しぶとく粘って渋く打つ、走る。相手が嫌がる存在として成長著しい日ハム・中島選手

日本ハムのリードオフマン・中島卓也選手は、今相手ピッチャーに最も嫌がられている旬の選手。ファウルで粘って粘って、最後には塁に出る。そして走るという、一貫したプレースタイルを持つ異色の存在、日本ハムの中島選手について、ホームランを打ったことがないという過去のエピソードなどを交えて紹介します。

プロ野球の魅力は打ってはホームラン、投げては三振や完封ピッチングなどですが、それを支えるのは選手たち。中でも、バイプレーヤーともいえる選手たちの存在は球団にとって非常に重要です。その中でも注目株と言えるのがファウル打ちの名人、北海道日本ハムファイターズの中島卓也内野手です。今回は中島卓也内野手の魅力に迫ります。

カット打法で粘りに粘る。そして塁に出ると走る。それが中島選手の真骨頂

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中島選手が県立福岡高校からドラフト5位指名を受けて入団したのは2009年。3年目にしてようやく1軍戦に出場したものの、打力がウイークポイントで2年間は1軍でも代走か守備要員としての起用が主でした。しかし、2013年には主力内野手の大引選手や西川選手が離脱したチャンスをものにしてレギュラーとしての出場機会が増えます。2014年からは2塁手、その後は遊撃手としてレギュラーの座を不動のものにしました。日ハムには元々走れる選手が多く、過去2013年には陽岱鋼選手、2014年には西川遥輝選手が盗塁王に輝いており、続く2015年には中島選手が見事盗塁王のタイトルを獲得しました。

もちろん、走力と判断力が盗塁のための要素ですが、前提として塁に出る機会が増えなければなりません。中島選手は打率こそ高い方ではありませんが、出塁の多さが特徴なのです。出塁するために、中島選手しか出来ない秘策があります。それはファウルを打ちまくって粘ること。そのしつこさに投手が根負けして最後にはボールを出してしまうのです。

1打席で10球近いファウルを打ち、投手も根負けするケースも!

中島選手が打席に立つと、札幌ドームの3塁側スタンドで大勢のファンがグローブを構えてファウルを待ち構える光景が見られます。得意のカット打法で打てるボールが来るまでで3塁側に何度もファウルを打ち込むのが中島選手の真骨頂なのです。1打席で10球近く投手に投げさせるのは普通です。

今も印象に残るのは2014年7月の楽天戦。ピッチャーはエースの則本選手でした。7回、則本投手は完投ペースで打席に中島選手を迎え、たった2球で追い込みました。しかし、中島選手はここから粘り7球ファウルを打ってさらにボールを選んで13球を投げさせた末に四球を選びました。そして投手ががっくりしたところに、続く中田選手が逆転のホームランを打ったのです。

また、2014年7月のオリックス戦ではディクソン投手に対し11球のファウルを打ち計16球投げさせたという場面もありました。ファウルを打って10球以上も粘られ、最終的には四球を選ばれたり、ヒットを打たれることは投手の大きなダメージになります。参考に2015年シーズンのセパ通じてのファウル数では中島選手が599本でトップ。2位が西武の秋山選手の546本、3位は大きく離れてヤクルトの雄平選手の501本でした。また、記録を調べてみると、メジャーリーグでは1940年にループ・アプリング選手が1打席で24本のファウルを打ったという記録があり、日本では近鉄の安井智視選手と中日の富田勝選手が14球のファウルを打ったのが記録です。

小学生以来、未だ本塁打無し。打席に立つと、外野手が前に出る珍光景が「中島シフト」

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中島選手といえば、もう一つレギュラーとして試合に出るようになって今年で4年目になりますがホームランを打ったことがありません。というより、あるテレビの企画取材を受けて中島選手は「小学生以来、公式戦でホームランを打ったことがありません」と答えていました。ホームランはおろか、中島選手には外野手越しの長打もほとんどありません。2塁打3塁打はありますが、それはレフトやライト線を突破した長打で、外野手の頭を越える打球ではありません。

このままではレギュラー選手で年間400打席以上を与えられながら本塁打を打ったことがないという珍しい選手としてこの先に名が残る可能性もあります。中島選手が打席に立つと、外野手は一斉に前に出てきます。特に2塁にランナーがいる場合などは、外野手はさらに前に出て内野と外野との間のヒットゾーンを詰めて来ます。中島選手はそれでもゴロで内野手の間を抜き、持ち前の足でヒットを稼ぐのです。このようにホームランを打つ派手さはなくても、玄人好みのいぶし銀の技が中島選手の魅力です。昨年は初めてオールスターにも出場し、第1回WBSCプレミア12の日本代表にも選ばれるほどの選手になりました。

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