-「宝塚と言えばベルサイユのばら」はもう卒業しませんか劇団さん-ボン乃セリ美のコラム『特急乗るなら観劇増やす』第10回

ボン乃セリ美の宝塚コラム『特急乗るなら観劇増やす』記念すべき第10回は、宝塚の代表作「ベルサイユのばら」について私見を述べてみたいと思います。ベルばらを家で観るとつい「しろはたがあああああああああああ!」って叫んじゃいますよね。でも、ベルばら好きですか観たいですかって訊かれたら…うーん…そのあたりの本音を語ってみました。そしてベルばらに代わる宝塚の代表作エリザベートに対しての複雑な愛憎も叫んでいます。邦衛とともに。


第10回 「宝塚と言えばベルサイユのばら」はもう卒業しませんか劇団さん
~就任2年以内のトップへのエリザベート禁止令~

ああ、刻々と近づく11月19日…憂鬱です…

前回のコラムでも書いたように、私にセカンドラブの幸せを教えてくれたのがまぁ様でした。

 

「マラケシュ」や「黒蜥蜴」の新公でファーストコンタクト、「この子は細すぎてまったく男役に見えん!娘役さんより華奢でどうする!」と判断したあのときから約10年。

 

 

男役さんの化け具合ってのはやっぱ予測不可能だわな~。

水夏希さま一神教の私にとって、男役さんの魅力は「色気」なわけですが、その私をもときめかせるまぁ様の明るさったらもう…恋人たちがたわむれるハワイの浜辺のようでしたわ。

 

 

 

 

 

 

これまでにも明るさが魅力のスターさんはたくさんいましたが、明るさ部門で言ったらまぁ様がピカイチじゃないでしょうか。

自前ですかその細い背中から生えてるんですか生まれつき生えてたんですかって思うほどこんなに大羽根が似合う人、見たことない。

 

 

そのうえ歌えて踊れて…「神々の土地」でもその芝居センスが光る光る。

トップさんそれぞれに全然違った魅力をお持ちですけど、まぁ様は舞台人として、ミュージカルスターとして、かなりハイレベルな実力の持ち主なわけです。

 

だから。

そう、だから。

 

 

 

 

 

 

 

と、私は思っています。

 

退団時期って難しいですよね。分かります分かります。

私だってもし宝塚歌劇団に入れて、そこそこの地位にまで上り詰めることができたら、超多忙ながらもなかなか辞める踏ん切りがつかないと思いますし、新しい作品に出合えば出合うほど自分になかったものが引き出されていって…娘役さんだったらもっと辞めたくなんかならないでしょうな。

 

でも、まぁ様そりゃないよ。

 

あなたほどの実力とオーラがありながら2年で退くなんて…潔すぎるでしょうが!

 

 

手长就是好😄#朝夏まなと #伶美うらら #星風まどか #宝塚 #takarazuka

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なぜまぁ様がそんなに早く退団を考えたかっていうと…それはエリザベートとみりおんのせいです。

 

男役さんなら憧れの役に挙げるのがトート、娘役さんならシシィ。そういうタカラジェンヌさん多いですよね。

渡辺先生こと紫苑ゆうさんも「憧れのトート閣下がやりたい!」ってんでご自身に閣下を演じた経験はないけど数年前にガラコンサートで夢叶えてましたよね。

 

 

 

いくら実力があっても運が無ければ演じることが許されない「エリザベート」ですから、そりゃあプロデューサーから「やってもらいます」なんて言われたら

 

「キターーーーーーーーーーーーーー!!!ヾ(≧▽≦)ノ」

 

ってなもんでしょうけど、夢が叶ったら退団を意識する、それはどのタカラジェンヌさんでも同じだと思います。

「今が最高」と思ったときに辞めたいというのが皆さん共通の想いなのだと思いますが、だからこそまだ就任間もないトップさんの夢叶えちゃダメなんだって!完全燃焼しちゃうでしょうが!!辞めちゃうでしょうが!!!子供がまだ食ってる途中でしょうがーー!!!!

 

 

 

 

 

 

…取り乱しました。

 

そして、みりおん。あなたにも責任があります。

シシィができて感無量だったのは分かります。完全燃焼できたことも分かります。まことに素晴らしい演技でした。

 

 

でも、あなたが辞めたらチャラ男のフリしたみりおんオンリーラブまなとが添い遂げちゃうでしょうが!!!みりおん以外の相手役迎えられないでしょうが!!!子供がまだk(以下省略)

 

 

 

「みりおんを見送ってあげたい」なんていう惚れ惚れする男気でかろうじて1作品だけみりおんより退団を引き延ばしてくれましたが、もう実質的には添い遂げ退団と同じだとセリ美はみなしています。

 

みりおんと同期のちゃぴだってまだトップ就任中。本来ならまだまだ頑張れた学年です。

こんなに実力の高いパーフェクトカップルを退団に追い込んだエリザベートが憎い。

就任たった1年でエリザベートをやらせた劇団が憎い。

 

 

エリザベートっちゅうのは、退団時期を見計らってる充実期のトップさんにしかやってほしくない作品ですな。だって、みりおくんだってきっといまトートやったらもっと素晴らしいものができたはず。それはきっとオサさんもミズさまも…。

 

タカラジェンヌさんの去就まで操るエリザベートという偉大過ぎる作品がこわい。これもハプスブルク家の怨念なのだろうか…

 

 

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第10回 「宝塚と言えばベルサイユのばら」はもう卒業しませんか劇団さん
~ブロンドの巻き毛より冷ややかな視線を頂戴~

さてそんな偉大過ぎる作品「エリザベート」は、宝塚が誇る奇才演出家、小池修一郎大先生のおかげで宝塚歌劇団が日本で一番最初に上演した作品となり、人気すぎて今や東宝ミュージカルでも公演がされていますが、「宝塚と言えば」に相応しい作品となりました。

 

 

しかし、「宝塚と言えば」はきっと世間的にはベルサイユのばら。

現代的な外見に似合わず水夏希さまも「ベルばら芸人」と言っていいほど、ずいぶん何度もベルばらに出演してきました。

オスカル、アンドレ、ジェローデル、アラン…ひととおりやりましたねえ。

 

 

ああ、アランが粗野で素敵…♡この目で睨まれたいんです…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、いけない…また私ったらミズさまとの妄想世界に飛んでしまったわ…

 

アランに刺されたいとかそういうことじゃなくて、ベルばらはもうわかったよってことが言いたかったのに。

 

いやね、分かりますよ。宝塚というものをこれだけメジャーにした恩人みたいな作品ですから、池田理代子先生には劇団関係者は足を向けて寝れないのはよく分かります。

そして再演となれば第1次ベルばらブーム、第2次ベルばらブームの熱狂的ファンの皆さんがドドドっと押しかけていらっしゃるのでチケットがよく売れることも分かります。

 

 

でも、もうそろそろいいんじゃないでしょうか。

漫画から飛び出してきたかのような完璧なオスカルっていうのも、歴代の皆さんが本当に一生懸命体現してくださりました。

 

 

これっっだけ美しいトップの皆さんがオスカルそのものをこんなにリアルに演じてくれて、もう頭打ちですよ。そしてオスカル編とかジェローデル編とかフェルゼン編とかもう外伝作りすぎ。

ベルばらのストーリーが素晴らしいのももうみんな分かってます。視覚的に豪華で舞台に最適なのも、宝塚とベルばらに高い親和性があるのも分かってます。

 

でも、やっぱりこの現代において主要ターゲット層である現役ファンに満足してもらうにはちょっと…

 

 

たいばーつよー小さな子をームチでーうーつーのー

しきたりだ…

古すぎる!

 

 

そう、古すぎる。シシィの言うとおりだ。

 

 

やっぱりヅカファンっていうのは目を♡にしたくて劇場に通ってるわけで、「ザ・劇画」「ザ・昭和」って空気感のベルばらではちょっと…ときめき要素と共感ポイントが少なすぎる。

同じ王家の物語でもエリザベートがこれだけ愛されるのはなぜなんでしょうね。

それはまた別の機会に語ってみるとして。

 

 

ベルばらを演じることはきっと演者としても得るものはあるのだろうし、ベルばらブームのたくさんの古参ファンは誰がキャスティングされようとも「どれどれ」と足を運んでくれるのでしょうが、正直言って劇団から

 

「今度の花組の大劇場公演演目はベルばらです!ドヤァァァァ!!」

 

って言われたら、

 

「えええええええええええええええぇぇぇぇぇぇ(ネガティブな意味の)」

 

という反応がかなり多いのでは。

劇団さん、それ知ってんのかなあ…?

 

だからもう…貴重なトップさんの在任期間をベルばらで半年潰さないでくれ…

梅芸とかKAATあたりのガラコン形式でも充分いいと思うんだけど…それじゃあベルばらファンが黙ってないのかしら…

 

まぁでももしかしたら小林一族の方針で、宝塚歌劇団というものを世に広めてくれたベルサイユのばら、そして池田理代子先生には一生かけて恩を返していくように、という家訓があるのかもしれませんね。

 

 

我らヅカファンは一三翁なくして、小林一族なくしてこのときめきで満ちた人生を送ることはできなかったのですものね。

今や修造にも、なんならサントリーにまでも深い感謝の気持ちを持っておりますから、「定期的にベルばらを公演すること」がもし小林家の家訓にあるなら致し方ないことです。

 

 

ただ、世間的に「宝塚と言えばベルばら!」という風潮、どうにかならんもんか…

一般の方に自分がヅカファンだと伝えるとどうもベルばらの「乙女!」な世界観が大好物だと思い込まれてしまって…

 

いや別に私は金髪の巻き毛や目に星がある男装の麗人にそんなに興味ないですし、今宵一夜の無理な体勢にもそんなにときめきませんし、なんなら目が鋭くて顎のシャープな人に冷たい視線を浴びせかけられたいほうですのでね。そもそも植田特別顧問の演出が好きじゃないからさ…

 

エリザベートという代表作もできたことですし、劇団にはできればそろそろ「ベルばら離れ」をしていただけないもんでしょうかね。あ、でもバラタンは大好物です。舞台の上手下手を激走しまくる皆さんを応援したくなりますよね。

 

それではヴァイオリンを弾いたあとばあやに髪を梳いてもらいに行きますので、この辺で。

来週は奇跡の娘役、花總まり様について愛を叫んでみたいと思います。

 

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みんなのコメント
  1. ゆきたぬ より:

    セリ美さんこんにちは!

    エリザは成熟した娘役さんに演じて欲しい…わかります!!
    只でさえ燃え尽き症候群必至の演目ですからね…

    • 編集部 より:

      ゆきたぬさんいつもコメントありがとうございます!
      今やエリザベートはファンにとって特別な作品ですものね~やっぱりお歌の不得手な方とかに無理にやらせようとせずに、本当に実力があって経験も積んだジェンヌさんにのみ与えてほしいお役ですね。

      セリ美

  2. saty より:

    五郎さんのくだりで爆笑しました(笑)

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