渋谷コクーン歌舞伎第十五弾『四谷怪談』の見どころは?

渋谷・コクーン歌舞伎が始まって22年。斬新な演出や個性派俳優陣が揃う舞台が見られるだけでなく、平場席が設けられたり飲食が可能など新しい試みに挑戦しています。2016年6月6日から上演される第十五弾公演は日本一有名な『四谷怪談』。その見どころに迫ります。

渋谷・コクーン歌舞伎が始まって22年。この公演は斬新な演出や個性派俳優陣が揃う舞台が見られるだけでなく、平場席が設けられたり飲食が可能であったりと、あらゆる面で新しい試みに挑戦しています。

今や全国各地から歌舞伎ファンが詰めかけるように。第十五弾となる今回の公演は日本一有名な怪談である『四谷怪談』。その見どころに迫ります。

今回は2006年の第七弾で絶賛された『四谷怪談』の進化版

渋谷駅から徒歩10分ほどのBunkamura内にある劇場シアターコクーン。ここで行われる歌舞伎公演はコクーン歌舞伎とよばれ、1994年に十八世中村勘三郎(当時は中村勘九郎)と演出家の串田和美によって立ち上げられた人気シリーズです。

歌舞伎の芯を重んじつつも、現代的な要素を盛り込んだケレン味たっぷりの演出が毎回好評を博していて、ほぼ毎年、歌舞伎界の花形役者が出演。約1ヶ月の公演が行われます。

今年開催される第十五弾は『四谷怪談』。2006年の第七弾では第一弾を進化させた『南番』と、深川三角屋敷の場に焦点をあてた『北番』という2つのプログラムが上演され、演出の串田和美が『北番』で第14回読売演劇大賞の最優秀演出家賞を受賞するなど話題を呼びました。

今回の公演はその第七弾をさらに進化・アレンジしたものでファンから大きな期待が寄せられています。

コクーン歌舞伎『四谷怪談』 歌舞伎の芯を重んじつつも現代的

原作は文政8年(1825年)に歌舞伎狂言の作者、鶴屋南北によって書かれた『東海道四谷怪談』。長きにわたり日本人の心を掴む『忠臣蔵』の外伝であり、日本で最も有名な怪談話のひとつです。

物語の中心は落ちこぼれ浪人の四谷左門とその美しいふたりの娘、お岩とお袖。お岩は同じ家中だった伊右衛門の内縁の妻で、お袖も佐藤与茂七と結ばれています。

しかし伊右衛門はお岩を連れ戻そうとする左門を殺し、お袖に恋する与茂七の家来・直助は与茂七を殺します。一緒になったお岩と伊右衛門ですが、浪人になった伊右衛門は傘張りをして暮らす貧乏生活や性格が合わないお岩にうんざりし、お岩を裏切って隣家の金持ち伊藤家の孫娘との縁談を承諾。お岩は伊藤家から届けられた毒薬を飲み無残な死を遂げます。

さらに伊右衛門はお岩と見誤り、花嫁を斬り殺してしまいます。すべてを失った伊右衛門は殺したお岩の亡霊に悩まされ続けることに。また、お袖の元には死んだと思った与茂七が現れます。昔と今の夫にはさまれたお袖は二人の手にかかって死に、直助は自害。母親の手引きで蛇山の庵室にのがれた伊右衛門は、夜な夜なお岩の亡霊に取りつかれます。

悪事を尽くし、竹藪まで逃れた伊右衛門も与茂七らによって斬られて、お岩の怨念が晴れるという愛と復讐のストーリーです。話し言葉や音楽は現代のものも使用して演出するなど、現代的な要素も盛り込まれ、初心者向きの歌舞伎とも言えます。

渋谷・コクーン歌舞伎『四谷怪談』豪華なキャストも見どころ

演出と美術は長年の演劇や芸術への功績が認められて2008年に紫綬褒章、2013年に旭日小綬章受章を受章した串田和美が務めます。キャストは伊右衛門に中村獅童、直助に中村勘九郎、お袖に中村七之助、お岩に中村扇雀という配役で、片岡亀蔵、笹野高史、中村国生、中村鶴松らも出演。

中村勘九郎、七之助は「コクーン歌舞伎は父が残してくれた大事な宝箱のようなものです。毎回、何が飛び出すかわからない宝箱を私たち兄弟で一所懸命に汗を流して大事にしていきたいと思います」とコメント。

公演日程は2016年6月6日から6月29日までで、1日2回公演、1等ベンチ席は13,500円、1等椅子席13,500円、2等席8,000円、3等席4,000円。当日券のみ立見A席3,500円、立見B席2,500円にて販売されています。

初心者でも楽しめる渋谷コクーン歌舞伎『四谷怪談』を観に行こう!

人気歌舞伎役者が出演、ストーリーも分かりやすい『四谷怪談』。歌舞伎を知り尽くしている方から、歌舞伎を見たこともない初心者の方まで楽しむことができるでしょう。

忠臣蔵の世界を背景に繰り広げられる、本能と欲が渦巻く混沌の物語を、ぜひコクーン歌舞伎で楽しんでみてはいかがでしょうか。

ア渋谷コクーン歌舞伎『四谷怪談』のチケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。

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