待望のシス・カンパニー公演『コペンハーゲン』 ストーリーとキャストは?

日本初演となった2001年に絶賛を浴び、2007年の再演でも演劇界の話題となった『コペンハーゲン』が、シス・カンパニー公演で待望の再登場。ここでは、『コペンハーゲン』のストーリーの魅力と、今作のキャストについてご紹介します。

日本初演となった2001年に絶賛を浴び、2002年第9回読売演劇大賞の各賞で多くの優秀賞を獲得。2007年の再演でも演劇界の話題となった『コペンハーゲン』が、シス・カンパニー公演で待望の再登場をはたします。

前回のアルカディアでも好評だったシス・カンパニーですが、現代演劇の最高傑作とも呼ばれる『コペンハーゲン』でどのような空間を演出してくれるのでしょうか。

ここでは、そんな『コペンハーゲン』のストーリーの魅力と、今作のキャストについてご紹介します。

『コペンハーゲン』のストーリーは?

『コペンハーゲン』は、イギリスの劇作家マイケル・フレインが1998年に発表した現代演劇です。ロンドンの初演で好評を得て、その後も数々の賞を獲得しながら現在も各国各地で上演されています。

『コペンハーゲン』は、第二次世界大戦中のナチス・ドイツと連合国との核開発競争下における原爆開発秘話に迫った問題作。

ドイツのハイゼンベルクと、その師であるユダヤ系のボーア。二人のドイツのノーベル賞物理学者はかつては師弟関係だったものの、戦争によって敵対する国家に分かれることに。

そんななか、ドイツ占領下のコペンハーゲンで二人は1941年に再会。久々に会話をしたとされる重要な「ある1日」があるのです。この日が長い間、謎の1日とされていたことをご存知でしょうか?

この日以降、核開発をめぐる流れは大きく変わり、結果はみなさんもご存知であろう、歴史の示す流れへと向かいました。

「ある1日」に語られた内容とは

あの日コペンハーゲンでは何があり、何が語られたのか。多くを語らないままこの世を去ってしまった二人の天才物理学者の「あの1日」をマイケル・フレインがドラマチックな考察を加えて描き出した渾身の戯曲が『コペンハーゲン』です。

物語はハイゼンベルクがかつての師であるボーアを訪ねるところから始まります。ハイゼンベルクを良く思わないマルグレーテは、会話を「科学の話のみとする」という条件でハイゼンベルクを家へと招き入れます。

しかし、夕食後に話が弾み、二人はマルグレーテをおいて夜道を散歩に出かけます。そのなかで二人は衝突、完全に決裂してしまいます。これは歴史的な事実ですが、舞台中ではこの短い散歩の間で何があったのかをめぐる考察が始まります。

舞台『コペンハーゲン』の魅力とは?

ボーア、ハイゼンベルク、マルグレーテの3人がある時点に立ち、「ある1日」をあらゆる角度から検証していきます。

失ってしまった記憶を紡ぎ合わせるように、さまざまな可能性が浮かび上がりますが、どれも決定的なことは語られないまま。史実の当人たちがあらゆる可能性に対して推測と憶測を交錯させるという、摩訶不思議な戯曲です。

3人のこの立ち位置は、かつての1941年を回想するというポジション。彼らは当事者でありながら観察者というわけです。この不思議な空間にモヤモヤする方もいるかもしれませんが、それこそがこの舞台の魅力。

その謎解きと量子力学のテーマに沿った壮大な言葉遊びの数々がこの物語の面白さともいえるのです。

また、登場人物が3人しかいないことも魅力の一つ。たった3人しか存在しない空間で、繰り広げられる宗教や国家、科学や戦争というテーマと言葉遊びを交えて過去から現在へと広がる空間は圧巻です。

シス・カンパニー 『コペンハーゲン』のキャストは?

シス・カンパニー版の『コペンハーゲン』では、ハイゼンベルクを演じるのは段田安則さん。
ハイゼンベルクのかつての師であり、ユダヤ人物理学者のボーアを演じるのは浅野和行さん。
そしてボーアの妻マルグレーテを演じるのは宮沢りえさん。

実力派俳優として名高い面々が揃った舞台『コペンハーゲン』。引き込まれる舞台になることは必至です。

そしてこのシス・カンパニー版『コペンハーゲン』の演出を手掛けるのは、演劇界で注目を集めている演出家、小川絵梨子さん。

マイケル・フレインの脚本にはト書きが一切なく、自由な演出にまかされています。演出家の技量によって全く違って見える舞台になります。

『今は亡きヘンリー・モス』(サム・シェパード作)を翻訳・演出し絶賛を浴び、その後数々の賞を受賞するなど新進気鋭の演出家。これまでの『コペンハーゲン』とはまた一味違ったものになりそうです。キャストに加えて演出にもかなり期待ができますね。

シス・カンパニーの『コペンハーゲン』を見逃すな!

マイケル・フレインが20世紀の歴史的事実をもとに独創的な舞台に仕上げた問題作、『コペンハーゲン』。3人のキャストたちはどのように表現してくれるのでしょうか。彼らの極上の演技バトルを目に焼き付けるべく、ぜひ劇場へ足を運んでみましょう。

『コペンハーゲン』のチケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。

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