有吉佐和子原作の傑作コメディー「三婆(さんばば)」が新キャストにより11月、新橋演舞場で上演

「三婆(さんばば)」といえばベストセラー作家である有吉佐和子さん原作によるブラックコメディの傑作です。映画やテレビドラマ化され、舞台でもこれまで何度も上演されてきましたが、今回は新たなキャストを迎え上演されます。

インパクトのある名前ですが、三婆(さんばば)」といえばベストセラー作家である有吉佐和子さん原作によるブラックコメディの傑作です。

映画やテレビドラマ化され、舞台でもこれまで何度も上演されてきましたが、今回は新たなキャストを迎え上演されます。

大竹しのぶ、渡辺えり、キムラ緑子の個性派女優のバトルが最大の見もの

三婆(さんばば)は有吉佐和子さんが1961年に発表した小説です。1974年には映画化され3人のベテラン女優による演技合戦が話題を集めました。

また、テレビドラマ化はそれより遥か前の小説発表と同じ年で、杉村春子さんなど豪華な顔ぶれが揃い、その後もテレビドラマでもでもキャストを変えて何度も制作されています。舞台化も1973年を皮切りに幾多のホールや劇場などで上演されてきましたが、今回は最後に上演された2010年から5年ぶりの舞台となります。

舞台公演三婆のストーリーは、ある資産家の男が急死し男の本妻が住む屋敷に男の愛人と妹が引っ越してくるという奇妙な同居が物語の始まりとなっています。

原作の小説では男が空襲で家を失い妾同伴で妹の家に転がり込み、その後男の本妻も呼ばれて暮らし、男が急死するという話になっています。また、原作の時代背景は終戦直後ですが、今回の舞台では多少時代を変えてはいるものの人物構成や話の展開などは原作に基づいています。

3人の女性が一つ屋根の下に同居し、丁々発止のやりとりを展開

今回の物語の時代設定は昭和30年代の終わり頃ですので、今から50年ぐらい前のお話です。武市産業という金融会社を一代で築き上げた武市浩造が突然死し、借財だけが残るという事態を迎え、借金返済のために本宅の裏庭一部と浩造の妹宅が売却されたため、未亡人が暮らしている本宅に妹が引っ越してきます。

その上、浩造の妾も一時的に部屋を貸して欲しいと半ば強引にやって来ます。こうして、血縁関係でもない超アクの強い3人の女性による共同生活がスタートします。

さらには3人に加えて、浩造の部下であった男性、武市家に出入りしている御用聞きの若者、武市家のお手伝い女性などが登場し、敵か味方かの丁々発止が繰り広げられるというブラックコメディーです。

存在感抜群の3人に芸達者の段田安則や若手の福田綾乃、安井謙太郎が絡む

さて、今回新橋演舞場で上演される三婆は初めて松竹が製作を手がけ、キャストの主役3人も初めて取り組む役どころになります。その3人の婆役に挑むのが大竹しのぶさん、渡辺えりさん、キムラ緑子さんという個性派の女優陣です。

ぽっくり死んだ社長の本妻・松子を演じるのが大竹しのぶさんで、映画「青春の門」や連ドラヒロインで清純派だった女優も年月を重ねてすっかりと本格派の大女優になりました。そして、映画では「黒い家」や、最近では「後妻業の女」などでは保険金殺人をめぐる悪女キャラとしても抜群の存在感を見せています。

また、妾の駒代役のキムラ緑子さんや、社長の妹役の渡辺えりさんについても、ドラマなどでいびり役やひょうきん役がはまり役となっています。そしてこの3人に絡むのが、まず急死した社長の部下・瀬戸重助役の段田安則さん。3人に振り回されて右往左往するという役柄ですが、普段からちょっととぼけた味わいがキャラの段田さんにはぴったりかも知れません。

また、これらの人物に絡む若手としては、モノマネ芸人としてブレイクし、最近ではドラマなどにも活躍の場を広げている福田彩乃さんがお手伝いさん役の「お花」として出演します。さらにジャニーズJr.の安井謙太郎が御用聞きの役で出演することが決まり、この二人が少し出演者の平均年齢を下げています。

出演に際してキムラさんは「大竹さん、渡辺さんとも仲良し」と語っており、プライベートを離れた実は仲良しの3人の爆笑バトルが見ものです。三婆といっても、実は渡辺さんがようやく60歳を過ぎただけで、大竹さんとキムラさんはまだ50代。婆(ばば)と言うにはまだ失礼なお年ですが、全力で自由自在に舞台を駆け回る元気で若い三婆が見られそうです。

新キャストによる5年ぶりの公演に期待が膨らみます

舞台劇として5年ぶりとなる有吉佐和子さん原作の三婆(さんばば)が11月に新橋演舞場で公演されます。舞台劇としてもドラマとしても何度も繰り返されている人気作品で、再演を待ち焦がれていたファンも多いと思われます。公演に先立ち物語りとしての魅力やキャストの横顔などを取り上げました。チケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。

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