花組トップスターの匠ひびきさんは、自身のサヨナラ公演前に入院。トップ不在の中でサヨナラ公演がスタートする異例の事態に。代役は二番手の春野寿美礼さんが務めました。小さいですが、代役の春野寿美礼さんの写真です。

星組トップスターの紫苑ゆうさんがアキレス腱を切った「うたかたの恋」公演時は、二番手の麻路さきさんが主演を、そして順次繰り上げで公演が続けられました。「エリザベート」公演時に花組トップ娘役の大鳥れいさんが病欠した際には、新人公演で主演した遠野あすかさんが代役でエリザベートを演じました。遠野あすかさんは新公での評判も高かったため、この代役は伝説と語り継がれています。

月組「黒い瞳」で、2番手の紫吹淳さんが休演した時には、新人公演でプガチョフを演じた大空祐飛さんが代役を務めました。大空祐飛さんは、後に宙組トップスターになりました。

最近では、花組オーシャンズ11の公演時に複数の代役がありました。娘役の花野じゅりあさんがケガで東京宝塚劇場での公演を休演。花野じゅりあさんの役は新人公演でその役を務めた華雅りりかさん、華雅りりかさんの役は、やはり新人公演でその役を務めた春妃うららさん…という風に、キレイに代役が行われました。この公演では、華形ひかるさんが宝塚公演のショー部分を休演されていて、その部分は学年順にポジションが繰り上がっていました。

いろいろな工夫でいざという時を乗り切るジェンヌさんたち。私達にできることは、いつも以上に温かい拍手を送ることだと思います。

コメントお待ちしております

内容に問題がなければ「コメントする」ボタンを押してください。