雪組『幕末太陽伝』は日本物ルパン?その理由を検証

雪組トップコンビ早霧せいなさん、咲妃みゆさんが2017年春の公演『幕末太陽傳』、ショー『Dramatic “S”!』にて退団されます。本日はこのお芝居がなぜ退団公演に選ばれたのか、その理由と共に雪組の魅力とともに紹介していきます。

【雪組トップコンビ退団公演】

それまで宝塚歌劇を観たことがなかった層にもブームを波及させたとされている現在の雪組。そのけん引役となっていたトップコンビ早霧せいなさん、咲妃みゆさんが2017年春の公演『幕末太陽傳』、ショー『Dramatic “S”!』にて退団されます。

お芝居は、戦後すぐ封切られた日活映画を題材にした江戸末期の遊郭を舞台にした異色作。このお芝居がなぜ退団公演に選ばれたのか、その理由と共に雪組の魅力とともに紹介していきます。

【「ちぎみゆ」雪組トップコンビ最後の公演】

2015年から2016年に【かけて宝塚を、それまで知らなかったファン層まで広げたといわれ理事長からは、「2014年に早霧さんが雪組トップに就任して以降の大劇場の観客動員が3作連続で100%を達成」と公言させるほどのブームを巻き起こした雪組。

その火付け役となったトッピコンビの2017年春をもっての同時退団が発表され、ファンの間からは惜しむ声が挙がっています。退団公演となる演目は、『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)』、ショーは『Dramatic “S”!』。

今回はこのお芝居に重点をあてて雪組公演の魅力をお伝えします。

【雪組がみせる和物芝居の強さ】

『幕末太陽傳』の演出をてがけるのは小柳奈穂子先生。ちぎみゆ体制の雪組としては、ふたりの大劇場お披露目公演となった『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』以来となり、最初はそれこそ皆が知るアニメや映画を宝塚アレンジで受けるのかと、危惧されていても結果的にヒットさせてしまう手腕が認められて、今や演出作品が発表されると全組ファンから信頼されるほどの人気の演出家です。

雪組主演ふたりのお披露目、そして退団と重要な局面で、しかも日本物という芝居は気合が入っている証拠ですから期待度も高まります。

【笑いと涙で綴るまるで「和製ルパン」】

なぜこの『幕末太陽傳』がトップスター退団公演となったのか?その理由として考えられるのが、雪組の生徒全員が送り出す姿、が重要視されているからではないかととらえています。

いうまでもなく雪組は宝塚でも日本物芝居をもっとも得意としている組。『幕末~』のストーリーの概要は主人公佐平次は、ふらっと現れた品川の遊郭で、おそらく咲妃さんが演じる惚れた女郎おそめと遊びほうけて居候を決め込んでからも、それをとがめられず彼の持つ人柄とオーラによってどんどん周囲の人間はよい方向に変わっていくというものです。

観客が見ていて小気味がよくこの作品が名作といわれるゆえんでしょう。

その底抜けに明るく愛すべきでいてどこか誰にも踏み込めない陰があるキャラクターは、お披露目で早霧さんが演じたルパン三世そのもの。いってしまえば佐平次は、和製ルパンとでもいうべき存在の人物なのです。

お披露目で沸かせた人物と同じシチュエーションは日本のお江戸。今雪組でファンが観たいものがそろえられているといえるお芝居ではないでしょうか。

【雪組生徒の配役にも注目】

自身の退団公演においてトップスターが自分の率いた組子たちに見守られながら退場する、というのは宝塚歌劇の歴史からみても多い演出です。『幕末~』でもラストシーンとして期待されています。

お芝居中でもさまざまな人物が佐平次と話し別れていくさまは、役名ではない雪組をみているかのような気持ちになるかもしれません。

また二番手スターとなる望海風斗さん、組替えとなってやってくる真彩希帆さんがどのような役でこのお芝居の中でトップコンビふたりにからんでくるのかも、注目ポイントです。

宝塚歌劇雪組の他のオススメ記事

【トップコンビを劇場で見送りたい】

(出典:pixabayより)

慣れ親しんだトップスターが去るのはいつでも寂しいことではありますが、その花道をどこよりも美しく飾ることができるのもまた、宝塚歌劇ならでは。

またこの雪組公演は、宝塚大劇場103期生お披露目公演となります。卒業する生徒、そして新たな道を切り開くべく入団してくる生徒。

それぞれを一度に観ることができるのが、お披露目かつトップスター退団公演です。宝塚の歴史の一端を担った雪組コンビの姿を観に、劇場まで足を運んでみませんか。人気の「幕末太陽傳」のチケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。

コメントお待ちしております

内容に問題がなければ「コメントする」ボタンを押してください。