宝塚歌劇団の名作「エリザベート」母の愛を最後まで求めたルドルフ皇太子。歴代ルドルフが演じた孤独の生涯をご紹介。

宝塚歌劇団が生んだ人気の名作「エリザベート」。今回注目するのは、ルドルフ皇太子です。初演当初から役替わりが多く、ファンにとっては観劇意欲がわくキャスティングに誰が演じるのか毎回注目されていました。そんな宝塚歌劇団の名作「エリザベート」で歴代ルドルフを演じられた方々の魅力や、孤独の生涯を遂げたルドルフの一生をまとめご紹介します。

宝塚歌劇団の名作「エリザベート」ルドルフ皇太子が求めた母の愛と死

宝塚歌劇団が生んだ、人気の名作「エリザベート-愛と死の輪舞-」。
19世紀のハプスブルクを舞台に繰り広げられる、黄泉の帝王トート閣下と皇太后エリザベートの愛と死の物語で、1996年宝塚歌劇団雪組により初演が上演されました。

今回注目するのは孤独の末、永遠の愛を手に入れた皇太后エリザベートの息子、ルドルフ皇太子です。
今もなおその死については謎に包まれているルドルフですが、「エリザベート」という作品のなかでは孤独に耐え切れず、トートに救いを求め死んでいったと描かれています。
初演当初から役替わりが多く、演じる側にとってもチャンスとなる大役で、ファンにとっては観劇意欲がわくキャスティングに誰が演じるのか毎回注目されているのです。

そんな歴代ルドルフを演じられた方々の魅力や、孤独の生涯を遂げたルドルフの一生をまとめご紹介します。

ミュージカル「エリザベート」ルドルフ皇太子

オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の子で皇太子。ハプスブルク=ロートリンゲン家の世継ぎとして周囲に期待されたが、父帝との反目や政治的対立などから孤立し、男爵令嬢マリー・フォン・ヴェッツェラと謎の死を遂げた(「マイヤーリンク事件」)。その死については、今もなお謎に包まれている。

(出典:Wikipedia

母エリーザベトに代わって、厳格な祖母ゾフィーにより、ハプスブルク=ロートリンゲン家の方針に従って養育された。当初、祖母がルドルフに付けた教育係のレオポルド・ゴンドレクール(ドイツ語版)伯爵は、鞭打ちや冷水シャワー、過酷な運動等の軍事教練まがいのスパルタ式教育を押し通した。精神と肉体を痛めつける教育の影響により、ルドルフは暴力的で神経過敏かつ虚弱体質の、恐怖心の強い子供となった。またルドルフは内気で意固地で、事あるごとに自分の殻に閉じ籠った。
1865年、ゴンドレクールの教育の影響を憂いた母エリーザベトが公式に親権を取り戻すことを要請し、7歳以降のルドルフの教育方針は一転する。エリーザベトが付けた教育係はヨーゼフ・ラトゥール・フォン・トゥルンベルク(ドイツ語版)であり、彼が選抜した教師のほとんどが、多かれ少なかれ何らかの形で自由主義との関連を持っていた。このことが、成人後もルドルフが自由主義を信奉し、自らの出自にもかかわらず貴族に対して批判的な態度を取ったことの原因である。例外的なのは、前述のようにこれらの教師たちの多くが、保守的な王侯貴族の教育とは正反対といえる自由主義の信奉者だったことである。そのためルドルフは、父フランツ・ヨーゼフ1世の保守的で時代遅れな思想とは異なり、母エリーザベトと同じ自由主義的な思想を持っており、そのため父帝に強く反発し、その絶対君主ぶりを激しく非難した。一方、公務を放棄し、家族との接触が少なかった母エリーザベトは各地に旅行に明け暮れていたため、彼女は息子ルドルフの理解者とはなり得なかった。

(出典:Wikipedia

ルドルフが父フランツと対立してしまったのも、幼少期に受けた自由主義の教育が原因でありました。
祖母ゾフィーから、エリザベートが親権を取り戻さなければ、父と子が対立することはなかったのではないでしょうか。
幼少期から青年になるまで、母エリザベートとルドルフはすれ違いの人生だったことが伺えます。

宝塚「エリザベート」歴代 ルドルフ その①

1996年 宝塚歌劇団雪組

#闇が広がる #一路真輝 #香寿たつき #エリザベート #宝塚

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初演から初代ルドルフは、宝塚大劇場と東京宝塚劇場での役替わりでありました。
宝塚大劇場公演では(香寿たつき・こうじゅたつき)さんが、東京宝塚劇場公演では(和央ようか・わおようか)さんが演じられています。

DVDなどの映像で残されているのは香寿たつきさんのルドルフです。
その美声を生かし、トートと歌う名曲「闇が広がる」は大絶賛を得ました。
また、和央ようかさんが演じられたルドルフは、いつまでも初々しく美男子というイメージにピッタリで大劇場公演とは違う魅力で好評を得たのです。

1996年 宝塚歌劇団星組

#闇が広がる #エリザベート #麻路さき #絵麻緒ゆう #宝塚

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甘いマスクと歌声で人気を集めていた(絵麻緒ゆう・えまおゆう)さん。
ルドルフを全身で感じ、孤独の生涯を演じたその迫真の演技は圧巻で多くの方を魅了されました。

1998年 宝塚歌劇団宙組

創設されたばかりであった宝塚歌劇団宙組のルドルフは、男役三人による役替わりとあって大変注目されていました。
三拍子揃ったバランスの良さで魅せた(朝海ひかる・あさみひかる)さん、歌で魅せた(樹里咲穂・じゅりさきほ)さん、エネルギッシュに演じた(夢輝のあ・ゆめきのあ)さんなど、それぞれの個性溢れるルドルフに好評を得たのです。

宝塚「エリザベート」歴代 ルドルフ その②

2002年 宝塚歌劇団花組

歌に定評のあった(彩吹真央・あやぶきまお)さん。
トート役を演じられた元花組トップ男役(春野寿美礼・はるのすみれ)さんも、歌に大変定評のある男役スターでありました。

ずば抜けた歌唱力を持つお二人が歌った「闇が広がる」は、声量と声質のバランスも良く、鳥肌が立つほど素晴らしい場面となり絶賛されたのです。

2005年 宝塚歌劇団月組

#闇が広がる #彩輝直 #大空祐飛 #エリザベート #宝塚

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どんな役でも器用にこなし、クールなビジュアルで人気を集めていた(大空祐飛・おおぞらゆうひ)さん。
ルドルフの感情をストレートに表現され、多くの方に感動を与えました。

2007年 宝塚歌劇団雪組

(凰稀かなめ・おうきかなめ)さんが演じられたルドルフはとにかく美しく、多くの観客を魅了されます。
軍服がとてもよく似合い、若く儚いルドルフを見事に表現されていました。

2009年 宝塚歌劇団月組

1998年宝塚歌劇団宙組公演以来の、男役三人による役替わり公演となり話題となります。
(遼河はるひ・りょうがはるひ)さんは長身を生かした美しく存在感のあるルドルフを演じられ、(青樹泉・あおきいずみ)さんは、さすがの安定した実力で観客を魅了されました。

そして、現在花組トップ男役(明日海りお・あすみりお)さんもルドルフを演じられています。
トート役を演じられた元月組トップ男役(瀬奈じゅん・せなじゅん)さんと、明日海りおさんの並びは目を奪われるほどの美しさで、新時代のルドルフを感じさせる公演となりました。

宝塚「エリザベート」歴代 ルドルフ その③

2014年 宝塚歌劇団花組

宝塚歌劇団花組公演では、(芹香斗亜・せりかとあ)さんと(柚香光・ゆずかれい)さん、お二人の役替わりでルドルフが演じられました。
芹香斗亜さんが演じられたルドルフは、若さ故の行動力や情熱が伝わり当時のルドルフを思わせる表現力で、好評を得ます。
一方、柚香光さんのルドルフは美しさの中に可愛さもある、母性本能が擽られるような雰囲気で観客を魅了されました。

2016年 宝塚歌劇団宙組

宝塚歌劇団宙組公演では、ベテラン男と若手男役の三人による役替わりで、ルドルフが演じられました。
(澄輝さやと・すみきさやと)さんは、伸びやかな歌声とルドルフの苦悩や不安が溢れ出た表現で、観客を魅了します。
(蒼羽りく・そらはねりく)さんのルドルフは、彼女の人柄の良さや華やかさが滲み出る、無垢な皇太子を見事に演じられ観る人の心を掴まれたのです。
さらに、三拍子揃ったバランスの良い男役である(桜木みなと・さくらぎみなと)さん。
ルドルフ役では、さらに磨きのかかった歌唱力を披露し、今後の活躍が期待できる若手スターの貫禄を感じさせた公演となりました。

宝塚「エリザベート」愛を求め、孤独の生涯を終えた ルドルフ -まとめ-

今回は、歴代ルドルフ(青年時代)の魅力をまとめ、ご紹介させて頂きました。
何度も再演されている宝塚歌劇団の名作「エリザベート」で、これまで17人の人気男役がルドルフを演じられています。
皆さんそれぞれの個性や解釈で自分のルドルフを作り上げ、ルドルフが伝えたかった事、子供にとって必要だった母の愛について舞台を通し私たちに伝えられていました。

今後も宝塚歌劇団で上演されるであろう「エリザベート」で、ルドルフを誰が演じられるのか、そのキャスティングにも注目していきたいです。

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