楽天イーグルスの若き守護神・松井裕樹、3年目に訪れた試練を越えるために…

東北楽天イーグルスの若き守護神として活躍する松井裕樹。甲子園から活躍し続け、プロ入りすぐに一軍キャンプに参加という華々しいスタートから、思うように成績の上がらない時代、侍ジャパンへの選出など入団から現在まで、挫折と栄光の日々、その軌跡をまとめました。

2016年シーズンのプロ野球はどこのチームも守護神の安定感に苦しんでいます。その筆頭が、東北楽天ゴールデンイーグルスの守護神・松井裕樹なのかもしれません。
開幕直後は5試合連続無失点と良成績を残したものの、5月に入りまさかの救援失敗が続いている松井投手。抑え2年目の楽天の若き守護神・松井裕樹が復調するためのカギはどこにあるのか…。それを探るため、これまでの松井投手の実績を振り返ってみましょう。

楽天イーグルス、松井裕樹投手の実績~プロ入り前はどんな選手?

野球を始めたのは小学校2年生の時でした。幼い頃から野球の才能の片鱗をみせていた松井投手は、高校へ進学すると1年生でありながらもエースとしてチームに無くてはならない存在となります。

2年生で出場した2012年夏の甲子園では、1回戦で大会史上最多となる10者連続三振と、1試合22奪三振を記録。この記録はウイニングボールが甲子園歴史館に展示されるほど、甲子園の歴史の中で偉大な記録なのです。甲子園優勝という悲願は果たせなかったものの、高校野球界に松井裕樹の名を刻みました。

そして迎えた2013年のプロ野球ドラフト会議。松井投手はパ・リーグの東北楽天ゴールデンイーグルス、福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズ、セ・リーグの中日ドラゴンズ、横浜DeNAベイスターズの合計5球団より指名を受けます。その結果、交渉権を獲得したのは東北を拠点とする楽天ゴールデンイーグルスでした。

甲子園で偉大な記録を打ち立てた松井裕樹が、ここから若き鷲戦士としてプロの世界に一歩を踏み出すのです。

順風満帆とはいかない!?楽天ゴールデンイグルス入り後の松井裕樹

楽天ゴールデンイーグルスに入り、プロ入り1年目にして「恐ろしい球」と二軍コーチを唸らせた松井裕樹投手。当時監督であった星野仙一さんからも大きな期待をかけられ、プロ1年目の春季キャンプでは一軍参加を明言。楽天の高卒新人で春季キャンプへの参加は、2007年に入団した田中将大投手(現・ニューヨーク・ヤンキース )以来となりました。

開幕後は新人ながら先発ローテーションの一角として試合に挑みます。しかし思うような制球ができず負けが続き、そのまま二軍に降格となってしまいます。

一軍再昇格から最年少の日本代表に…~松井裕樹の軌跡

一度は二軍に降格するも、6月に再び一軍登録を果たします。しかし、戻ってきた松井投手のポジションは先発から中継ぎに変わるのでした。

翌2年目となる2015年シーズン、それまで抑え投手のポジションを任されていたキャム・ミコライオ投手が故障。ミコライオ投手に代わり、松井投手は3月28日のファイターズ戦でプロ初セーブを挙げます。楽天の若き守護神・松井裕樹が誕生した瞬間でした。

その後も持ち前の能力を発揮し、楽天の球団新記録となる33セーブをマーク。チームの守護神としての座を確かにします。

それらの実績を買われ、2015年11月に開催された野球の国際大会『プレミア12』には最年少で選出。侍ジャパンの一員にその名を連ねます。

松井裕樹に訪れる挫折と試練…プレミア12での苦い経験

――それはまさかの出来事でした。

2016年5月5日、相手は2016年序盤から首位争いをしている千葉ロッテマリーンズ。終盤までもつれた試合は8回裏に1点を追加して楽天が勝ち越し、あとは松井投手が最後を締めるだけ。しかし…。

球場に訪れた多くのファンの歓声がため息に変わる。楽天の絶対的守護神・松井裕樹が、6失点の大炎上を喫してしまったのです。

それからも状態が上がらず、救援失敗による負けの数が増えていくばかり。その背景には、2015年11月に選出された『プレミア12』での苦い経験が影響しているのかもしれません。
準決勝の韓国戦で9回に登板した松井投手は、押し出しの四球でさらにピンチを招きます。そのままマウンドを譲るも、続く投手が逆転のタイムリーを浴び3-4で韓国に敗れてしまったのです。

世界の舞台で挫折を味わった男の背中に、かつてマウンドで自信に満ち溢れ投げ続けた姿はありませんでした。

楽天浮上のカギは、守護神・松井裕樹の復活

「チームでは味わったことのないプレッシャーを経験できた」
プレミア12の後、そう語った松井投手。大きな世界で挫折を味わったからこそさらに強くなる。高いポテンシャルを秘める松井投手は、きっと再び仙台の空に高く羽ばたくことでしょう。楽天ゴールデンイーグルスの絶対的守護神・松井裕樹として――。

東北楽天イーグルスの情報はこちらから!

コメントお待ちしております

内容に問題がなければ「コメントする」ボタンを押してください。