【観劇レポ】新生宙組 朝夏まなと公演「TOP HAT」

梅田芸術劇場で、3月25日(水)に初日を迎えた「TOP HAT」。宝塚歌劇 宙組 新トップスター朝夏まなとのお披露目公演の模様をレポートとしてお届けいたします。

宙組公演「TOP HAT」 ハリウッド黄金時代を堪能するミュージカル

梅田芸術劇場で、3月25日(水)に初日を迎えた「TOP HAT」は、宝塚歌劇宙組新トップスター朝夏まなとのお披露目公演です。

「TOP HAT」、もとは1935年公開の映画ですが、2011年にロンドン・ミュージカルとして生まれ変わり、世界で人気を博しているミュージカル。今回の宙組公演が日本初上演!これは期待が高まりますよね。

もともとが映画史上最高のダンシング・ペアとされるタップの王様フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが共演したミュージカル映画だから、当然タップ場面もたっぷり。
プロローグとフィナーレには「SHOW TIME」があり、全員トップハットにステッキでタップ・ショー!華やかなステージもめいっぱい楽しめます。

さて物語の舞台は20世紀初めの、古き良き時代。この時代の衣装はセンスが良くて衣装を見るだけで楽しい。ストーリー、人物設定や展開は、あの時代のコメディの典型です。

誤解とすれ違いの重なりで起きる喜劇的な大混乱のドタバタ。いったいどうなるの?と絶体絶命のピンチに陥ったところ、最後には誤解が解けてハッピーエンド。もう最初から分かっているんだけど、分かりきったハッピーエンドが嬉しい。

もちろん悪人はいないし、後味が悪いところはまったく無い。みんな良い人で、誤解はそれぞれの思いやりがすれ違っただけ。楽しい罪の無いお話だから、素直に見て楽しく笑って、「あ~よかったね♪」と暖かい気持ちで劇場を出ることが出来ます。

宙組公演「TOP HAT」 新トップコンビ朝夏まなと&実咲凜音の新境地!?

朝夏まなと演じるハリウッドのスターのジェリー・トラバース、彼と恋に落ちるファッションモデルのお嬢様デイル・トレモント役は実咲凜音さん。おふたりとも持ち味とは違う役に挑戦されていました。

ジェリーは大スターらしく陽気で傲慢で、少々軽めだけどでも中身は男らしい男。朝夏さんの「はまり役」といえるような役ではないのに、ちゃんと「嵌まって」見えるんですよね。

スタイルが良いので黒燕尾のシンプルな衣装が似合う。タップダンスも歌ももちろんトップスターに相応しく、歌詞も台詞も明瞭で、舞台に集中できるのも嬉しいところ。宝塚初心者を連れて行っても安心です。短い時間にくるくる変わる状況や、誤解とすれ違いを分かりやすく表現してくれるので、ボーっと見ていても大丈夫。

デイルは、若い美人の特権たる可愛いわがままさが魅力で、ちょっと単純な愛すべきお嬢さん。ひっぱたかれても逆に愛おしくなっちゃう可愛らしさ、無垢な心が魅力なんですよね。実咲さんの持ち味とは全然違う新境地を見せてくれました。とってもナチュラルに可愛いんですよ!可憐なドレスの着こなしや、デュエットダンスにソロもたっぷりあって、実咲さんの堂々たるヒロインぶりが嬉しくなります。

悩める青年や大人の女役が多かったお二人には新境地?な役ですが、明るく可愛らしく仕上がっていて、黄金時代のハリウッド映画を彷彿とさせる舞台になっています。

宙組公演「TOP HAT」 もう一組の愛の形はツンデレ-七海ひろき&純矢ちとせ

その二人を支えるのがハードウィック夫妻。夫ホレスが七海ひろきさん、妻マッジが純矢ちとせさん。
すべての誤解と混乱の元はこの夫婦から。それがまた素晴らしいんです。

ホレスはジェリーをロンドンに招聘した敏腕プロデューサーなのに、ご婦人に弱くて奥様に頭が上がらず、恋するジェリーに振り回されてもう大変。パンダ目になったお顔や倒れる寸前の代理タップダンスまで、注目場面はいっぱいです。

マッジはこの時代の典型的な有閑マダム。デイルの年上の親友で、彼女の計画がすべての騒動の元なのですが、そんなことは知ったことじゃない!という風情で、夫を締め上げる・・・ハラハラ見ていると、ケンカしながらラブラブしていくご夫婦。なにこのツンデレ夫婦!?

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