宝塚歌劇団が生んだ名作「エリザベート-愛と死の輪舞-」。悪役ルキーニは何故愛されるのか?その魅力に迫る!

1996年宝塚歌劇団雪組で初演が上演されました。それ以来、幾度となく宝塚歌劇団で再演が繰り返されている人気の名作「エリザベート」。今回注目するのは、皇太后エリザベートを暗殺したルイージ・ルキーニです。悪役ルキーニは、何故こんなにも多くの方から愛されるのでしょうか?これまで演じられた歴代9人のルキーニから見えた魅力やまとめた情報をご紹介します。

宝塚歌劇団の名作「エリザベート」。影の主役はルイージ・ルキーニ!

ウィーン・ミュージカル「エリザベート」の宝塚版として、1996年宝塚歌劇団雪組で初演が上演されました。
それ以来、幾度となく宝塚で再演が繰り返されている人気の名作「エリザベート」。
今回注目するのは、物語の狂言者で皇太后エリザベートを暗殺したルイージ・ルキーニです。
悪役として名高いルキーニですが男くさく色っぽい雰囲気と、どこか憎めないキャラクターからファンも多く、演じる側からも愛されています。

悪役ルキーニは、何故こんなにも多くの方から愛されるのでしょうか?
これまで演じられた歴代9人のルキーニから見えた魅力やまとめた情報をご紹介します。

ミュージカル「エリザベート」暗殺者・ルイージ・ルキーニ

煉獄で一人の男が裁判にかけられていた。彼の名はルイージ・ルキーニ。彼はエリザベート皇后殺害の容疑で、彼女の死後100年経った今でも裁判官から尋問を受けていた。だがルキーニは「俺は望まれてやったんだ」「エリザベートは死と恋仲だった」と言い、それを証明させるためにハプスブルク時代の霊魂を呼び寄せる。その中に黄泉の王トートがいた。ルキーニは彼らに皇后のことを語らせて、どういう経過になったのかを説明し物語はエリザベートの少女時代へと移る。

最後の舞台はジュネーヴのレマン湖。ここでエリザベートはルキーニに襲われそうになり、一度は振り切ったが、トートの叫びを聞いたエリザベートはルキーニに自ら向き直り、刃物で殺害される。

(出典:Wikipedia

これが、愛と死をテーマ―に「エリザベート」という作品で描かれたルキーニという人物です。

宝塚「エリザベート」歴代 ルキーニ その①

宝塚歌劇団雪組 轟悠・とどろきゆう(1996年)

初代ルキーニを演じられたのは現在、専科で宝塚歌劇団の理事を務められている轟悠さんです。

轟悠さんが演じられたルキーニは、本物のルキーニが乗り移ったかのような存在感と迫力で、これまでの男役像を覆すものでありました。
10年が経った今でもその人気は衰えることなく、初演の「エリザベート」を映像で見てから、轟悠さんのファンになったという方もいらっしゃるようです。
また幾度となく再演されている「エリザベート」ですが、「ルキーニはやはり轟悠さん」という方が多く、タカラジェンヌにとっては今だ越えられない壁でもあります。

まだご覧になられていない方は、この機会に是非ご覧ください。

宝塚歌劇団星組 紫吹淳・しぶきじゅん(1996年)

1996年に花組から星組に組み替えされ、その年に宝塚歌劇団星組により初演で大好評を得た、「エリザベート」が再演されました。

紫吹淳さんが演じられたルキーニは、初代ルキーニとは違う雰囲気で現代的なビジュアルでありました。
衣装の着こなしやメイクなど、個性的な魅力で人気のあった紫吹淳さん。持ち前の歌声と演技力でも観客を魅了されました。

宝塚歌劇団宙組 湖月わたる・こづきわたる(1998年)

宝塚歌劇団宙組が創設され、初期メンバーとして宙組で活躍されていた湖月わたるさん。
創設されたばかりのクラスで「エリザベート」という名作は、とてもプレッシャーがあったかと思います。
ですが、そんなプレッシャーを感じさせないほどの堂々した演技で、狂言者という難しい役処であるルキーニをエネルギッシュでパワフルに演じられました。

宝塚「エリザベート」歴代 ルキーニ その②

宝塚歌劇団花組 瀬奈じゅん・せなじゅん(2002年)

これまでのルキーニは男役三番手となる方が演じられていましたが、宝塚歌劇団花組では二番手男役であった瀬奈じゅんさんが演じられ、そのキャスティングにも話題が集まっていました。

二枚目で、爽やかな好青年というイメージがあった瀬奈じゅんさん。男くさく艶っぽいルキーニを見事に演じ、そのギャップが注目され、さらに人気を集めたのです。
また私生活でも仲の良いトート役を演じられた、元花組トップ男役(春野寿美礼・はるのすみれ)さんとの息の合ったコンビに、チームワークの良さを見せた公演となりました。

宝塚歌劇団月組 霧矢大夢・きりやひろむ(2005年)

歌・芝居・ダンスと三拍子揃った男役として定評のあった霧矢大夢さん。
期待を裏切らない、レベルの高いルキーニを演じられ歴代ルキーニのなかでも強く印象を残されている方です。

宝塚歌劇団雪組 音月桂・おとづきけい(2007年)

可愛らしい青年、というイメージが強かった音月桂さん。
これまでの歴代ルキーニにはない、どこか優しい雰囲気にイケメンで若さ溢れる、エネルギッシュなルキーニを演じられました。

宝塚歌劇団月組 龍真咲・りゅうまさき(2009年)

歴代のルキーニのなかで、最も下級生での抜擢となったのが龍真咲さんです。ルキーニの色気や渋さは、若手男役が演じるのには最も難しいと言われています。
ですがそんなハンデも感じさせない実力の高さに、龍真咲さんの存在感を見せつけた公演となりました。
また役の幅が広がり、龍真咲さんの転機となった役でもあるのです。

宝塚「エリザベート」歴代 ルキーニ その③

宝塚歌劇団花組 望海風斗・のぞみふうと(2014年)

何でも器用にこなす男役として、下級生の頃から注目されていた望海風斗さん。
圧倒的な歌唱力と演技力を発揮され、新時代のルキーニを見事に演じられました。今では、望海風斗さんの代表的な役となっています。

宝塚歌劇団宙組 愛月ひかる・あいづきひかる(2016年)

透き通るような白い肌が印象的な、愛月ひかるさん。
配役が発表になった時は、黒塗りで渋いルキーニを愛月ひかるさんが演じられるという事で、ファンの間では驚きと期待で話題となっていたようです。

ルキーニと愛月ひかるさんという、想像のつかないキャスティングに大変注目されていましたが、歴代ルキーニのなかでもとにかく色気のある美しいルキーニを見事に演じられ好評を得ました。

宝塚「エリザベート」愛される影の主役ルキーニ  -まとめ-

宝塚歌劇団が生んだ名作「エリザベート」で、主役に続く人気で物語を盛り上げるルキーニ。今ではルキーニという役が、スターへの登竜門とも言われています。
そんなルキーニが愛されるのは、一度見たら忘れられないインパクトと存在感。それを強く印象付けた初代ルキーニである、轟悠さんの存在があったからなのではないでしょうか。

これからも「エリザベート」という名作は、宝塚歌劇団で何度も再演されていくことでしょう。
今回は、歴代のルキーニをまとめご紹介させて頂きました。初代ルキーニである轟悠さんの衝撃と迫力は、宝塚でも伝説化されています。その他の歴代ルキーニを演じられた方々も、それぞれの新たな魅力を発揮し、この役を機に大きく成長されていました。
今後、どのような新時代のスターがルキーニという役を演じられるのか、注目していきたいです。

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