ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」のあらすじ&キャストの見どころをチェック!

4年ぶりに新たなキャストを迎え進化して戻ってくる「ロミオ&ジュリエット」のミュージカル公演。いよいよ2017年1月15日より東京、2月22日より大阪でそれぞれ行われます。本日は物語のあらすじをたどりつつミュージカル「ロミオ&ジュリエット」のあらすじと気になるキャストをご紹介します。

【「ロミオ&ジュリエット」の見どころをチェック!】

言わずと知れたシェイクスピアの名作「ロミオ&ジュリエット」のミュージカル公演が、2017年1月15日より東京・赤坂ACTシアター、2月22日より大阪・梅田芸術劇場メインホールでそれぞれ行われます。

新キャスト、新バージョンで4年ぶりに帰ってくるミュージカル。その上演を、楽しみにしている演劇ファンもきっと多い事でしょう。

今回は、「ロミオ&ジュリエット」のあらすじをたどりながら、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の見どころとこの名作に挑戦するキャストをご紹介していきたいと思います。

【シェイクスピア原作の『ロミオ&ジュリエット』について】

ご紹介するまでもない有名な作品ですが、原作の歴史についてご紹介します。

原作は言わずと知れた名作、イングランドの劇作家であり詩人であるウィリアム・シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』という戯曲で、上演されたのは1595年と言われています。実はこの作品はシェイクスピアが一から書き上げたものではなく、アーサー・ブルックの物語詩『ロミウスとジュリエットの悲しい物語』という作品がモチーフになっているそうです。

モチーフとなった『ロミウスとジュリエットの悲しい物語』は1562年に書かれたもので、2017年を迎えようとする今、400年以上経った現在でも変わらず上演され続けているこの作品。この不朽の名作にフレッシュで勢いのあるキャストたちが立ち向かっているのです!

【「ロミオ&ジュリエット」のあらすじ①:ロミオとジュリエットの出会い、そしてロミオの追放】

まずは、原作「ロミオ&ジュリエット」のあらすじをたどっていきたいと思います。作品の舞台となっているのは14世紀のイタリア・ヴェローナという都市。そこには「キャピュレット家」と「モンタギュー家」という名家があり、両者は敵対する関係にありました。

モンタギュー家の一人息子だったロミオは、キャピュレット一族のロザラインという女性におもいをよせていました。友人に誘われ、ロザラインに会えることを期待し、キャピュレット家の仮面舞踏会にしのびこんだロミオ。しかし、そこでキャピュレット家の一人娘であるジュリエットと出会い、心は完全にロザラインからジュリエットへと移ります。

舞踏会の出会いがきっかけとなって、恋におちてしまったロミオとジュリエット。敵対する家どうしの娘・息子であることを知ってもなお、2人の想いがゆらぐことはありません。そして、両家の和解をねがうロレンス修道士のもとでひそかに結婚式をあげます。

しかし式のあとで、ジュリエットの従兄弟であったティボルトに喧嘩をしかけられ、ロミオの代わりに喧嘩の相手となった親友のマキューシオが殺されてしまいます。これに怒りや悲しみを抑えきれなくなったロミオは、ついにティボルトを殺してしまい、ヴェローナから永久追放されてしまいます。

【「ロミオ&ジュリエット」のあらすじ②:叶わなかった願い、2人の旅立ち】

ロミオと結婚したことを知らないキャピュレットは、大公の親戚であったパリスとジュリエットを結婚させようとします。ジュリエットはこれを拒もうとしますが、キャピュレットは耳を傾けようとしません。ジュリエットに助けを求められたロレンス修道士は、ある計画を提案します。

それは、ジュリエットが「42時間仮死になる薬」を飲み、周囲に死んだと思わせることで霊廟に葬ってもらい、目覚めたさいに迎えにきたロミオと駆け落ちするというものでした。実際にジュリエットはその薬を服用。仮死状態となり霊廟に葬られることとなります。しかし、その計画はロミオに十分に伝わっていませんでした。

ロミオはジュリエットが本当に死んでしまったと思い込んでしまい、毒を飲み、自ら命を絶ってしまいます。そのあとに目を覚ましたジュリエットは、息のないロミオの姿を見て、彼の短剣で自らの胸を刺してロミオの後を追い、旅立ちます。

キャピュレットとモンタギューは2人の死を悲しみ、それと同時に、つまらない争いを繰り返していた自分たちの愚かさ、そうした争いが愛する子を死に追いやってしまった情けなさを強く感じ、ついに両家は和解することとなります。

「ロミオ&ジュリエット」の原作はこのようなあらすじとなっています。このストーリー・世界観が今回のミュージカルでどのように表現されるのかに大いに注目が集まります。

【「ロミオ&ジュリエット」注目のキャスト】

それでは早速、4名のキャストをご紹介していきましょう。新キャストで上演される今回のミュージカル「ロミオ&ジュリエット」では、ロミオ役を古川雄大と大野拓朗、そのヒロインとなるジュリエット役を生田絵梨花(乃木坂46)と木下晴香が務めます。

前回に引き続きのロミオ役古川雄大

前回に引き続きロミオ役としての出演となる古川雄大さんは、「テニスの王子様(不二周助)、「エリザベート(ルドルフ)」、「黒執事(セバスチャン・ミカエリス)」など、数多くの舞台に出演しているほか、映画やドラマに出演しており、歌手としても活躍を見せています。

本ミュージカルの潤色・演出を手がける小池修一郎氏も、前回に引き続きロミオ役として出演する古川さんに対し、自分なりのロミオ像を完成させてくれるだろうと期待を寄せています。ロミオ役の経験がある古川さんが、新バージョンで上演される本ミュージカルでどのような進化を見せてくれるのかに大いに注目が集まります。

ドラマやCMで活躍の大野拓朗

ままた、同じくロミオ役の大野拓朗さんは、主にテレビドラマやCMへの出演が多い俳優で、2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」や、NHK連続テレビ小説「トト姉ちゃん」への出演で一気に知名度が上がりました。特に「トト姉ちゃん」では、養子という設定の中で家族愛をテーマにした物語を見事に演じたことで、こちらも非常に高い評価を得ることになりました。

舞台への出演は少ないものの、「エリザベート」ではルドルフ役を務めたこともあり、今回の「ロミオ&ジュリエット」では、密かに歌のレッスンを重ねるなど、ミュージカルへの情熱が評価されることとなりロミオ役への抜擢となりました。初主演となるミュージカルに大野さんがどう向き合い、どんなロミオ像を作り出していくのかに注目です。

大人気アイドル乃木坂46生田絵梨花

ジュリエット役の生田絵梨花さんは、乃木坂46のメンバーでありながら、舞台「虹のプレリュード」や「リボンの騎士」などで主演を務めたこともあり、ミュージカル女優としての活躍も非常にめざましいものがあります。

この生田絵梨花さんの経歴が実は華々しく、シェイクスピアの名作『ロミオ&ジュリエット』を演じるに相応しい実力派の女優なのです!彼女の華々しい経歴は次の章でご紹介します。

現役高校生木下春香

そして、若干17歳の現役女子高生「木下晴香」。名前を聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。実は彼女、TOURSミュージカル赤毛のアンの全国アンサンブルに参加するほどの実力の持ち主。

「全日本歌唱選手権 歌唱王2015」の決勝戦に出場した経験も持ち、伸びやかで美しい歌声は多くの人を魅了しました。今回のミュージカルでも武器となることは間違いありません。かつてはキッズミュージカルに所属していて、2015年のTOURSミュージカル「赤毛のアン」では、全国アンサンブルに合格した実績も持っています。

前述の歌唱力に加え、新人ならではのフレッシュさが舞台でどのように花を咲かせるかに注目です。あらすじをたどると「恋愛悲劇」ともいえるかもしれませんが、実際にはその一言では物足りないくらい奥が深い作品であることに間違いありません。

【「ロミオ&ジュリエット」脇を固める実力派揃いのキャスト】

主要4キャストの若手以外にも、中堅からベテランの演技派キャストがしっかりと脇を固めています。まずは、ジュリエットの従兄弟であり、密かにジュリエットを想うキーパーソン・ティボルト役。前回は城田優がロミオとティボルトの両方にキャスティングされていて話題になりました。

今回ティボルト役に決定した1人目は、「ウルトラマンメビウス」でデビューし、近年「ドラキュラ」「1789 バスティーユの恋人たち」といった大作ミュージカルの常連となりつつある渡辺大輔。スラッとした品のある正統派二枚目です。

もう1人は、2.5次元ミュージカルを中心に人気と実力を築き上げ、最近はブロードウェイなどの翻訳ミュージカルでも存在感を見せつつある広瀬友祐。2人とも、「ミュージカル テニスの王子様」出身者という点が共通しています。

続いて、ロミオの親友であるベンヴォーリオ役。上品で心優しいこの役は、これまで浦井健二や尾上松也が演じてきました。今回のベンヴォーリオ1人目は、ミュージカルを含めた様々な舞台で活躍し、この夏「ジャージー・ボーイズ」で大きな存在感を示した矢崎広。もう1人は、「ミュージカル テニスの王子様」「タンブリングvol.3」などの舞台や、つかこうへい作品などへの出演で、確固たる地位を築いている馬場徹。両者がどのような個性を見せてくれるのか、期待が高まります。

ロミオのもう1人の親友で、特にダンスシーンのテクニックが必要となるマーキューシオ役には、「地球ゴージャズ」などで確かなダンス力を発揮し、「レント」などの本格ミュージカルでも評価が高い平間壮一と、子役時代からの確かな実力を兼ね備え、声優としてもトップレベルで活躍している小野賢章がキャスティングされています。火花のようにパッと輝くこの役を、2人はどのように演じるのでしょうか?

【「ロミオ&ジュリエット」ダブルキャストならではの楽しみ方を】

悲劇の中にある様々な感情、ロミオ・ジュリエットそれぞれの想いを主要キャストの4人が歌と演技でどのように表現していくのかがこの作品の注目ポイントの一つといえそうです。同じ演出が付けられていても、キャストによって作品の印象は大きく変わるもの。

タイトルにもなっているロミオ&ジュリエットの他にも、ベンヴォーリオ、マーキューシオ、ティボルト、そして「死」を表現するダンサーがダブルキャストとなっている今回の『ロミオ&ジュリエット』は、同じ公演であるけれども、毎ステージそれぞれ違う発見があること間違いなし!

違うキャストの組み合わせで改めて観ることによって、次から次へと新たな発見が生まれそうなこの舞台、できることなら全組み合わせを観てみたい!と思ってしまいます。

東京、TBS赤坂ACTシアターでの公演は2017年1月15日(日)から2月14日(火)まで、大阪、梅田芸術劇場メインホールでの公演は2017年2月22日(水)から3月5日(日)までとなっています。

S席で不朽の名作『ロミオ&ジュリエット』を間近で堪能するもよし、B席で違ったキャストのバージョンを何度か観るもよし、それぞれ楽しみ方は様々です!この勢いのあるキャスト陣ですから、どの組み合わせで観劇しても大満足できるはずです!

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」と原作とのあらすじの違い

実は、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』はシェイクスピア原作の『ロミオ&ジュリエット』がそのまま上演されるのではありません。

今回のミュージカル「ロミオ&ジュリエット」はフランス版ミュージカルで、、2001年パリで初演され、フランスを代表するヒット作となった作品です。世界各国で上演されていて、日本では2010年に宝塚で最初に上演され、続いて2011年に商業ミュージカルとして上演されました。シェイクスピアによる戯曲に基本的には忠実に作られていますが、僅かな設定変更や、何人かのキャラクターに追加設定が加えられています。

演出を手掛けたのは宝塚歌劇団の演出家である小池修一郎氏です。2011年版、そして今回の2017年版『ロミオ&ジュリエット』は宝塚歌劇団を飛び出して演出をしています。あの豪華絢爛な宝塚歌劇団を率いる演出家が若い勢いのある男優、女優をどのように演じさせるのか、前回同様目が離せません。

シェイクスピアによる戯曲に基本的には忠実に作られていますが、僅かな設定変更や、何人かのキャラクターに追加設定が加えられています。

まず、時代設定は曖昧になっています。完全に現代に置き換えているわけではないのですが、全体的に現代にも通じる雰囲気になっています。特に衣裳が特徴的で、2011年の上演ではアニマル柄などの派手でカラフルな衣裳デザインが印象的でした。また、スマホやFacebookなどのツールが出てくるのも話題になりました。

設定として大きく変わっているのは2点。まず、”ロミオがロザラインに恋い焦がれている”というスタート設定が変更になり、”モテモテではあるが本当の恋をしたことがない、どこか満たされない青年”として登場します。これにより、ジュリエットとの純愛がよりピュアで破滅的なものに感じられます。

もう1つ大きい設定変更としては、”ロミオとジュリエットの結婚を両家の友人たちが目撃してしまい、決闘の前に噂が広まっている”という点です。これにより、その後のジュリエットの追い込まれ方がより悲惨なものになってきます。

キャラクターとして、追加設定が加えられているのは、主に2人。まずは、ロミオとジュリエットの次にミュージカル「ロミオ&ジュリエット」で存在感を発揮する役である、ジュリエットの従兄弟ティボルトです。キャピュレット家の跡継ぎで好戦的という性格に加えて、従姉妹であるジュリエットに許されざる恋心を抱いているという設定が加えられています。

また、家の宿命に縛られ苦しめられているという憎悪を一身に体現している役で、本作において非常に重要なキャラクターになっています。

もう1人追加設定が加えられているのが、ジュリエットの母であるキャピュレット夫人です。物語の序盤で、甥であるティボルトを愛人にしているということが明かされます。キャピュレット夫人に関しては、他にも色々な要素が加えられていますが、ネタバレになるので言及は避けます。こちらも、家に縛られた哀しい女性として描かれています。

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」だけに登場するキャラクター”死”

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の最も大きな特徴は、”死”を象徴するダンサーではないでしょうか。冒頭から不穏な空気が頭をもたげ、いくつもの死によってストーリーが進んでいく「ロミオ&ジュリエット」は、”死”に魅入られた物語だといえるかもしれません。

ときに冷たく傍観するように、ときに死を迎える人間を愛撫するように、常にステージ上にいて登場人物たちを操っているかのような”死”の存在は、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の大きなポイントになっています。

“死”にはセリフはありません。純粋にダンスだけですべてを表現します、彼の動きに注目しながら観ると、本作をより深く味わえるでしょう。

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原作「ロミオ&ジュリエット」のあらすじがミュージカルでどう表現されるかに注目!

(出典:pixabayより)

今回上演されるミュージカル「ロミオ&ジュリエット」はキャスト・演出などを含め、「新しさ」を強く感じられる作品となりそうです。初めて見る人はもちろんですが、前回の公演へ足を運んだ人にとっても新鮮さを強く感じられるミュージカルとなるのではないでしょうか。

キャストの組み合わせも様々で、観るたびに印象の変わることが予想される『ロミオ&ジュリエット』東京公演では人気を博して既に追加公演も決定しました。期待大の若手キャスト陣がどのようにこの名作に挑戦しているのか見逃す手はありません!是非、劇場まで足を運んで、この不朽の名作『ロミオ&ジュリエット』の世界を堪能しましょう!

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