見れば見る程ハマる!雪組アルカポネのツウな見どころに迫る

宝塚歌劇雪組公演「アル・カポネ —スカーフェイスに秘められた真実—」は、望海 風斗さんが雪組生として初の主演を務める舞台として注目を浴びています。本日は、その「アル・カポネ」のツウなみどころをじっくり紹介したいと思います。 

宝塚歌劇雪組公演「アル・カポネ —スカーフェイスに秘められた真実—」は、望海 風斗さんが雪組生として初の主演を務める舞台として注目を浴びています。
暗い闇の中に、男の輪郭が浮かび上がる―――豪華な椅子に堂々と座り、シルエットだけで、その大きさを感じさせる大人の男。それが「アル・カポネ」。
本日は、その「アル・カポネ」のツウなみどころをじっくり紹介したいと思います。 

まるで映画を見るように

冒頭場面から、まるで映画のようにストーリーが始まります。彼を映画化した脚本家ベン(永久輝)との会話から、アル・カポネ自身がその半生を回想していくという形式なのですが、これが映画みたいな展開なのです。
小道具も、照明も、衣装の色彩も、古い時代の映画のように全体的にセピア調。色彩のトーンがノスタルジックに美しい!

マフィアを主役とした映画はたくさんあり、その代表作といえる「ゴッド・ファーザー」という名作映画がありますが、その根底に流れる雰囲気を舞台から感じました。一本の良質な映画を見た気分です。

雪組ドラマシティ公演「アル・カポネ~スカー・フェイスに秘められた真実」ストーリーのみどころは一体?

ピカレスク・ロマンは男の友情

アル・カポネといえば誰でも知っている禁酒法時代のマフィアの大親分。
マフィアといえば、悪者の代名詞。そんな悪者を主役にして魅力を描くというジャンルが「ピカレスク・ロマン」。宝塚でも時々上演されますが、宝塚では悪の魅力というよりも、悪の中にある正義が魅力なのですね。

今回はマフィアのボスが主人公ですが、ピカレスク・ロマンとは付いていません。でも宝塚のピカレスク作品に違いないと思いました。つまり悪の中の正義を描くことによって、時代の持つ矛盾や不正、社会のあり方などを鋭く浮き上がらせていくのです。アル・カポネの正義、彼の人間性、彼の優しさと強さ、激しさを知るにつれ、観客は彼を追い詰める捜査官エリオット・ネスと同じように、葛藤するのです。

ピカレスク・ロマンは、男の友情を味わうものだと、私は主張します。悪党に正義があるから、正義の側でその矛盾に気付いた男が、友情と信念の間で苦悩するのでしょう。
この作品、アル・カポネがとても魅力的だから、エリオット・ネスに共感して観客はみなカポネを愛するのですね。だから感動する・・「男の友情モノ」が好きなら絶対にお勧め。とても素敵な作品です。

4人の男たちの魅力

  • アル・カポネ

  • まずは主役のアル・カポネ(望海)。悪党なのに悪くない。彼の正義は正しい。彼を逮捕しろという法律のほうが間違っているのでは?と思ってしまうほど。
    人間的にも、魅力的。情に厚くて優しくて、どんなときにも弱音は吐かず自分の力で道を切り開いていくという頼もしい男、懐の大きな大人の男なんです。これだけで惚れてしまいますが、歌がまた絶品なので、更に感動倍増すること間違いなし。
    台詞から自然に歌になり、台詞として歌い上げる歌の素晴らしさ。伴奏とは違うメロディラインの歌を聴く心地よさ。マフィアの大ボスらしい力強い声で、台詞としての歌を聞かせてくれます。さすが歌に定評のある望海さん!素晴らしい演技力のおかげで歌が歌以上になっています。一度は聞いておくべし、これは代表作になること間違いなし。

    またこの作品はアル・カポネの半生を描いた一代記なので、時間の経過がかなりあります。
    回想シーンもありますから、時間が飛び飛びに。しかし!望海さんは、アル・カポネの年齢によって声も雰囲気も変えていました。見ているだけで、(映画のような字幕が入らないのに)年代が分かる!これも凄いことですよね。

  • エリオット・ネス

  • エリオット・ネス(月城)は、ほぼ2幕からしか出てきませんが、出てきたと思ったら怒涛の如く、観客を彼の感情に巻き込んでいきます。その演技力もまた素晴らしいものではないかと思います。更には前トップスターの壮さんを思い出させる端正な美貌で、目が釘付けになりました。ソロも素敵に聞かせてくれて、次世代を担うスターであることを確信しました。

  • ジャック・マクガーン

  • 特筆したいのが、ジャック・マクガーン(真那)です。観客はエリオット・ネスの視線でアル・カポネを見るのですが、2幕で彼が出てくる以前は、このジャックの視線でアル・カポネを見ることが出来ます。
    新聞売りの少年が、マフィアのボスに惚れこみ命を預けるまでになる過程を丁寧に描きだしています。演技力には定評のある真那さんですが、さすが!とその素晴らしさに脱帽です。ジャックも数少ない通し役なので、年齢の経過がありますが、真那さんもまた上手いので、経年が見えるのです。

  • トーリオ

  • アル・カポネの恩人トーリオ(夏美)も、懐の大きなイタリアーノ。アルを息子のように可愛がり、アルもまた彼を父のように慕い守ります。
    アルの雇い主フランキー(久城)だって、アルの所為で被害を受けてもアルを責めたりしません。悪いのは彼ではないと知っているから。アル・カポネを取り巻く男たちも、みんないい男なんですよ。

しかしアル・カポネって、本作中何人の男を惚れさせたんでしょうね。さすが男が惚れる男です!

雪組ドラマシティ公演「アル・カポネ~スカー・フェイスに秘められた真実」

アルの正義を際立たせるのが、彼に敵対する男たち。ビッグ・ジム(朝風)やバグズ(香綾)は、嫌な奴でなければアルの正義が成立しないという存在。しっかりと伝わってきましたよ!
カッコいい朝風さんと誠実な香綾さんは見られないけれど、お芝居の上手さを堪能しましょう。

家庭的な優しさも

アルに惚れるのは男だけではありません。
アイリッシュの美女メアリー(大湖)は、アルの男らしい正義感と行動力に恋に堕ちてしまいます。メアリーは女性ながら包容力があり、外で戦うアルの母港となって彼を愛し、彼に平凡で暖かな安らぎを与えます。お似合いの夫婦ですが、二人を見ているととてもマフィアの大ボスとその夫人には見えません。

一人息子のソニー(有沙)も父を尊敬し、正しい行動するよい子に育っています。こういう家庭的な一面もまた、アルの正しさを印象付けるのです。

雪組ドラマシティ公演「アル・カポネ~スカー・フェイスに秘められた真実」一人何役?アルバイトを探してみよう

アル・カポネの半生は、時代とともに場所も移していくため、通し役で出てくる人はごくわずか。1幕と2幕で2役するなんて当たり前、一人何役しているのか分からないほどたくさん兼務されています。
夏美さんなどは分かりやすいですが、悠斗さん叶さん、陽向さんの若手になると、あれあれまた?というほどたくさんの役をこなしています。月城さんや永久輝さん、朝風さんに香綾さんまでがいろいろな場面に出ています。
何度も見に行けば行くほど、意外なところにいる意外な人を発見できるかも。

また1幕の酒場では、ショーガールたちがバーテンダーのアルに毎日違う言葉をかけていきます。ここは日替わりアドリブ・ポイント。


何回みたらすべて味わい尽くせるのか!?何度でも見たいものですね。

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みんなのコメント
  1. じんじゃあ より:

    この先の雪組を背負っていくであろう望海さんは、美しさと実力と兼ね備えた熱い人!
    アルカポネは素顔の望海さんからは想像できない役作りで、宝塚的にはどうなのかという不安を払拭してくれた舞台でした。
    望海さんのこれからの舞台には期待するのみです。

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