大相撲秋場所(9月場所)の番付に見る注目力士と勝負の行方をチェック!

大相撲秋場所の新番付が日本相撲協会より発表されました。名古屋場所で8度目の優勝を果たした日馬富士は東の正横綱に座っています。この場所での稀勢の里の綱取りは成るか、名古屋では10勝に終わった横綱白鵬の巻き返しは、など見どころ満載の秋場所となりそうです。注目すべき力士と勝負のポイントについて解説します。

大相撲秋場所の新番付が日本相撲協会より発表されました。名古屋場所で8度目の優勝を果たした日馬富士は東の正横綱に座っています。一方、星1つの差で準優勝に終わった稀勢の里は東の正大関となっています。

新入幕の力士も2名誕生しました。この場所での稀勢の里の綱取りは成るか、名古屋では10勝に終わった横綱白鵬の巻き返しは、など見どころ満載の秋場所となりそうです。注目すべき力士と勝負のポイントについて解説します。

大相撲の番付はどうやって決められるのか?

秋場所の興味を新番付から読み解いていくとなれば、最初に番付がどんな仕組みで組まれているのかを知る必要があります。番付は、本場所終了後3日以内に開かれる番付編成会議で決められます。

この会議の構成は、審判部長1名、副部長2名、委員20名以内、監事3名となっています。本場所の成績によって決められるのですが、勝ち越し1つで1枚昇格、負け越し1つで1枚降下が原則です。

つまり8勝7敗なら1枚上がるはずですが、実際には幕内、十両など大相撲の階級毎に力士の数は決められていますし、前後の力士の成績にも影響を受けるので、運・不運もあるのです。

因みに怪我による休場以外の理由で一番大きく番付が変動したのは遠藤でした。3勝12敗と大きく負け越した結果、西前頭6枚目から東の14枚目へと降下しています。秋場所では元気一杯の遠藤の姿を見たいものです。

稀勢の里の綱取りの条件

さて、大相撲秋場所最大の見どころは稀勢の里の綱取りなるか、でしょう。この3場所、13勝、13勝、12勝という成績の稀勢の里は賜杯を抱くことができれば、横綱昇進を一気に引き寄せることができそうです。

今年30歳の稀勢の里にとっては節目の年でもあり、同じ大関で長年のライバルでもある琴奨菊が既に幕内優勝を果たしていることを考えても、初優勝は悲願といえるでしょう。

先場所優勝の日馬富士、先場所の10勝止まりからの巻き返しを狙う白鵬、この2横綱との対戦は当然天王山となるでしょうが、まず番付下位の力士に足元を掬われない事が重要です。

大関以外の3役には新鮮な顔ぶれが

関脇、小結陣には新鮮な顔ぶれが並びました。東西に新関脇の高安、宝富士が並んでいます。東の高安は26歳で4つ上の兄弟子稀勢の里の胸を借りて力を付けました。

先場所は3大関を破り、小結として11勝4敗の好成績を収めての昇進です。西の宝富士も前頭2枚目の位置で白鵬から金星を挙げ、2大関も倒しての10勝5敗で初の関脇の座を勝ち取りました。

近畿大学からは昭和55年の朝汐以来2人目の関脇となります。更に名古屋場所で新関脇を務め、負け越しはしたものの何とか7勝を挙げた魁聖も小結に踏みとどまっています。

関脇、小結は前半から横綱、大関との対戦が組まれる為、常に黒星先行で土俵を務めることになります。番付を維持するのは難しいのですが、関脇、小結が元気な時、大相撲は必ず盛り上がります。

3場所ぶりに小結に復帰した栃煌山と共に秋場所では上位陣いじめを見せて欲しいですね。

怪我で休場の3力士は十両から再出発

安美錦は夏場所の栃ノ心との取り組みで、豊ノ島は名古屋場所での逸ノ城との稽古で、それぞれアキレス腱を断裂し名古屋場所を休場した為、秋場所の番付は十両に陥落しました。

幕内最年長37歳の安美錦は自身のブログの中で「リハビリに時間はかかりますが、絶対引退はしません」と語ってくれました。豊ノ島も秋場所休場となれば12年間守ってきた関取の座を失う危機に直面しています。

同じくブログでは「焦らず自分のペースでリハビリに励んでいる」とのことです。左膝の負傷で名古屋場所を全休した大砂嵐も十両での取り組みとなります。

この3人はいずれも角界の人気者として大相撲を支えてきた力士たちです。1日も早い怪我の回復と幕内への復帰を願わずにはいられません。

期待の若武者、千代翔馬、天風、宇良

秋場所で新入幕を果たした力士が2人います。1人はモンゴル出身九重部屋の千代翔馬25歳です。モンゴル出身の幕内力士は平成27年の青狼以来24人目となります。

モンゴル相撲の大関であった父親の影響で相撲を覚え、九重親方(元横綱千代の富士)の勧めで相撲の名門高知明徳義塾に進学しました。初土俵から幕下までは同部屋で同い年の千代丸や千代皇の後塵を拝していましたが、秋場所では十両の2人を飛び越えて入幕を果たしました。

先代の九重親方の死去後、継承した14代九重親方(元大関千代大海)にとっては初の幕内力士となります。もう1人は尾車部屋の天風で千代翔馬と同じく25歳です。香川県出身の幕内力士としては琴勇輝以来5人目となります。

3人兄弟の末っ子の天風は兄の影響で小学校入学前から柔道を始め、中学2年の時には四国中学総体で優勝しています。この活躍により尾車部屋関係者からの勧誘を受け、角界入りすることとなります。四股名の天風は故郷琴平町を流れる天の川と誕生日の7月7日に因んだものです。

3人目の宇良は大阪府寝屋川出身の24歳で関西学院大学相撲部からは初のプロ力士となります。秋場所番付では十両筆頭まで昇ってきています。4歳から相撲を始め、2013年にはワールドコンバットゲームズ相撲軽量級で世界一を経験しています。

相撲と同時に小学3年からはレスリングにも取り組み、その影響で居反り、足取りなどのアクロバティックな技を身に付けています。これらの技は入門前から大きな注目を集め、入門時の記者会見には報道陣100人が集まりました。これからの大相撲を背負って立つ若武者たちの活躍に期待しましょう。

注目の相撲解説

ここまでは番付を元に注目力士に焦点を当ててきましたが、忘れてならないのは注目すべき相撲解説者です。いずれ劣らぬ相撲好きとして知られる、デーモン閣下とやくみつるさんについても語ってみましょう。

デーモン閣下はミュージシャンでありながら相撲評論家としても知られています。NHKの大相撲解説ではその知識の深さに驚かされます。相撲をしていた祖父の影響で相撲の魅力に憑りつかれた閣下は、小学生の頃から関連文献を読み漁ります。

早稲田大学在学中にはフォーク同好会と平行して相撲同好会に所属し、相撲競技の分析に取り組んでいました。特に贔屓にしていた力士は玉の海と輪島でしたが、ウィキペディアに拠れば「ファン歴300年に及ぶので寛政年間の初代横綱谷風の取り組みも見てきたと豪語している」そうです。

一方、桐蔭学園、早稲田大学でデーモン閣下の先輩にあたるのが漫画家のやくみつるさんです。2人は共著として「勝手に大相撲審議会」という書籍を出版しています。やくさん自身も過去に相撲協会外部委員を務めたこともあり相撲通として知られていますし、閣下とは相撲番組で共演した事もあります。

秋場所ではこのお二方の解説からも目が離せませんね。

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まだまだ熱い日本の秋場所

大相撲の歴史上、平成10年の横綱若乃花の誕生を最後にもう18年も日本人横綱が生まれていないのですが、ようやくこの18年に終止符を打てそうな雰囲気が漂ってまいりました。こうして注目力士の番付と秋場所の見どころを探っておりますと、角界には力士も解説者も熱い人たちが沢山活躍している事に気付かされます。この人たちの一挙手一投足に注目しながら秋場所を存分に楽しんで頂きたいと思います。熱い日はまだまだ続きます。チケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。

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