舞台『里見八犬伝』原作のあらすじと、舞台化・映画化された過去の作品を解説

2012年、2014年と過去2度上演され、2017年に再演が決定した深作健太演出の舞台『里見八犬伝』。2014年に引き続き、山﨑賢人を主演に迎えて上演されます。映画や舞台など、過去の作品において何度も原作となってきた名作『里見八犬伝』とは、一体どのようなあらすじの物語なのでしょうか?原作である『里見八犬伝』と、映画や舞台などの過去の作品を解説します。

【深作健太版『里見八犬伝』山﨑賢人主演で再演決定!】

日本テレビの企画・製作で2012年、2014年と上演されてきた舞台『里見八犬伝』は、鈴木哲也脚本・深作健太演出によるダイナミックなスペクタクル演劇で、大好評を博してきました。

そして2017年4月から、待望の再々演公演行われることが決定しました。主演をつとめるのは、2014年に引き続いて、映画やテレビで大活躍している若手俳優・山﨑賢人。他にも豪華なキャストが顔をそろえています。

今まで何度も映像化・舞台化されてきた原作である『里見八犬伝』は、江戸時代後期に滝沢馬琴によって書かれた物語です。『里見八犬伝』のあらすじをおさらいし、『里見八犬伝』にもとづいて製作された過去の作品について解説します。

【舞台『里見八犬伝』あらすじと見所】

舞台『里見八犬伝』の原作は、江戸時代後期の長編読本『南総里見八犬伝』です。安房里見家の姫である伏姫と、神犬八房の因縁によって繋がった8人の若者を主人公にした伝奇ロマンで、老若男女問わず誰もが熱中してしまう、そんな展開になっています。簡単にあらすじをおさらいしましょう。

『里見八犬伝』あらすじ

時は戦国、乱世の時代。 南総を治める里見家は領主の妻・玉梓の内助の功で繁栄していましたが、領主・里見義実の心変わりから玉梓が処刑されてしまったことから、状況が一変します。

玉梓によって死に際に呪いを掛けられ、南総は疫病に浸食されてしまうのです。そして、玉梓の娘・伏姫も義実により岩山に猛犬・八房と共に幽閉された上、義実の放った刺客・金碗大輔によって殺されてしまいます。

すると、死の間際に伏姫の体内から8つの霊玉が飛び出し、空へと消えていきました。伏姫は平安を願う精霊へと生まれ変わり、霊玉を所持する8人の犬士達を待つことになります。 そして霊玉の力に導かれ、8人の八犬士が集結します。

一方、玉梓の無念の思いはますます強大化し 、南総の地をますます荒廃させていきます。そんな状況を阻むため、八犬士たちはそれぞれに葛藤や疑問を抱きつつ、ときに対立し、といに協力し合いながら、玉梓との対決に向かうのでした……。

『里見八犬伝』見所

深作健太演出版『里見八犬伝』の見所は、なんといってもダイナミックな演出です。煙が出たり、回転したりといった仕掛けが満載のセットや、たっぷりと魅せてくれる殺陣など、大規模舞台作品ならではの豪華な演出が堪能できます。

また、忘れてはいけないのが八犬士のイケメンっぷり。今をときめく若手俳優たちが見事な出で立ちで大活躍するのもまた、本作の大きな見所です。

【『里見八犬伝』を原作とした主な過去作品】

いわば、江戸時代の大ベストセラーであった『里見八犬伝』は、今まで数えられないほど映像化・舞台化されてきました。その中でも、主だったものをご紹介します。

歌舞伎

『里見八犬伝』の舞台化といえば、真っ先に頭に浮かぶのは歌舞伎でしょう。イケメン八犬士の大活躍、禍々しい呪術的なファンタジー要素、派手な殺陣……と、これ以上歌舞伎にふさわしい題材はないのでは?というほどに歌舞伎がハマっています。

江戸時代に古典歌舞伎として何度も舞台化されているのに加え、1975年には新作歌舞伎『猿之助四十八撰の内「南総里見八犬伝」』が、1993年にはスーパー歌舞伎『猿之助四十八撰の内「八犬伝」』が上演されています。また、浄瑠璃の演目としても江戸時代から演じられてきました。

演劇

深作健太版『里見八犬伝』以外にも、何度も舞台化されている『里見八犬伝』ですが、21世紀に入ってからは2003年に宝塚で舞台化、2013年に阿部サダヲ主演、川原雅彦演出で舞台『八犬伝』が上演されています。

映画

『里見八犬伝』を原作とした過去の作品というと、映画が真っ先に思い浮かぶ方も多いかもしれません。一番最初に『里見八犬伝』が映画化されたのは、なんと1913年のことでした。その後、10本近く映画化されています。

注目すべきものとしては、1983年に深作健太の父・故深作欣二によって監督された映画『里見八犬伝』がありますが、これは厳密にいうと、『里見八犬伝』を翻案とした鎌田敏夫の小説『新・里見八犬伝』を原作としたものです。

ドラマ、小説など

その他、『里見八犬伝』は何度もテレビドラマ化されており、最近では2006年に滝沢秀明主演のドラマが製作されています。また、『里見八犬伝』にヒントを得た小説や漫画などは枚挙にいとまがありません。『里見八犬伝』は、日本の近代芸術に多大なる影響を与えたといえるでしょう。

【大注目の舞台『里見八犬伝』再々演】

(出典:photoACより)

江戸時代から人々を魅了し続けてきた『里見八犬伝』。誰が観ても面白いストーリーと、ダイナミックな演出、第一線で活躍する若手俳優たちの競演と、3拍子揃っている舞台『里見八犬伝』は、この春絶対に見逃せない大注目の舞台です。初演や再演を観た方も、まだ未見という方も、ぜひ劇場に足を運んでみてください。

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