歴代キャストまとめ!宝塚歌劇団の名作「エリザベート」家庭より国に尽くしたオーストリア皇帝 フランツ・ヨーゼフ1世

幾度となく再演が繰り返されている宝塚歌劇団が生んだ名作で、不動の人気を集めている「エリザベート」。フランツ・ヨーゼフ1世は絶世の美貌を持つエリザベートと結婚するが、永遠のすれ違い夫婦のままエリザベートを亡くしてしまいました。今回はそんなフランツに注目し、宝塚歌劇団「エリザベート」で歴代フランツを演じられたキャストの方々の魅力や歴史をまとめ、ご紹介します。

宝塚歌劇団の名作「エリザベート」フランツ・ヨーゼフ1世

1996年、宝塚歌劇団雪組元トップ男役(一路真輝・いちろまき)さんのサヨナラ公演として、初演が上演された「エリザベート-愛と死の輪舞-」。
それ以降、幾度となく再演が繰り返されている宝塚歌劇団が生んだ名作として、不動の人気を集めている作品です。

物語の重要人物である、エリザベートの夫でオーストリア皇帝のフランツ・ヨーゼフ1世。
絶世の美貌で知られるエリザベートと結婚されたフランツですが、家庭を顧みず国のために多忙な日々を送っていたため、永遠のすれ違い夫婦のままエリザベートを失ってしまいます。
死後の世界で、トート閣下と繰り広げられる「最後の審判」は、この作品の大きな見せ場となっているのです。

今回はそんなフランツに注目し、歴代フランツを演じられたキャストの方々の魅力や歴史をまとめ、ご紹介します。

「エリザベート」オーストリア皇帝 フランツ・ヨーゼフ1世

68年に及ぶ長い在位と、国民からの絶大な敬愛から、オーストリア帝国(オーストリア=ハンガリー帝国)の「国父」とも称された。晩年は「不死鳥」とも呼ばれ、オーストリアの象徴的存在でもあった。皇后は美貌で知られるエリーザベトである。後継者となった最後の皇帝カール1世は統治期間が2年に満たなかったため、しばしばオーストリア帝国の実質的な「最後の」皇帝と呼ばれる。

(出典:Wikipedia

  • 【エリザベートとの結婚生活】

1854年4月24日、ウィーンのアウグスティーナー教会(英語版)で枢機卿ラウシャーのもと、午後6時半に結婚式が挙行された。シェーンブルン宮殿の「鏡の間」で祝賀舞踏会が行われ、招待客は3000人に及んだ。この結婚によって皇帝の人気は高まり、夜に皇帝夫妻が馬車で町を巡遊すると、沿道には大勢の人々が詰めかけた。新婚の皇帝夫妻は、まずラクセンブルク宮殿(ドイツ語版)で新生活を始めた。
しかし、新婚早々フランツ・ヨーゼフ1世は早朝から深夜まで会議や閣議、応接に追われ、あまり新妻を顧みる余裕がなかった。
母ゾフィーはエリーザベトにウィーン流の宮廷教育を施し、ハプスブルク家の皇后としてふさわしい振る舞いを常に求めた。そもそも母ゾフィーはエリーザベトについてはあまり快く思っていなかった。このような状況の中で、フランツ・ヨーゼフ1世は妻と母の間で板挟みになった。

(出典:Wikipedia

  • 【相次ぐ家族の不幸】

長男ルドルフ皇太子は、保守的な父帝と対立し、1889年にマリー・ヴェッツェラ男爵令嬢とマイヤーリンクで謎の心中を遂げた(暗殺説もある)。
1898年、皇后エリーザベトが旅先のジュネーブでイタリア人無政府主義者ルイジ・ルキーニに暗殺されたことは、フランツ・ヨーゼフ1世に大きな衝撃を与えた。

(出典:Wikipedia

エリザベートを愛していたことは間違いのないフランツ。ですが、それを伝えられなかったことがフランツにとっての後悔であり、家族を亡くした原因となったのではないでしょうか。

宝塚歌劇団「エリザベート」歴代 フランツ その①

高嶺ふぶき・たかねふぶき(1996年:宝塚歌劇団雪組)

1996年、初代フランツを演じられた高嶺ふぶきさん。
フランツが青年から老いていくまでを、美しく見事に演じられ、徹底した役作りにさすがの貫禄を見せられました。

また、エリザベートと歌う「夜のボート」は高嶺ふぶきさんの持ち味でもあった低音でフランツの心情が良く表現され、宝塚歌劇団の名曲として今でも歌い継がれています。

稔幸・みのるこう(1996年:宝塚歌劇団星組)

品と色気のあるフランツで、観客を魅了された稔幸さん。

自身の感性が光る役作りでフランツの優しさや、エリザベートの気持ちに対する積極性などが感じられ、新たなフランツ像を作られました。

和央ようか・わおようか(1998年:宝塚歌劇団宙組)

長身のスターが多い宝塚歌劇団宙組の「エリザベート」は、全体的に迫力があり「コーラスの宙組」と呼ばれるだけあって、アンサンブルや楽曲の素晴らしさを改めて感じさせる公演となりました。
さらに、和央ようかさんが演じられたフランツは、オーストリア皇帝という名にふさわしい存在感と伸びやかな歌声で多くの観客を魅了されたのです。

宝塚歌劇団「エリザベート」歴代 フランツ その②

樹里咲穂・じゅりさきほ(2002年:宝塚歌劇団花組)

当時、専科で活躍されていた樹里咲穂さんが、宝塚歌劇団花組にフランツ役として特別出演されています。
エリザベートへの愛情溢れる思いや、フランツの心情を美しくメリハリのある歌で見事に表現され、さすがの歌唱力に絶賛を得ました。

初風緑・はつかぜみどり(2005年:宝塚歌劇団月組)

どんな役でも、器用にこなされる男役であった初風緑さん。

初風緑さんが演じられたフランツは、優しく包容力があり、クリアに聞こえてくる台詞や歌の歌詞で多くの観客を虜にされたのです。

彩吹真央・あやぶきまお(2007年:宝塚歌劇団雪組)

宝塚歌劇団のなかでも、トップレベルの歌唱力であった彩吹真央さん。

その歌声は圧巻で、フランツが青年から老いていくまでを声色の変化で見事に表現され、観客を「エリザベート」の世界へと引き込んだのです。
またエリザベートに対する優しさや、フランツの情けなさなど細かい役作りで表現され、大変好評を得ました。

霧矢大夢・きりやひろむ(2009年:宝塚歌劇団月組)

歌・ダンス・芝居とバランスが良い男役として、人気を集めていた霧矢大夢さん。

霧矢大夢さんが演じられたフランツは、これまでにない強さが感じられ、トート閣下と対角に存在する新たなフランツ像で観客を魅了されました。

宝塚歌劇団「エリザベート」歴代 フランツ その③

北翔海莉・ほくしょうかいり(2014年:宝塚歌劇団花組)

当時、専科で活躍されていた北翔海莉さんが、宝塚歌劇団花組にフランツ役として特別出演されています。
その圧倒的な歌唱力と表現力で、安定感と安心感のあるフランツを演じられ、好評を得ました。

真風涼帆・まかぜすずほ(2016年:宝塚歌劇団宙組)

フランツより、ルキーニというイメージが強かった真風涼帆さん。当時、配役が発表になった時は、大変話題となりました。

これまで、個性的な役が続いていた真風涼帆さん。
どのような役作りがされるのか期待されていましたが、優しく誠実なフランツを美しく演じられ、新時代のフランツとして高く評価された公演となったのです。

宝塚歌劇団「エリザベート」フランツが望んだ本当の愛の形とは

母ゾフィーの強すぎる愛に、自分の感情や考えを支配されてしまった、フランツ・ヨーゼフ1世。
規則に縛られ、理想と現実の差を知らないまオーストリア皇帝になられてしまいました。
その中で、初めて自分の意志でエリザベートとの結婚を望み、それを最後までを貫かれたのです。
ですがエリザベートが亡くなるまで、自由に生きたいという気持ちが解らず、エリザベートに孤独の運命を歩ませてしまいました。
フランツが望んだエリザベートとの愛の形は、オーストリア皇帝である限り叶わなかったのではないでしょうか。

今回は、宝塚歌劇団「エリザベート」で歴代フランツを演じられた方々の歴史や魅力まとめ、ご紹介させていただきました。
これからも受け継がれていく宝塚歌劇団人気の名作「エリザベート」。今後どのようなフランツが、舞台の上で描かれるのか、期待していきたいです。

宝塚歌劇団「エリザベート」、フランツの関連記事はこちら

コメントお待ちしております

内容に問題がなければ「コメントする」ボタンを押してください。