ウィーンフィルとベルリンフィルは何が違う?比較してみた!

世界の名門オーケストラ「ウィーンフィル」と「ベルリンフィル」。このふたつのオーケストラが歩んできた歴史や音楽スタイルを説明できますか?世界的に有名なこのふたつのオーケストラを比較し、その違いに注目してみます。

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音楽にまったく興味がない人でも「ウィーンフィル」と「ベルリンフィル」の名前くらいは聞いたことがあるはず。クラシックに興味がある人ならば、世界の名門のオーケストラ(管弦楽団)であることくらいは知っていると思います。しかし、このふたつのオーケストラが歩んできた歴史や音楽スタイルを説明できる人は相当のクラシック通でない限りいないでしょう。ここでは、世界的に有名なこのふたつのオーケストラを比較し、その違いに注目してみます。

「ウィーンフィル」と「ベルリンフィル」の歴史を比較

Violin and notes close up lying on the wood table

ウィーンフィルの歴史

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、オーストリアの首都ウィーンを本拠地とするオーケストラで、1842年の創設という古い歴史と伝統を持っています。トランペットやホルンの管楽器は、オーストリア独自の伝統的な管楽器が使われていて、楽団員が同じ楽器を代々引き継いで使用するなど、古来からスタイルを受け継いでいるのが特徴です。

メンバーの大半がオーストリア出身で、元ウィーン・フィルのメンバーから音楽に関する教育を受け、中には親から子に受け継がれているメンバーも。ウィーンフィルは、このように、いかに独自の音楽を守って継承するかということを重んじています。

ベルリンフィルの歴史

一方、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、ドイツの首都ベルリンに本拠地を置くオーケストラで、ウィーンフィルよりも40年遅い1882年に設立しました。ウィーンフィルが閉鎖的な組織である一方、ベルリンフィルは世界中からもっとも優れたメンバーを集めていて、演奏者の技術は世界トップクラス。給料も他の一流オーケストラと比較しても倍以上、入団するためのオーディションも狭き門です。

これまでにその狭き門を突破した日本人の団員も誕生していて、現在ベルリンフィルでは日本人の樫本大進さんが、オーケストラの演奏をとりまとめたり指揮者の指示を補う「コンサートマスター」と呼ばれる役職についています。

「ウィーンフィル」と「ベルリンフィル」のスタイルの違いとは

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ウィーンフィルは常任の指揮者をおかず、コンサート毎に指揮者を選定しています。これは特定の指揮者のスタイルに染まらないためであり、指揮者以外の領域においても特定の人間が権力を握ることがないよう、経営から演奏会の企画まで、メンバーによる自主運営がされています。

2002年には、小澤征爾さんが日本人として初めてウィーンフィルのコンサートを指揮し、日本でも大きな話題となりました。自主運営ということもあり、新しいコンサートや企画には積極的ではなく、ウィーン・フィルのメンバーはウィーン国立歌劇場に所属しながらウィーンでの定期演奏会のほか、ニューイヤー・コンサート、ザルツブルク音楽祭への出演を中心に活動しています。

一方、ベルリンフィルは、常に世界最高の音楽を提供すべく、時代を代表する名指揮者を常任指揮者として迎えています。特にカラヤンは終身指揮者に就任し、オペラに進出するなど新しい分野にも進出しました。また、伝統を重んじるウィーンフィルとは異なり、現代的な要素も取り入れインターネットを通じて公演を配信しているなど、新しい領域での音楽配信にも積極的に取り組んでいます。

ウィーンフィルとベルリンフィルは、オランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とともに、世界3大オーケストラのひとつとして有名です。しかし、どれがもっとも優れた音楽を演奏するかということは、音楽を評価する基準が異なるため難しく、たとえば伝統的で古き良き音楽を愛する人はウィーンフィルのファンとなり、世界最高の演奏者を集めて洗練された音楽を愛する人は、ベルリンフィルのファンとなるケースが多いといえます。

伝統のウィーンフィルか、革新のベルリンか?

ウィーンフィルとベルリンフィルの特徴をそれぞれ単語で表すと「伝統」と「革新」という言葉が当てはまります。ぜひ、ふたつのオーケストラの音楽を聴いて比較をしてみて、その違いを確かめてみてください。

2016年10月にウィーンフィルがの来日公演が決定!

今年10月に、ズービン・メータ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の日本公演が開催決定!伝統あるウィーンフィルのチケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。

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