2014年F1日本グランプリでのジュール・ビアンキ選手の事故はなぜ起きた?

2016年もとても楽しみなF1日本ブランプリですが、一方で2014年の鈴鹿のF1日本グランプリで発生したジュール・ビアンキ選手のとても大きな事故は、F1が危険なスポーツであったことを再認識するに十分以上の出来事でした。今回は、2016年F1グランプリ開催の前に、このビアンキ選手の事故に関して振り返ってみたいと思います。

2016年F1シリーズも9月初旬のイタリアグランプリを終えると、フライアウェイの後半戦に突入していきます。そして10月第2週の週末には日本グランプリが開催されます。

今年は、マクラーレン・ホンダも中団グループでの戦いをがっちりキープしており、上位チームの結果によっては表彰台もありえるかもしれません。ホンダのホームである鈴鹿サーキットでの躍進を期待したいですね。

また、日本で人気の高いマクラーレン・ホンダのドライバーであるジェンソン・バトン選手が事実上鈴鹿サーキットでのラストランになりそうです。是非、鈴鹿での有終の美を飾ってくれる事を期待しましょう。

2016年もとても楽しみなF1日本ブランプリですが、一方で2014年のF1日本グランプリで発生したジュール・ビアンキ選手のとても大きな事故は、F1が危険なスポーツであったことを再認識するに十分以上の出来事でした。

今回は、2016年F1グランプリ開催の前に、この事故に関して振り返ってみたいと思います。

2014年F1日本グランプリでの事故の概要

最初に結論を示すと、この事故に関して事故後様々な調査が行われた様ですが、基本的には主催者やチーム、ドライバー、コースマーシャル等、誰かに明確な過失があった訳ではなく、様々な条件が重なって起きてしまった悲しい事故であるという意見が一般的です。

事故当時はレース終盤であり、鈴鹿サーキットは台風の影響で強めの雨が降る中でサーキットは薄暗い状況となっていました。レース41周目、ある選手が激しい雨の影響でアクアプレーニングを起こし、ダンロップコーナのタイヤバリアにクラッシュ、該当区間にはイエローフラッグ(サーキットのその区間には危険があるので減速し、追い越しはしてはならない)が振られました。

コースマーシャルはこの事故に対して、素早く対処して重機(クレーン車)をコース内に入れクラッシュしたマシンを釣り上げ、コース外に運び出すために重機を移動中、該当区間を通過するジュール・ビアンキ選手が(おそらく)アクアプレーニングを起こしてコース外に飛び出し重機に激突してしまいました。

ジュール・ビアンキ選手の乗ったマシンは重機の下に潜り込む様な形となり、ジュール・ビアンキ選手は頭部に重症を負ってしまいます。コースドクターが直ぐにジュール・ビアンキ選手のもとに到着しますが、ジュール・ビアンキ選手の応答はありませんでした。その後、四日市の病院に運ばれて命は取り留めたものの、意識は戻らないまま約1ヶ月後に母国フランスの病院へ転院。

そして、事故後一度も意識を取り戻すことは無く2015年7月17日に享年25歳で死去しました。これは、1994年のアイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーの死亡事故以来、21年ぶりのF1での死亡事故となりました。

2014年F1日本グランプリでの事故の原因は?

専門家、ファンを含めて多くの方が事故の原因を分析をおこないました。みなさんはどの様に思いますか?

・スタート時刻を早めるべきだった

時間が遅くなるほど天候が悪化する事は予報から分かっていたので、台風の影響が強くなる前にスタートしてしまうべきだった。そうすれば、薄暗い酷い雨の中でレースすることは無かった。しかしながらこれはタラレバ論でしょう。また、もちろん、人命よりも商業を優先させるという意味ではありませんが世界中にTV放映されるF1グランプリ、スタート時刻を早めるという事はとても難しい判断だろうと想像します。

・ジュール・ビアンキ選手はもっと速度を落とすべきだった?

ジュール・ビアンキ選手がコースアウトした地点では、まだイエローフラッグが振られており、アクアプレーニングを起こすような速度で走るべきではなかった。

・コースマーシャルがレース中にコースへ重機を入れたから?

コースから危険を最も早く取り除くための最善の方法だったはずです。もちろん、コース上にはイエローフラッグが振られ、コースアウトするレース車両が無いことが前提です。

・コースマーシャルがグリーンフラッグを出すのが早すぎた?

事故現場区間はイエローフラッグが振られていましがが、その次の区間ではコース上には危険がないのでグリーンフラッグ(この区間からはスピードを上げて良い)が振られていました。どうも、このグリーンフラッグを見てジュール・ビアンキ選手はまだイエロー区間を走っていたにも関わらず速度を上げてしまってコースアウトしてしまったようです。ただし、次の区間でマーシャルがグリーンフラッグを振ったのは全く正しい行為です。

この様に、特に誰かが誤った行為をしたわけではなさそうです。ジュール・ビアンキ選手が速度を上げる位置が早すぎたのは問題ですが、一般のドライバーであれば次のグリーンフラッグが見えた時点でスピードを上げてしまう事が一般的である様です。ですが、不幸にもジュール・ビアンキ選手がスピードを上げた箇所には、コース上に水が多く流れており、この事がコースアウトをひき起こした様です。

2014年F1日本グランプリでの事故後のF1界は?

フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身で将来も期待されていたジュール・ビアンキ選手。彼の死後F1での彼のカーナンバー「17」は永久欠番となりました。

また、同様の事故を防ぐためにF1では「Halo」という頭部保護システムを開発中です。2016年も何度かフリープラクティスでテストが行われています。

お世辞にもあまりカッコ良いとは言えないのですが、人命を守るためなので致し方ないでしょう。

2017年からの導入をめざしている様ですが、実際に導入する際にはもう少しスマートな感じになるとのではないかと想像しています。

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