宝塚宙組「双頭の鷲」はパパラッチ祭り?トニー役抜擢の穂稀せりに注目

専科の轟悠さんを主演に迎える、宝塚宙組の「双頭の鷲」。キャストが発表されましたが、半数以上がパパラッチという異常事態に。主な役として役名がついた7人のうち、トニー役に抜擢された穂稀せりさんについて掘り下げて紹介します。

専科の轟悠さんを主演に迎え、宝塚歌劇宙組が上演するジャン・コクトー原作の「双頭の鷲」

宝塚らしからぬ題材で演目発表から注目を集めていましたが、この度キャスト名が発表され、主要なキャストに驚きの声が上がっています。

というのも、キャストの半数以上が「パパラッチ」としての出演の中、98期の演技派・穂稀せりさんがトニー役に抜擢されたのです。新人公演でも、”専科枠”として渋い役を公演している穂稀せりさん。今後の宙組のお芝居を支える生徒であることは間違いありません。

今回は「双頭の鷲」の各キャストの詳細と、大抜擢の穂稀せりさんについて掘り下げます。

「双頭の鷲」主要キャストをチェック

もともと「双頭の鷲」という作品自体が、主要なキャラクターが少ない濃厚な作品。だからこそ、組の半数で演じるに当たって配役はどうなるのか?という点に注目が集まっていました。フタを開けると、出演者21名中、役名があるのは7名。残りは全て”パパラッチ”という結果になりました。役名のあるメンバーと、その役どころを確認しておきましょう。

キャスト 役名 役どころ
轟悠 スタニスラス 王妃暗殺を企てる革命家。亡き国王に似ている
実咲凜音 王妃 結婚式の日に夫たる国王を暗殺され孤独な日々をおくる王妃
美風舞良 エディット・ド・ベルク 王妃の読書係(ではあるが、実は皇太后一派フォエーン伯爵のスパイ)
フェーン伯爵 愛月ひかる 皇太后を利用し権力掌握に暗躍し、王妃暗殺をスタニスラスに仕向ける警視総監
フェリックス・ド・ヴァルレンスタイン公爵 桜木みなと 王妃を慕う従順な公爵
ストーリーテラー 和希そら (宝塚オリジナル)
トニー 穂稀せり 口の利けない王妃の従順な召使

やはり、この配役発表に驚いたファンは少なくありませんでした。

「双頭の鷲」トニー役に抜擢!穂稀せりに注目

今回のキャスト発表、「パパラッチ」に目が行く中でやはり見逃せないのは穂稀せりさん。トニーは言葉を話せない難役ですが、だからこそ今回の発表は頷けるものがあります。というのも、穂稀せりさんは若手の中でも”専科枠”と言われるほど、歌やお芝居の実力が充分なのです。

穂稀せりさんのこれまでの活躍

穂稀せりさんは、2012年に初舞台を踏んだ98期生。小柄ながら、温かみのあるお芝居と深い歌声で、舞台上では目立つ存在。趣味の「タップダンス」を活かし、朝夏まなとさんお披露目の「TOP HAT」ではタップダンスでも重要な位置を担いました。その実力の高さから、新人公演では芝居巧者・専科が演じる役を担当。中でも、「王家に捧ぐ歌」のアモナスロ役、「エリザベート」のマックス役は新人公演とは思えない仕上がりでしたよね。

「エリザベート」は、本公演でもソロの歌や台詞があるなど、確実に宙組の実力派メンバーとして存在感を増してきています。
ファンも、今回の抜擢には大きなエールを送っています。どのようなトニーを見せてくれるのか、楽しみでなりません。

「双頭の鷲」はキャスト一人ひとりに注目して見よう

「双頭の鷲」は、宝塚の限界に挑むような濃厚な作品です。しかし、暗殺するつもりの王妃と、瞬く間に恋に落ちるという悲恋は、ある意味宝塚らしい愛の形かもしれません。卒業を間近に控えた実咲凜音さん渾身の”王妃”と、若き革命家を演じる轟悠さんの大人の恋愛劇、2016年の観劇納めにはぴったりかもしれません。

そしてもちろん、作品の大多数を占める「パパラッチ」の熱演も見逃せません。人数が多い分、それぞれ設定を作り込んで細かく魅せてくれるはず。宙組子のこだわりが感じられる舞台となることでしょう。

役が少ないからこそ主要キャストの熱演にも期待が高まる「双頭の鷲」。美風舞良さん・愛月ひかるさんの”悪役”ぶりにも注目ですし、「エリザベート」新人公演ルキーニ役で、ストーリーテラー的役どころを見事に演じた和希そらさんの達者さも見逃せません。王妃に忠誠を誓う桜木みなとさんも”同期”ならではの距離感が楽しみ。

そして、今回一番注目したいのはやはり穂稀せりさんの熱演。宝塚「歌」劇団において、言葉を発せない役は珍しく、歌も声も封じられるからこそ繊細なお芝居が求められる難役でもあります。きっと、これまでの経験や、本人のセンスを活かして素敵な役に仕上げてくれることでしょう。

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