この夏注目の舞台「娼年」の作者・石田衣良の代表作といえば?

東京芸術劇場プレイハウスにて公演予定の松坂桃李主演舞台「娼年」。直木賞候補にもなった石田衣良の恋愛小説が原作です。さて、この「娼年」以外の代表作をピックアップ。簡単なあらすじと共にご紹介します。夏の読書にいかがですか。

この夏、東京芸術劇場プレイハウスにて公演予定の舞台「娼年」。直木賞候補にもなった石田衣良の恋愛小説が原作で、主人公の大学生・リョウを松坂桃李、相手役でボーイズクラブのオーナー静香を高岡早紀が演じることが決定しています。

さて、この「娼年」は数ある石田衣良の小説のなかでも最も人気のある作品のひとつですが、彼のそのほかの代表作にはどのようなものがあるのでしょうか。簡単なあらすじと共にご紹介しますので、まだ読んだことがない方は参考にしてみてください。

「娼年」作者石田衣良の代表作1 「池袋ウエストゲートパーク」

石田衣良のデビュー作であり、のちにテレビドラマ化、コミック化もされた「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ。主人公のマコトが地元池袋で次々に起こるトラブルを解決していく青春ミステリーで、現在までに11作が刊行されています。

軽快でスピード感のある文章、登場人物のキャラクターの濃さ、そして不良集団やヤクザの争いなどを描きながらも、その実は人情味に富んだヒューマンドラマ、というところが魅力。カラーギャングやネットアイドルなど、当時の世相に影響を与えたキャラクターも登場します。

小説は1998年に発表され、2001年には宮藤官九郎脚本でテレビドラマ化。マコトを長瀬智也が演じ、他に出演していた窪塚洋介、妻夫木聡、佐藤隆太などの人気俳優はこの作品でブレイクしたといっても過言ではありません。多方面に影響を与えた、とにかくインパクトの大きい作品です。

「娼年」作者石田衣良の代表作2 「4TEEN」

2003年発表、直木賞も受賞した短編小説集。こちらは月島を舞台に、中学2年、14歳の少年4人の日常を描いた青春ストーリーです。

同じ学校に通うテツロー、ナオト、ジュン、ダイの4人は、性格も趣味も家柄も違う、でもいつも一緒で、強い絆で結ばれた親友同士。早老症を患うナオトや、家庭内暴力に苦しみ父親を殺めてしまうダイ、ほかにもクラスメイトの拒食症や同性愛など、社会問題ともいえるようなシリアスなテーマを扱いながら、いかにも中学生らしい彼らの発想や行動を軽妙なタッチで描いています。

彼らがやっていることは決してほめられたものではないですが、お互いを信じ思いやり助け合いながら成長していく少年たちの姿はやはり清々しく、胸が熱くなります。

「娼年」作者石田衣良の代表作3 「波の上の魔術師」

2003年発表の小説。無職の若者と謎の老人がタッグを組んで大銀行を潰しにかかる、株取引をテーマにした物語。書籍紹介文では「経済クライムサスペンス」と形容されています。

就職浪人していた主人公の「おれ」こと白戸則道は、あやしげな老人・小塚に声をかけられ彼の元でアルバイトをすることに。新聞に載っている株価をひたすら書き写す、というその作業をきっかけにトレーディングの魅力にとりつかれ、小塚の復讐劇のパートナーとして「まつば銀行」を陥れようと挑みます。

経済にうとい、と自覚する方は読むのに抵抗があるかもしれませんが、石田氏の持ち味である軽やかな文体によりストーリーは楽しめる作品です。小塚が主人公に説く投資についての考え方やお金の価値観は、投資経験者でなくてもハッとさせられるのではないでしょうか。

読んでみよう!「娼年」作者・石田衣良の代表作

映像化、コミック化されることも多い石田作品。その題材は恋愛から経済までさまざまですが、共通して言えるのは、緻密なキャラ設定で個性あふれる登場人物、彼らが困難に向き合い成長していくヒューマンドラマであるという点でしょう。そして、堅苦しくない文体で描かれていること。楽しく読み進められる作品が多いので、読書が苦手という人にもおすすめです。

舞台化される「娼年」をはじめ、気になった作品があればぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

「娼年」のチケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。

「娼年」についての記事はこちら

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