シスカンパニー公演『死の舞踏』あらすじや見どころを解説

シスカンパニーが3・4月公演にシアターコクーンで上演する、スウェーデンを代表する劇作家ヨハン・アウグスト・ストリンドベリの傑作『令嬢ジュリー/死の舞踏』の2作品。いったい、どのような作品なのでしょうか?2作品のうち、『死の舞踏』についてあらすじや見どころを紹介します。

【シスカンパニー公演『令嬢ジュリー/死の舞踏』】

2017年3月10日に開幕するシスカンパニー公演『令嬢ジュリー/死の舞踏』。2作品とも、スウェーデン出身の世界的戯曲家ヨハン・アウグスト・ストリンドベリによる戯曲ですが、ストーリーはもちろん、出演者もまったく異なる上演となります。

会場であるシアターコクーン内に2つの小劇場を特設し、連日2作品を交互に上演するという画期的な企画となっていて、2作品とも気鋭の演出家・小川絵梨子が演出をつとめます。

今回は、『令嬢ジュリー/死の舞踏』のうち、『死の舞踏』に焦点を当て、あらすじ・キャスト・見どころを解説します。

【シスカンパニー公演『死の舞踏』あらすじ】

『死の舞踏』は、年老いた夫婦を中心として会話劇です。お互いへの不満をぶつけあい、日々罵りあいを繰り返しながらもバランスを保っている夫婦の元に、妻の従兄弟がやってくることで展開していくストーリー。シニシズムを感じさせる作品です。

あらすじ

舞台は、都会から遠く離れた島。そこに、結婚25周年を控えた夫婦が2人で暮らしています。夫のエドガーは、退役間近の砲兵隊大尉。傲慢不遜の性格が災いして、大尉の地位のままでいます。

エドガーの年下の妻・アリスもまた、辛辣で凶暴な性格をしています。アリスは女優の仕事を捨ててエドガーと結婚しましたが、現在に至るまでずっとこの結婚を悔やみ続けているのです。

ある意味似た者夫婦のエドガーとアリスは、島の他の住人たちからは浮いているようで、互いに罵りあいつつも、いつも2人きりで過ごしています。

そんなある日、アリスの従弟で夫婦が出逢うきっかけを作ったクルトが検疫所長として島に赴任してきます。人が良さそうな印象を持つクルトでしたが、彼もまた実は食えない男です。

夫婦の家を訪問してくれたクルトを歓迎するエドガーたちですが、途中から持ち前の傲慢ぶりが顔を出し始めてしまいます。しかも、なんだかアリスとクルトの間には妖しい雰囲気も漂いはじめ……。

【シスカンパニー公演『死の舞踏』キャスト】

“セリフのボクシング”ともいうべき『死の舞踏』のキャスト陣は、いずれもベテランばかりです。

エドガー役池田成志

当初、『死の舞踏』のエドガー役は平幹二朗に決まっていました。しかし、2016年10月22日に平幹二朗が急逝。代役として池田成志の出演が決定しました。池田成志は第三舞台出身の俳優で、舞台を中心にドラマや映画でも活躍しているベテランです。個性が強く存在感があり、演出家としても活躍しています。

アリス役神野三鈴

『死の舞踏』アリス役を演じるのは、ベテラン女優神野三鈴です。舞台を中心に活躍していて、三谷版 『桜の園』と『組曲虐殺』で紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞するなど、その演技力には定評があります。

クルト役音尾琢真

『死の舞踏』クルト役を演じるのは、音尾琢真です。TEAM NACSの最年少メンバーである音尾琢真は、抜群の運動神経と演技力で数多くの舞台に出演しています。また、大河ドラマをはじめとした多くの映像作品にも出演。実力派売れっ子俳優として活躍中です。

【シスカンパニー公演『死の舞踏』見どころ】

それでは、『死の舞踏』の見どころはどのような点なのでしょうか?早速みていきましょう。

まるでセリフのボクシング!闘いのような会話劇

『死の舞踏』は会話劇でありながら、格闘技を見ているような錯覚に陥るほど激しい戯曲です。ベテラン俳優たちによる愛憎入り乱れた言葉のぶつかりあいは、観る者を圧倒するはず。シニカルでありながら、ヒューマニズムも感じさせる奥行きの深い世界を味わうことができます。

シアターコクーンに特設されたステージ

『令嬢ジュリー/死の舞踏』は、シアターコクーン内に2つの小劇場を特設して上演されます。『死の舞踏』では、シアターコクーンの通常のステージ上に舞台と客席がつくられるとのこと。いつもとは違う雰囲気の中、出演者たちとの距離がグッと近くなった状況で目撃できる会話劇。贅沢としかいいようのない演劇体験ができそうです。

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(出典:photoACより)

傑作といわれる戯曲、いま最も注目されている演出家による演出、豪華なベテランキャスト陣、いつもとは違う特別なステージと客席。シスカンパニー公演『死の舞踏』は間違いなく素晴らしい舞台となるでしょう。この機会を見逃さない手はありません。ぜひ、その目で目撃してください。

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