ひたすらシュール街道をまっしぐら、感情をそのまま描く井上陽水「ジェラシー」

フォークと呼ばれるジャンルが終演を迎え、ニューミュージックの呼称に切り替わった1980年代。たくさんのフォークの大御所がリアルタイム性を欠いて消えていく中で、超然と存在し続けたのが井上陽水その人です。

その証拠に1981年に井上陽水はこの「ジェラシー」をヒットさせ、新たなる時代もまた日本の音楽シーンに君臨し続けることになります。

この翌年に「リバーサイドホテル 」「とまどうペリカン」などシュールなシングルを次々とヒットさせていく、そのきっかけともいうべきナンバーです。

何にも言っていないのに伝わってくるものがある超自然的なヒット曲・井上陽水「ジェラシー」

よくも悪くも変わらないのが井上陽水。この曲でもひたすらシュール街道をまっしぐら。

必殺の不思議にリアルな世界観。何にも言っていない情景描写が大半なのに、ミステリアスな何かが伝わってきてしまう、ある意味ホラーなその作品の感触。

個性というにはあまりにも凄みのある音楽だと思いませんか。

巧みな主語の省略でつづられるアート手法〜井上陽水「ジェラシー」

この曲のキモは、巧みな主語の省略。さみしいと言っているのは風なのか、自分なのかさえはっきりしません。シュールと片付けてしまうにはあまりに巧妙な手口です。

何も言っていないのに嫉妬という感情が巻き起こす複雑な心情をみごとに描き出すことに成功しているのです。

さながら悪夢のような迷宮に迷い込ませる井上陽水「ジェラシー」

コーラスを重ねるごとに謎は深まっていきます。

本来曲が進むごとに状況が見えてくるのが通常の歌詞。でも陽水は曲が進んでも、その立っている地点まで曖昧にしてしまうのです。

とても、とても文学的。情景のみが、悪夢のように抽出されて襲いかかってきて、嫉妬という感情をおびき出す。こんな芸当、やはり彼じゃないと音楽にできません…。

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