来日が待てない!ストーンローゼズの伝説的経歴を振り返る

ブリットポップ前夜のUKをひときわ熱く彩り、そして疾風のごとく消え去っていった伝説的バンド、ストーンローゼズ。わずかにオリジナルアルバム2枚のみを残して1996年に解散した彼らは、UKロックシーンに大きな爪痕を残しました。そんなストーンローゼズが今年6/2(木)に、再結成後初となる単独来日公演を日本武道館で行うことが決定しています。今回は来日を前に、彼らの伝説的な経歴をおさらいしてみることにしましょう。

ブリットポップ前夜のUKをひときわ熱く彩り、そして疾風のごとく消え去っていった伝説的バンド、ストーンローゼズ。わずかにオリジナルアルバム2枚のみを残して1996年に解散した彼らは、しかしOasis、Blur、Pulp、Suede、Supergrassといった数多のブリットポップバンドたちに道筋を示し、UKロックシーンに大きな爪痕を残していました。

そんなストーンローゼズが奇跡的な再結成を果たしたのは2011年のこと。解散の経緯等もあって再結成は絶望的とみられていただけに、この一報は世界中で大きな驚きとともに拍手喝采で迎え入れられました。彼らは現在までニューアルバム発売の噂こそないものの、定期的にライブ活動を行っており、往年のファンから現在のティーンたちまでもを熱狂の渦に巻き込んでいます。

そんなストーンローゼズは今年6/2(木)に、再結成後は初となる単独来日公演を日本武道館で行うことが決定しています。来日までまだ少し日があり、やきもきしている日本のファンも多いかと思いますが、今回はストーンローゼズの来日を前に、今一度結成から解散、そして再結成までの彼らの伝説的な経歴をおさらいしてみることにしましょう。彼らの歴史を追うことで、80年代から90年代前半までのUKロックシーンを網羅することも出来ますので要チェックです。

ストーンローゼズの伝説的経歴:マッドチェスターの隆盛~ストーンローゼズ結成から1stアルバム発売まで

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ストーンローゼズが結成されたのは1983年のこと。幼馴染のイアン・ブラウンとジョン・スクワイアを中心にマンチェスターで産声を上げ、地元マンチェスターやロンドンを中心に活動が開始されました。その後6年余りにわたってインディーでの活動が続いたストーンローゼズですが、その間にも代表曲「I Wanna Be Adored」が作られるなどバンドの基礎体力を着実に温めていきます。

インディーでは異例の人気を手に入れ始めていた矢先の1988年には、プロデューサーのジョン・レッキーと運命的な出会いを果たし、満を持して1stアルバム「ザ・ストーンローゼズ」のレコーディングが開始されます。翌1989年5月に発売されたアルバムはUKチャートを席巻。ストーンローゼズは一躍、時代を代表するバンドという評価を勝ち取ることとなり、同時に「マッドチェスター」と呼ばれるムーブメントが本格的に盛り上がっていくこととなるのです。

ストーンローゼズの1stアルバムにおいて特に革新的であった部分は、やはりなんといっても「ロックという単一なジャンルに縛られない自由でボーダーレスな表現の幅」という点でしょう。ストーンローゼズの楽曲にはロックを軸として、サイケ、パンク、ファンク、カントリー、そしてダンスミュージックなどの様々なジャンルからのエッセンスが凝縮されているものが多くなっています。彼らの1stアルバムはそれらの様々なジャンルが実にボーダーレスに、非常に自由に散りばめられており、まさに一粒で何度も美味しい1枚となっているのです。

あまりにもジャンルが幅広いためにともすれば全体のコンセプトがぼやけてしまいがちにもなりかねませんが、彼らは全ての楽曲に「ポップな感覚」と「イアンの甘いボーカル」という魔法をかけているので、作品の中で軸がぶれずにそれらが共存しているのです。

ストーンローゼズの伝説的経歴:ブリットポップ時代の到来とバンド内不和~2ndアルバム発売から解散まで

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1989年から1990年にかけて、1stアルバムの大成功、そしてマッドチェスタームーブメントの熱狂と喧騒の中で、ストーンローゼズはライブ等におけるイアンのエキセントリックな振る舞いと共に人気を不動のものとしてゆき、早くも2ndアルバムへの期待が熱を帯び始めていました。

しかしその後ストーンローゼズは、大スターへと成長したにもかかわらず自分たちの待遇を変えないレーベルとの契約解除に関する問題で大もめすることとなり、結果的にその問題は法廷闘争へと発展してしまいます。そのようないざこざもあり、ファンが待ち焦がれていた2ndアルバムが発売されるまでには、1stアルバムから5年もの歳月を経なければなりませんでした。ファン待望の2ndアルバム「Second Coming」は、イアンではなくギターのジョン・スクワイアが主導となって制作され、より彼らのルーツであるロック色を色濃く出したものとなりましたが、残念ながら商業的には失敗してしまいます。

この頃にはすでにマッドチェスタームーブメントも収束。世間では「ブリットポップ」が隆盛を極めており、Oasisが世界的な成功を収め、BlurもUKを中心に絶大な人気を獲得していた頃でした。巷では様々な音楽性を持った個性あふれるバンドが数多く誕生しており、ストーンローゼズはもはや過去の人になり始めていたのです。そして2ndアルバムの商業的な失敗をきっかけに、水面下で進行していたバンド内の不和が爆発。1995年にまずドラムのレニが脱退を表明すると、堰を切ったようにジョン・スクワイア、マニも脱退を表明、1996年にストーンローゼズは正式に解散してしまうこととなります。

こうして、ストーンローゼズもまた伝説と言われながら惜しまれつつ解散してしまった他のバンドと同様、時代の変化とバンド内の関係性の変化という大いなる問題を乗り越えることができずに瓦解してしまったのでした。

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