シスカンパニー公演『令嬢ジュリー』あらすじや見どころを解説

3月10日からシスカンパニーがシアターコクーンで上演する、19世紀なかばから20世紀はじめに活躍した世界的劇作家ヨハン・アウグスト・ストリンドベリの傑作『令嬢ジュリー/死の舞踏』。この2作品は、どのような作品なのでしょうか?このうち、『令嬢ジュリー』についてあらすじや見どころを紹介します。

【シスカンパニー公演『令嬢ジュリー/死の舞踏』】

2017年3月10日からシアターコクーンで上演されるシスカンパニー公演『令嬢ジュリー/死の舞踏』。2作品とも、ス戯曲家ヨハン・アウグスト・ストリンドベリによる戯曲です。

会場であるシアターコクーンの空間に2つの小劇場を別々に特設し、連日交互に上演していくという画期的な試みとなっていて、いま最も注目されている気鋭の演出家・小川絵梨子が演出をつとめます。

今回は、『令嬢ジュリー/死の舞踏』のうち、『令嬢ジュリー』に焦点を当て、あらすじ・キャスト・見どころを解説します。

【シスカンパニー公演『令嬢ジュリー』あらすじ】

『令嬢ジュリー』は、若い男女の愛欲をベースにした心理劇です。令嬢と下男という異なる立場にある2人のやりとりから浮かび上がる、葛藤・野望・欲望……。写実主義の代表格として挙げられるストリンドベリの本領発揮ともいえる、満たされない普遍的欲求を描いた作品です。

あらすじ

夏至祭の夜、高慢な令嬢ジュリーは下男のジャンをダンスに誘います。人目を気にして躊躇するジャンに対して、祭の日に身分の上下はないと強引に従わせようとするジュリー。ジャンの婚約者クリスティンが居眠りしている間に、ジュリーはジャンを誘惑し始めます。

ジャンは、子供のときジュリーに恋をしていたことを打ち明け、次第に様子が変わっていきます。自分を抱いて欲しいと言うジュリーに、ジャンは館を出て事業を始める計画を持ちかけます。

ジュリーもまた、自分の母親は貴族ではないことなど家族の秘密を話します。話し終えたジュリーは、自分がどうしたらよいのか分からなくなり、ジャンに助けを求めますが、彼はひとりで旅立てと冷たく言い放つのでした。

ジュリーは旅の用意を整えますが、出発する決心がつかず、ますます混乱していき……。

【シスカンパニー公演『令嬢ジュリー』キャスト】

若い男女の官能的な心理劇『令嬢ジュリー』のキャストは、もちろん若手注目株の俳優陣です。

ジュリー役小野ゆり子

『令嬢ジュリー』のヒロインであるジュリーは、高慢な性格でありながら、家族の秘密を胸に葛藤しているという複雑なキャラクターです。そんなジュリーを演じるのは、ドラマ『最高の離婚』で演じた女子大生役で一気に注目を集め、映像作品や舞台に引っ張りだことなっている若手実力派女優小野ゆり子です。

ジャン役城田優

野望を秘めた下男ジャンを演じるのは、その日本人離れした体格と容姿を武器に数々の作品に出演し、近年ではその歌唱力からミュージカル界を牽引する存在となっている城田優。本格的なストレートプレイ初挑戦ということで、注目を集めています。

クリスティン役伊勢佳世

『令嬢ジュリー』ジャンの婚約者であり、信心深く節度ある女性であるクリスティン役を演じるのは、伊勢佳世です。2016年に劇団イキウメを退団し、ドラマ『校閲ガール』副編集長役でその存在感を見せつけた実力派女優です。

【シスカンパニー公演『令嬢ジュリー』見どころ】

それでは、『令嬢ジュリー』の見どころはどのような点なのでしょうか?早速みていきましょう。

若い男女のやりとりから浮かび上がる様々な普遍的テーマ

『令嬢ジュリー』は若い男女による官能的なやりとりを描きながら、愛と欲望にまつわる葛藤などだけでなく、時代とともに変容する女性の意識や格差の問題など、実に様々なテーマを炙り出していきます。100年程前に書かれた戯曲ながら、現在でも十分に説得力を持つその内容には驚かされるばかりです。

シアターコクーンに特設されたステージ

『令嬢ジュリー/死の舞踏』は、シアターコクーン内に2つの小劇場を特設して上演されます。『令嬢ジュリー』はシアターコクーンの座席部分の真ん中あたりにステージがつくられるということです。いつもとは違う雰囲気の中、ステージを囲うようにして目撃する愛欲の物語。想像するだけでもワクワクします。

シス・カンパニー他のオススメ記事

【シスカンパニー公演『令嬢ジュリー』が待ちきれない】


(出典:photoACより)

傑作といわれる戯曲、いま最も注目されている演出家による演出、注目の若手実力派キャスト、いつもとは違う特別なステージと客席。シスカンパニー公演『令嬢ジュリー』が、この春絶対に観なければいけない演劇作品であることは間違いありません。

コメントお待ちしております

内容に問題がなければ「コメントする」ボタンを押してください。