井上陽水の名曲「リバーサイドホテル」の歌詞はホテルカリフォルニアにインスピレーションされている?

デビュー以来、様々な音楽性から現在のJ-POPシーンはもとより、様々な後進に影響を与えている、昭和~平成を代表する日本のシンガーソングライター、井上陽水。多数のヒット曲、名曲がありますが、その代表曲の一つ、リバーサイドホテルをご紹介します。ドラマにも使われた井上陽水のリバーサイドホテル、ファンでなくてもご存知の方も多いのでは・・・。

井上陽水の「リバーサイドホテル」

1970年代から活動を続け、類まれな歌唱力と作曲の才能を持ち、数多くの大ヒット曲と共に現在もフォーク、ロック、ヴィジュアル系に至るまで、多種多様な音楽性の後進へと影響を与え続けるアーティスト、井上陽水。

彼の代表曲の一つに「リバーサイドホテル」という楽曲があります。

「リバーサイドホテル」は井上陽水が1982年7月5日にリリースしたシングルです。

1982年12月5日にリリースされた10枚目のアルバム「LION&PELICAN」からの先行シングルです。

発売当初はオリコンチャートで最高54位と振るわなかったものの、1988年10月13日 – 12月22日にフジテレビ系列の『木曜劇場』枠で放送されたは田村正和主演のテレビドラマ、『ニューヨーク恋物語 LOVE STORY IN NEW YORK』(ニューヨークこいものがたり)の主題歌に使われたことから1988年10月21日に8cmシングル盤として再発され、こちらはオリコン最高11位を記録します。

「ニューヨーク恋物語」は1988年の第1シリーズ、1990年に放映された一部キャストやニューヨークを舞台とする設定は共通のままに世界観を一新した第2シリーズ、そして2004年に放映された、第1シリーズから16年後を描いたスペシャルドラマの合わせて3作制作されました。

そのうち第1シリーズとその続編であるスペシャルドラマの2作で「リバーサイドホテル」が主題歌として使用されており、当時ドラマを見ていた方はリバーサイドホテル=ニューヨーク恋物語の曲という印象の方も多いのではないでしょうか。

ドラマの主題歌として使用されたこともあり、1989年のオリコン年間ランキングでも58位にチャートインを果たし、名実ともに井上陽水の代表曲として認知されています。

「リバーサイドホテル」とは何なのか?、イーグルスの「ホテルカリフォルニア」との関係について

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井上陽水の名曲「リバーサイドホテル」、陽水の深い響きのある声がますます浮き世離れして聞こえる謎の名曲です。

歌詞は一見普通の男女のカップルの逃避行、またはロードムービー的な内容に見えますが、途中から徐々にその物語が崩れていき、「三途の川」のこと・・・つまり心中や心霊という、恐怖を描いているのではないかという説があります。

1976年に製作され、1977年2月にシングルとしてリリースされたアメリカ・カリフォルニア出身の世界的ロックバンド・イーグルスの名曲「ホテルカリフォルニア」の世界観がこの「リバーサイドホテル」と共通する詞の世界観から、

「井上陽水はホテルカリフォルニアからインスピレーションを得てリバーサイドホテルを書いたのでは?」とされることから、

「ホテルカリフォルニアとリバーサイドホテルは同じ場所にあったのではないか?」という解釈もあるミステリアスな名曲です。

ホテルカリフォルニアの舞台は、コリタス(サボテンの一種だがメキシコでマリファナの隠語でもある)の香りたつ、カリフォルニアの砂漠エリアのハイウェイとされており、歌詞の主人公は長時間の運転に疲れ休むために立ち寄ったこの「ホテルカリフォルニア」で快適な日々を過ごすことに。

しかし、堕落して快楽主義的な過ごし方を続ける滞在客たちに嫌気が差し、以前の自分の日常生活に戻るためにホテルを去ろうとしたものの、離れようにも離れられなくなった…という、ストーリーなのですが、最後に語られる歌詞から、ここは亡霊のある丸場所、つまり死後の世界なのではないか、だからホテルカリフォルニアから離れられなくなったのではないか・・・という解釈があります。

そして、作者のイーグルスが「ホテルカリフォルニアのモデルとなった場所は存在しない」とコメントしていることから、死後の世界説が根強い原因にもなっています。

井上陽水がその「ホテルカリフォルニア」という楽曲からインスピレーションを得て「リバーサイドホテル」を作詞作曲したのでは?と言われる根拠の一つとして語られている「リバーサイドホテル」の歌詞の解釈があります。

「リバーサイドホテルの「リバー」とは前述の通り三途の川であり、このホテルにチェックインするということは、三途の川を渡ってしまった男女二人=亡くなってしまった男女二人の物語なのではないか?」というものです。

この解釈の場合、つまり両楽曲とも死後の世界を表現しているということになり、共通した世界観だという見方をすることができるでしょう。

黄泉の国から聞こえてくるような陽水の歌声は「この世のものではない」という解釈をする人もいるほどの、どこか異空間やこの世とあの世の間に連れていかれてしまうような、不思議な雰囲気を醸し出しています。

とはいえ、作詞作曲者の井上陽水本人が特にこの楽曲に関して語ってはいないようですので、様々な考察や新たな解釈が生まれています。

「リバーサイドホテル」の歌詞で謎解き

「リバーサイドホテル」の歌詞を見てみましょう。

さながらミニシアターで公開されている少し古めかしい男女の織りなすロードムービーのような世界観。

様々な解釈がされているものの、具体的に何がどうなったかという描写は無く、ひたすらホテルとその二人の描写がなんとなく描かれるという歌詞も、その幻想感や不思議な雰囲気を助長させています。

「リバーサイドホテル」のサビは宣伝文句?

つづいて「リバーサイドホテル」のサビの歌詞を見てみましょう。

思わず♪伊東に行くならハトヤ的なCMソングかと思ってしまいます。

しかし、そもそも井上陽水の得意技はシュールな表現であり、歌詞も陽水自身から意味があると語られたことはほとんどないようです。意味が開かされないことから楽曲一つ一つに神秘的なイメージがあり、それによって聴き手がいろいろな解釈を考えられるからこそ楽しいのではないでしょうか。

つまり、明確な意図を表に出さず、見た人に解釈を委ねる芸術映画を楽しむように、聴いた印象からどう受け取り、どう解釈するかを聴き手に任せているのでしょう。

 

現在でもコンサートで頻繁に演奏されており、1982年の楽曲とは思えないほど不変の魅力があるメロディーが印象的ですね。

今聞いてもまったく古さを感じさせません。ただ、井上陽水独特の声質が相まって、一度三途の川の曲ではないかと意識した場合、嫌が応にもその世界感に引きずり込まれてしまうような感覚が少し怖い楽曲でもあります。

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出典:ソザイング

まとめ

井上陽水の「リバーサイドホテル」のエピソード、バックグラウンド、歌詞やイーグルスとの関係をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

ホテルカリフォルニアとの関連性も含め、この楽曲の解釈や考察が絶えることはないのではないでしょうか。

この楽曲を知らなかった方は自分なりの解釈をしてみるもよし、知っていた方も新たな解釈ができるのではないでしょうか?

 

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