未涼亜希「ブラックジャック」を振り返る

宝塚歌劇雪組の男役スター未涼亜希さんが主演を務め、2013年に上演された「ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌」。今回は、雪組「ブラックジャック」を中心に、宝塚とブラックジャックの関係を振り返ってみたいと思います。

宝塚歌劇雪組の男役スター未涼亜希さんが主演を務め、2013年に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ&日本青年館大ホールにて上演された「ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌」。

DVD等は発売されていないものの、9月のスカパー無料放送期間にCSスカイ・ステージで放送されていたこともあり、目にされたヅカファンも多いのではないでしょうか。

まっつのブラックジャック先生が、まるで漫画から抜け出たように麗しく、ストーリーも魅力的でなんどでも見返したい名作ですよね。

今回は、雪組「ブラックジャック」を中心に、宝塚とブラックジャックの関係を振り返ってみたいと思います。

未涼亜希さんのはまり役「ブラックジャック」

まっつさんで「ブラックジャック 再演」と聞いて、演目発表の時から「ぴったり過ぎる」との反応が大きかったのが、この演目です。発表されたポスターも、まるで漫画の中から抜け出てきたかのようなハマりよう。普段はクールで、アツい時にはアツいというブラックジャック先生像も、まっつさんのお人柄にぴったりです。

また、再演にもかかわらず、ストーリーは新作だったのも特徴的。長編ながら、中身は複数の人物に焦点の当たるストーリーの折り重なりで、笑いあり、ジーンとするシーンあり…正塚先生ならでは(?)ギャグシーンもあり。まさに、演技巧者の多い多い雪組の、まっつさんのための「ブラックジャック」だったのです。

また、まっつさんは美声の持ち主ですので、随所随所のナンバーに聞き惚れてしまいました。

雪組「ブラックジャック」は演技派が勢揃い

脇を固めた雪組の精鋭たちも、素晴らしかったですよね。バイロン侯爵でシリアスに場を締めた夢乃聖夏さん、事実上のヒロイン(?)とってもキュートなピノコを演じた桃花ひなさん、ちょっと不良の少年を演じた彩風咲奈さん、そして見事に場を締めていく帆風成海さんや真那春人さん、手塚ワールド「ごんす」を担った大澄れいさん。

誰一人、このメンバーでなければこの世界観は出なかった!と思います。特に、ピノコはお家に連れて帰りたいほど可愛かったです。物語の最後はピノコの誕生日で、最後にブラックジャック先生が「ハッピーバースデー」と言うのですが、その声音のなんと優しかったこと…!録画して、ここを繰り返し見た…という人も多いはずです。

説教臭いメッセージが詰まっているわけではないのに、命の尊さ、愛おしさがしみじみと伝わってくる作品。本当に、原作の良さ、宝塚の良さがぐっと詰まった舞台でした。

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