星組トップスター北翔海莉のまるでコントなアドリブ集まとめ

2016年11月20日の東京宝塚公演『桜華に舞え!』『ロマンス!!(Romance)』の千穐楽を持って 宝塚歌劇団を退団したみっちゃんこと北翔海莉さん。歌もお芝居もダンスも一流のみっちゃんはご存じアドリブメーカーでもあります。そこで、まるでコントのようなみっちゃんのアドリブを集めてみました。

【アドリブの女王北翔海莉!そのアドリブ力に迫る!】

台本に書かれていないことを喋ったり、書かれていない動きをするのがアドリブですが、これは誰にでもできる簡単なものではありません。

失敗してしまうとそれまでの筋や空気を全部おじゃんにしてしまう可能性もあるアドリブ。歌やダンスだけでなく、お芝居の技術が高く会場の空気を繊細に感じ取ることのできるこの人だからこそ成せる業ではないでしょうか。

宝塚歌劇星組トップスターの北翔海莉さん。努力の人で、歌も、お芝居も、ダンスも磨き上げられた一流のエンターテイナーです。

そんなみっちゃんの魅力は挙げだすとキリがありませんが、今回はその中でも「コント力」に焦点を当てて名場面を振り返ってみたいと思います。

【北翔海莉のアドリブ力がスゴイわけは?】

宝塚入団から17年2か月という時間を経てトップスターに上り詰めたという下積みの長さや、また努力を惜しまない姿勢がアドリブ力に繋がっているのでしょう。

入団から17年2か月で星組トップスターとなり、1年半活躍したのち、2016年11月20日、東京宝塚公演『桜華に舞え!』『ロマンス!!(Romance)』の千穐楽を持って宝塚歌劇団を退団したみっちゃん。

そんなみっちゃんの名アドリブをご紹介する前に、みっちゃんの宝塚入団から退団までを簡単におさらいしておきましょう。

【最下位から星組トップスターへ上り詰めた努力の人、北翔海莉】

1996年、北翔海莉さんは宝塚音楽学校に入学します。受験したきっかけは、「身長が高いから受けてみたら」と中学の先生に勧められた事から。

この時、みっちゃん自身は宝塚音楽学校にはそれほど興味は無かったそうです。結果は最下位で合格。しかし、受験した本人は不合格だろうと思い込んでいて、別の高校の入学式に出席したんだとか。

入学時に最下位だった成績が、卒業する時には10位まで上がったという話を聞くと、とてつもない努力を重ねたのだろうということがわかります。

念願の専科で憧れのスター格へ

宙組『シトラスの風』で初舞台を踏み、月組に配属。その後2006年に再び宙組に配属され、2012年には個性派揃いの「専科」に所属します。

専科に所属すると、花組、月組、雪組、星組、宙組の全組の舞台にスター格で出演するという偉業を成し遂げ、その実力を見せつけました。

宝塚音楽学校に最下位で入学し、人並みならぬ努力を続けて、専科で全組の舞台を経験してきた北翔海莉だからこそ、観客を喜ばせるためのアドリブ力が養われたのでしょう。

【北翔海莉の名アドリブ集】

ここで、みっちゃんこと北翔海莉の名アドリブのシーンをご紹介します。ご覧になった舞台はあるでしょうか?

2008年宙組公演「雨に唄えば」リナ・ラモント

悪声でいながら、恋人になる主演ふたりを邪魔しようと迫る大物女優リナは、みっちゃんの隠れた名(迷?)役です。嫌な役であるはずなのに、コメディセンスあふれたアドリブと芸達者さで、憎めない女性に仕上がっていました。

「いいですか、ラモントさん!今、ハリウッドでは皆さん発声のレッスンを受けているのですよ」
「えっ?加美乃素の社長さんもやってるのお?!」
「そうですよ~~!」
「まあ、ステキィィ~~っ!」ミス・ディンスモアの言い分はあきらかに大嘘だが、それにコロっと騙されて機嫌よくレッスンを続けるリナたん。
(引用:強いぞ!)

2014年花組公演「エリザベート」フランツ・ヨーゼフ

みっちゃんの静かでいて、人間臭い演技が皇帝フランツで、一気に開花していました。弱い人間の部分と、愛情に飢える男性の部分がシシィへの深い愛情ゆえか、最終答弁でのフランツはうってかわって激しく。その激しさは日毎に増していきました。この突然とも観客にはとれる演技の切り替えの早さが、みっちゃんの深い芝居の持ち味ともいえます。

2013年月組公演「THE MERRY WIDOW」ダニロ・ダニロヴィッチ

月組生と上演した「メリー・ウィドウ」も、みっちゃんのコント祭りでした。月組には、星条海斗さんもいらしたので、時にはマギーさんのアドリブにみっちゃんが爆笑して袖にはけてしまったことも。酔っぱらいのシーンでは、下級生の暁千星くんを巻き込んでのアドリブ祭り。

千秋楽では、カステラのCMまで再現を始めてしまいました。マギーさんとの百戦錬磨のアドリブ合戦と違って、初々しい下級生にも容赦の無いみっちゃん。きっとありちゃんはかなり鍛えられたことでしょう。

宙組が来てるということで、みっちゃんも、ありちゃんとのシーンで宙組用のアドリブ。
酔っぱらったダニロが「子猫ちゃんがいっぱい」と客席を眺め、「あ、あそこにいるのは『風と共に去りぬ』を公演中の宙組の子猫ちゃん」
そこまでは良かったんですが、 「なんで南と北が口利かないとかしてるんだろうね。話せばいいのにね」などアドリブを延長・・・しているうちに次のセリフがどこかへ行ったみたいで、
(引用:カラフル・デイズ ver.ふにっと)

2013年花組公演「オーシャンズ11」ラスティー・ライアン

みっちゃんのコントアドリブと言って、一番に思い出すのはジョンソン先生@花組オーシャンズ11ではないでしょうか。みっちゃん演じるラスティが変装して演じる場面なのですが、毎公演違ったコント場面には「ジョンソン先生DVD」の発売を求める人が相次ぎました。

30秒程度の時間なのに、最終的には5分になってしまったというから恐ろしいです。香取慎吾さんが来られた時にはスマップメドレーを披露するなど、その日の客席に合わせたアドリブでも話題になりました。でも、しっかり事前に練習されていたというので、アドリブというよりコントというにふさわしいですよね。

「あなたも将来は人の上に立つんだから」と言い、 「3かけが大切。目をかけ、気にかけ、声をかけ」。
そんな話をしたあと、だいもんに「でも時々見せる笑顔がよかった」という温かい言葉をかけます。
みっちゃんの、だいもんへの温かい言葉に、客席から拍手。面白く、そして暖かいアドリブでした。
(引用:国やんのミーハー観劇日記)

こちらも、いくつかご紹介。

  • ・宝塚ファンで知られる西川史子先生が観劇されていた時
    ダニロとニエグシュの掛け合いのところで、「今日の午前中に関西の生放送番組に出演されていたのにそれから花の都パリまでいらっしゃるとは、相当お好きなんですねぇ〜!星条海斗さんが!!」
  • ・月組全国ツアーメンバーが観劇されていた時
    ニエグシュのメガネを奪い「かわいい子猫ちゃんがいると思ったら、緒方洪庵先生が」「坂本龍馬さん、橘恭太郎さんも」「月組仁の方々だ」と大サービス
  • ・あまちゃん出演中の渡辺えりさんが観劇されていた時
    「じぇじぇじぇ!あまちゃん出演中の渡辺えりさんが着ているぞ」
  • ・千秋楽
    二幕のカンカンシーンで、みっちゃんの「もう1回」の号令で再び音楽が。みんなフラフラになったところで、星条さんが北翔さんに「若いっていいな~」

他にも、日々違うアドリブは話題になりました。本当に引き出しの大きな方ですよね。

【宙組時代からコントに全力の北翔海莉】

何も、みっちゃんのアドリブ体質(?)が発揮されたのはは専科時代だけではありません。宙組時代にも多くの伝説を残しています。

記憶に残っているのは、自身の主演作「THE SECOND LIFE 」。アドリブというよりコント感がより強いですね。

【退団後も北翔海莉の活躍に注目】

常に観客を喜ばせようとサービス精神旺盛のアドリブメーカー北翔海莉。

2016年11月20日付で宝塚歌劇団を退団し、宝塚の舞台ではもうみっちゃんの秀逸なアドリブを観ることをできませんが、退団翌日から開設されたオフィシャルサイトによるとコンサートやディナーショーを中心に今後も活躍の予定です。

一流のエンターテイナー北翔海莉の思い

星組トップになった翌年、退団会見で「次世代にバトンを託したいという気持ちが強い、下級生にもチャンスを与えてあげたい」と語った北翔海莉。

トップになった時から、退団の時期を決めていたそうです。宝塚入団から18年という、決して早くないトップ就任。自身が辛い思いをしたからこそ言える、次世代への思いを語りました。

人の辛さに寄り添うことのできる心の大きな北翔海莉だから、多くの人を楽しませたいという気持ちから、沢山のアドリブを生み出していたのかもしれません。北翔海莉は歌やダンス、芝居の技術においても一流ですが、それよりも、生まれ持った気質が一流のエンターテイナーであるのでしょう。

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【どんなアドリブが観れるのか!北翔海莉の今後の活躍に期待大!】

(出典:pixabayより)

退団会見での言葉で、「これからも世のため、人のため、エンターテイナーの北翔海莉であり続けたい」と話したみっちゃん。今後もみっちゃんの姿を舞台で観ることができるのだと期待させてくれます。惜しまぬ努力で一回りも二回りも成長し、輝き続ける北翔海莉の姿がまた観れる日は近いでしょう。きっとそこで観ることができる、一流のエンターテイナーから繰り出される最高のアドリブが楽しみですね。

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