【川崎フロンターレ】等々力劇場と語られる意味とは!?

神奈川県川崎市をホームタウンとする川崎フロンターレの専用スタジアムは川崎市営等々力陸上競技場です。その等々力競技場で行われる試合の中に通称「等々力劇場」と呼ばれる試合があります。なぜそのように語られているのか、その知られざる「等々力劇場」の意味を探ります。そして、その意味を追求し更なる川崎フロンターレの魅力に迫ります。

【川崎フロンターレ】等々力劇場と言われている意味を探る!!

(出典:pixabayより)

川崎フロンターレの専用スタジアムである等々力競技場は、サッカー専用スタジアムではなく陸上競技場です。毎試合、施設使用料を支払って等々力競技場を使用しています。クラブとしてスタジアムを所有していないのにも関わらず2016年度入場料収入は第5位と上位にランクインするほどの人気クラブであります。

そんな市民から愛されているクラブ、川崎フロンターレの試合の中で「等々力劇場」と呼ばれている試合があります。絶体絶命の窮地に立たされたその時に、誰もが予想だにしなかった衝撃の大展開を繰り広げる「等々力劇場」、その意味を探るべく記憶に残る「等々力劇場」の動画をピックアップしました。

マスコミやサポーターのみならず選手達自身からも語られている伝説の「等々力劇場」をご紹介します。記憶に残る衝撃的な試合展開をお楽しみください。

【川崎フロンターレ】等々力劇場の意味に迫る! 伝説 その1

「等々力劇場」の幕開け

Match State(試合状態)

  • 年月日:2005年3月12日(土)
  • 開催名:Jリーグ ディヴィジョン1 準々決勝
  • 節:第2節
  • 対戦相手:浦和レッズ
  • キックオフ:15:35
  • アディショナルタイム:3分
  • 経過時間:92分
  • スコアー:3対3
  • 得点者:川崎フロンターレ:ジュニーニョ選手(5分)我那覇 和樹(がなはかずき)選手(52分)アウグスト選手(64分):浦和レッズ:酒井 友之(さかいともゆき)選手(21分)、岡野 雅行(おかのまさゆき)選手(80分)、田中マルクス闘莉王(たなかまるくすとぅーりお)選手(89分)

2005年の浦和レッズといえば、ギド・ブッフバルト監督(元ドイツ代表)率いる常勝軍団で、この年も最終節まで優勝争いを行う程の強豪クラブ。2年連続年間2位を決めるなど飛ぶ鳥を落とすほどの勢いで好成績を残していました。

一方、川崎フロンターレはJ1リーグに昇格した新参者で早くも第2節で超強豪クラブとの試合が実現します。

試合内容はというと誰もが予想しえなかった点取り合戦になります。

前半5分、中盤からのスルーパスにジュニーニョ選手が抜け出しゴールキーパーと1対1に。左に交わしたジュニーニョ選手を前に出た浦和レッズのゴールキーパー都築龍太(つづきりょうた)選手がたまらずに倒し川崎フロンターレにPK献上。キッカーはジュニーニョ選手、一度ゴールキーパーに弾かれるもしっかり詰めて川崎フロンターレ先制です。

しかし、すぐに浦和レッズに追いつかれます。前半21分に左からのセンタリングのこぼれ球を浦和レッズのドリブラー酒井友之選手が拾い、巧みなタッチで相手選手をかわし右足のアウトサイドで右ゴールネットを揺らします。

同点に追いつかれた川崎フロンターレは反撃を繰り返します。後半52分、左からのセンタリングの折り返しに対して素早く反応した我那覇和樹選手が振り向き様に左足で振り抜きゴール。

その後、後半64分にはペナルティエリア外の右サイドから、アウグスト選手のフリーキックが炸裂し、たて続けにゴールした川崎フロンターレが2点差といっきに引き離しました。

このまま、終わる事を願っていた川崎フロンターレサポーター、しかし、ここからが「等々力劇場」の始まりです。

後半73分、この試合に得点を挙げた酒井友之選手に代わりベテラン岡野雅行選手が投入され試合の流れが激変します。

後半80分に岡野雅行選手が中盤でボールを受けると、そのまま中央へドリブルしフォワードとのパス交換から抜け出します。いっきにフリーになると相手ディフェンダーがプレスをかける前に、落ち着いた丁寧なシュートで右隅に流し込み同点。

アディショナルタイム3分、このまま逃げ切りたい川崎フロンターレですが、パワープレイを繰り返す浦和レッズの攻撃を止めることはできませんでした。

右から放り込まれたボールを何とか折り返し、最後は田中マルクス闘莉王選手のダイビングヘッドでゴール!とともに試合終了。

スコアーは3対3と川崎フロンターレには苦い記憶ですが、J1リーグ昇格年としては強豪クラブ相手に大健闘を果たした試合内容だったと思います。

そして、動画でも感じるようにこのスタジアムでは「何かがおきる」と予感し始めていた最初の「等々力劇場」の幕開けだったのではないでしょうか。

この心揺さぶられる試合展開に「等々力劇場」の意味を感じ取ったサッカーファンは数多くいたのではないでしょうか。

続いてはミスターフロンターレ、生きる伝説中村憲剛選手のスーパーなゴールをご覧ください。

【川崎フロンターレ】等々力劇場の意味に迫る! 伝説 その2

中村 憲剛 選手の2ゴール

Match State(試合状態)

  • 年月日:2011年5月29日(日)
  • 開催名:Jリーグディヴィジョン1
  • 節:第13節
  • 対戦相手:ガンバ大阪
  • キックオフ:16:03
  • アディショナルタイム:4分
  • 経過時間:93分
  • スコアー:2対1 川崎フロンターレの勝利
  • 得点者:川崎フロンターレ:中村 憲剛 選手(61分、94分):ガンバ大阪:アドリアーノ選手(51分)

なにわの強豪ガンバ大阪戦、2011年のガンバ大阪はAFCチャンピオンズリーグをグループリーグ首位で通過し、ヤマザキナビスコカップは準決勝まで進出するなど変わらずの強豪クラブ。

川崎フロンターレはというとスタートダッシュに乗り切れず、一時は3位に上がるも勢いには乗れず残留争いを戦う苦しいシーズンでした。しかし、そんな流れも感じさせない程の粘り強さがこの「等々力劇場」にはあり、一番の見所です。

後半51分にガンバ大阪アドリアーノ選手にペナルティキックで得点を奪われますが、一進一退で攻め続ける事を止めなかった川崎フロンターレ。

なかなかゴールには結びつかず膠着状態が続く中、61分にペナルティエリア左斜め前方で相手選手と対峙した中村憲剛選手が、フェイントから右インサイドで左に抜け、相手選手を交わした瞬間に左足を大きく振り切りました。

豪快な左足のシュートは相手GKの好反応にもかかわらず、右ゴールネットに突き刺さり要約同点とします。

その後、両チームともゴール前で決定機を作り出すも時間だけが過ぎて行き、いよいよアディショナルタイム4分の表示が、、、。

残りワンプレーと川崎フロンターレ最後の攻撃です。

後半93分、フリーキックのチャンスにまたしても川崎フロンターレの重鎮、中村憲剛選手の登場です。

ゆっくり助走を取ると右足から放たれたフリーキックは相手選手頭上を抜け、右カーブを描きながら左ゴールネットに吸い込まれました。

後半94分での追加点で大逆転!!そして、終了のホイッスル。

土壇場での大逆転勝利にスタジアムは歓喜の渦に包み込まれました。伝説の逆転劇に選手達はもちろんサポーター達も入り乱れて大喜びです。

普段あまり感情を表に出さない中村憲剛選手ですが、動画でもわかるようにこの日は興奮を抑えきれない様子が伺えますね。

川崎フロンターレサポーターのみならずサッカーファンなら誰もがこの感動を味わい「等々力劇場」の意味を理解した瞬間だったと思います。

続いては、悪童こと大久保嘉人(おおくぼよしと)選手のJ1新記録達成の伝説の試合をお伝えします。

【川崎フロンターレ】等々力劇場の意味に迫る! 伝説 その3

大久保 嘉人(おおくぼ よしと)選手のJ1新記録159ゴール目達成

 Match State(試合状況)

  • 年月日:2016年4月10日(日)
  • 開催名:2016 J1リーグ  1st
  • 節:第6節
  • 対戦相手:サガン鳥栖
  • キックオフ:15:03
  • アディショナルタイム:4分
  • 経過時間:90+4
  • スコアー:1対0 川崎フロンターレの勝利
  • 得点者:川崎フロンターレ:大久保 嘉人 選手

2016年の川崎フロンターレは1stステージ順位2位、2ndステージ順位も2位と年間順位2位で初のJリーグチャンピオンシップ出場をきめました。総合順位としても3位となり好調をキープし続けています。

そして今回の舞台は意地と意地のぶつかり合い横浜F・マリノスとの神奈川ダービー(神奈川県に本拠地を置くクラブチームの闘い)です。

この試合は川崎フロンターレに所属するエースストライカー、悪童こと大久保嘉人選手(2013-2016年に所属)のJ1通算ゴール新記録達成への期待が高まり注目が集まった試合でもありました。

試合データでは、川崎フロンターレのフリーキックは15本、横浜F・マリノスも15本、コーナーキックは1対4、シュート数は14本対17本など、ほぼ互角の戦いを続けていました。

攻守の切り替えが速い試合展開で決定機をいくつも創出するも0-対0のまま、後半アディショナルタイムに入ります。

そして、ついに「等々力劇場」と言われる意味を誰もが感じるその瞬間がやってきます。

試合終了間際、川崎フロンターレのゴールキックから前線にフィード、競り合いのこぼれ球を拾い体を張って繋いだボールを左サイドから高速センタリング、

それを狙っていたかのような飛び出しで大久保嘉人選手がピンポイントヘッドでゴール!そのまま試合終了です。

サンフレッチェ広島の佐藤嘉人(さとうひさと)選手(2005‐2016に所属)の記録を抜いて新記録を達成し最多得点記録保持者となりました。

この大久保嘉人選手の伝説のゴールが1stステージ躍進への起爆剤となり、このまままの勢いでステージ順位2位になるなど好成績を収めました。

サポーター達の興奮が動画でもしっかり伝わってきますね。

このような歴史的瞬間をこの目で観戦できた幸福感と毎試合「何かが起きる」という期待感が、この「等々力劇場」の意味であり、魅力なのでしょう。

そして、またふたたびスタジアムへ足を運ばせる原動力になっているのかもしれませんね。

以上、【川崎フロンターレ】等々力劇場の意味に迫る!をお届けしました。

これからも後世に名を残し、語り継がれるであろう「等々力劇場」の興奮を期待しましょう。

川崎フロンターレの「等々力劇場」で一体感を

川崎フロンターレはフィールドマネージメントはもちろん、ビジネスマネージメントにも力を注いでおり、選手たちは積極的に地域活動に参加しております。

川崎フロンターレの算数ドリルは好評で、小学校を巡回しながら行う算数の授業は実際にグラウンドでプレーしながら学びます。難しい問題もサッカーを通じて行うことでより楽しんで学ぶことができます。

この活動によってJリーグをより身近に知ってもらいたいと願う選手達、自クラブのみならずJリーグ全体の普及啓発活動を行うなど、未来を見据えた素晴らしい活動を行っています。

今年のスローガンは「paint it blue]、節目の20周年ということで初心に戻り一からのスタートを切りだそうという思いがあります。

そんな地域に根差し愛され、「等々力劇場」という大逆転試合を巻き起こす川崎フロンターレ。特筆すべき点は初心に戻り最後まであきらめずに全力を尽くすという選手達の姿勢です。

選手達やクラブ運営者はもちろん、地域やサポーター達の団結により必然的に「等々力劇場」という試合が生れているのかもしれません。

「等々力劇場」という意味を理解し、また違った視点で試合を観戦するのも面白いかもしれません。

動画にあるような奇跡的な伝説の試合「等々力劇場」が幕を開けるかもしれませんね。

更なる活躍が楽しみです。

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