トレードにより急遽巨人入りした乾投手は、中継ぎの救世的サウスポーとなり得るか

2016年4月、日ハムからトレードされ巨人入りした乾真大投手。6月には一軍に登録、初登板も飾りました。新天地巨人での活躍が期待される乾投手、その経歴や意外な素顔をまとめました。

4月11日、巨人と日本ハムの間で電撃的にシーズン中のトレード発表がありました。巨人の大累内野手が交換要員となり、日ハムの乾真大(いぬいまさひろ)投手を獲得したものです。巨人ファンやセリーグファンには余り耳にしたことがない名前でしょうが、今季新たに巨人ピッチャー陣の一員となった乾投手を紹介します。

巨人入りした乾投手は球界できら星のように輝くマーくん世代

先日初登板を飾った乾投手ですが、ここまでの経歴を振り返ってみましょう。兵庫県生まれの27歳で、東洋大学を経て2010年のドラフト会議で日本ハムから三位の指名を受けて入団しました。一緒に入団したこの年の日本ハム一位指名はあのハンカチ王子こと斎藤佑樹投手でした。斎藤佑樹投手といえば、早稲田実業時代現田中将大投手と甲子園の決勝戦で延長、再試合に及ぶ伝説的な投手戦を演じたことがまだ記憶に新しいところです。また、乾投手自身も東洋大姫路の3年の夏に準々決勝で田中投手擁する駒大苫小牧に敗れたという浅からぬ縁があります。つまり、乾投手は、いわゆる1988年度生れのマー君世代の選手で、他にも巨人の坂本勇人選手や沢村拓一投手、前田健太投手、柳田悠岐選手、秋山翔吾選手などそうそうたる顔ぶれが揃っています。

乾投手、奇しくも唯一の勝利が中継ぎであげた巨人との交流戦

さて、今回のトレードについて乾投手と大累選手の実績から見ると1対1では不均衡という見方も確かにあります。乾投手は日ハム入り後の6年間で1軍戦67試合に登板しています。特に2012年は36試合に登板し、奇しくも今回の移籍先である巨人との交流戦でプロ唯一の勝利を挙げています。ここ数年間は登板の機会に恵まれていませんでしたが、三振が取れるサウスポーとして日ハムでもまだまだ見限ってはいなかったはずです。一方の大累選手はプロ入り後の4年間で1軍の出場はわずか2回、それも守備固めで試合終盤に出番があっただけです。ですから、トレードが不均衡という見方は否定できません。すでに報道でも広く知られているところですが、昨年から続いていた野球賭博問題で、今年巨人の4人の投手が解雇されました。このうち3人は2軍選手でしたが、球団に所属する投手が一度に4人も抜けたことが戦力的に影響がないわけがありません。こうした巨人の切迫するお家の事情が過去のトレードで実績がある日ハムに理解され実現に至ったようです。また、日ハム側もまだまだ活躍の余地がある乾投手は新天地で気分一新活躍した方が良いと判断し、逆に大累選手は地元・札幌の出身なので集客面でメリットがあるという思いがあったようです。

乾投手は速球と縦横のスライダーとカーブを投げ分け、大学時代から奪三振率が高い投手として知られていました。プロ入り後活躍した2012年には登板回数32回に対して三振は同じく32個という実績を残しています。

巨人・乾投手の特技は幼少の頃から習っていたピアノ。マウンド上のピアニストと言われる所以

最後に余談ですが、乾投手のプロフィールに趣味は読書とピアノとあります。選手名鑑でも乾投手は「ピアノマン」と紹介されています。乾投手は小学校時代からピアノを習い始め、発表会ではショパンなどの曲を見事な指さばきで弾いていたそうです。その後、中学に入ってからも野球と勉強の時間の合間を見てピアノを続けていた努力家です。未だ選手名鑑に堂々と趣味はピアノと掲載されており「マウンド上のピアニスト」と形容されることもある二刀流の投手なのです。高橋巨人期待の貴重な左腕として1軍のマウンドに立つことがあれば、ピアノが得意な文武両道の頭脳派投手として見ると一層楽しみ方の幅が広がることでしょう。

新天地巨人で気分一新の乾投手、まずはプロ2勝目をめざす

4投手を解雇し投手陣の駒不足に悩んでいた巨人ですが、シーズン中のトレードにより日本ハムから獲得した乾投手に中継ぎの切り札として大きな期待がかかっています。マー君世代の左腕が、新たなチームに移籍し再び1軍のマウンドで活躍する姿が見られるのかが今後の注目です。

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