佐々木蔵之介が挑む絶対悪ヒーロー「リチャード三世」2017年10月開幕

シェイクスピアの手によって史上まれに見る冷酷非道な君主として描かれた「リチャード三世」。そのインパクトゆえにさまざまな舞台や映画、コミック、ゲームのキャラクターと姿を替えて今なお人気の高い「リチャード三世」が主演佐々木蔵之介以下ほとんど男性キャストのみという骨太な舞台として上演されることが決定しました! 2017年10月18日東京での本公演開幕に先立ち、「リチャード三世」の舞台トリビアをご紹介します!佐々木蔵之介主演「リチャード三世」をお見逃しなく!

「リチャード三世」佐々木蔵之介主演で2017年10月開幕

シェイクスピアによって史上まれに見る極悪非道の君主として描かれたリチャード三世の生涯を描く舞台「リチャード三世」が主演佐々木蔵之介で2017年10月18日から上演されます!

そこで佐々木蔵之介リチャードを楽しむ前のトリビアとして、シェイクスピア劇としても、また舞台設定を現代などに変更した劇や映画、さらには『薔薇王の葬列』などのコミック作品としての主人公としても名高いリチャード三世が、果たしてどんな人物で、さらにこれまでの主な映像作品どのように描かれてきたのかをご紹介します!

佐々木蔵之介主演「リチャード三世」
後世の権力者によって歪められた?実在のリチャード三世とは

リチャード三世は1452年イギリス中部のノーサンプトンシャーで生まれました。当時のイギリスはイングランド軍を率いて宿敵フランス軍と戦ったヘンリー六世がジャンヌ・ダルクの活躍などもあり、まずルーアン、次いでノルマンディーといった領地を失い、ついにヘンリー六世がフランス王位を失う形での百年戦争にピリオドを打ったばかりでした。

この敗北を受けて、イングランド王国内もヘンリー六世を支持するランカスター派とヨーク公リチャード(リチャード三世の父)を支持するヨーク派とに分裂し、ついに内戦が勃発します。

この戦いの中で、リチャード三世の父・ヨーク公リチャードはリチャード三世が8歳の時に戦死。長兄のエドワードがヘンリー六世を退位させ、自身がエドワード四世となるものの約10年後には逆にヘンリー六世に王座を追われます。

この頃までは自分の幼年時の後見役だったリチャード・ネヴィルを切り捨てても長兄エドワードに忠誠を見せていたリチャード三世。しかし、やがてその本性を現しはじめることに。

まずは兄のエドワード四世を復位させるために、ネヴィルとヘンリー六世の軍と戦い、結果ネヴィルとヘンリー六世の息子エドワード・オブ・ウェストミンスターを敗死させます。さらに幽閉されたヘンリー六世を獄死に追い込み、エドワード・オブ・ウェストミンスターの寡婦であるアン・ネヴィルと結婚。

さらにネヴィルとヘンリー六世を追い落とすために、自分たちの側に引き込んだ実兄であり、ネヴィルの娘婿 (妻アンの義兄でもある)でもあったクラレンス公ジョージ・プランタジネットをエドワード四世への反逆の疑いとしてロンドン塔で処刑すると、その領地であるウォリック伯領を独占します。

さらにその後、長兄であるエドワード四世の王妃一派が勢力を拡大すると、兄エドワード四世の病死を機に、一気に攻勢に出たリチャード三世。まずは王妃と兄エドワードとの結婚は前妻との婚姻が破綻する前に結ばれた重婚であるとして、その嫡男のエドワード五世の王位継承権を無効とし、主な王妃一族を粛清。

その後、ロンドン塔に甥のエドワード五世とその弟を幽閉(殺害したと言われています)、ついに自分がリチャード三世として即位します。

しかし即位後わずか2年後の1485年、後のヘンリー六世との戦いに臨んだもののノーサンバランド伯とスタンリー卿兄弟に裏切られ、わずか32歳で戦死し、その死体は打ち捨てられたとされています。

実際、2012年に発見されたリチャード三世のものとされる遺骨の鑑定では、致命傷となったであろうもの以外に合計9カ所もの頭部の傷のほか、死後によろいをひきはがされて付けられたと思しき胴体部分への傷も数カ所発見されています。

しかし、こうしたリチャード三世の悪辣非道ぶりは、ヨーク派に替わって統治したテューダー朝によって故意にゆがめられた結果の産物とする向きもあります。

実際、リチャード三世の敗死にかかわったとされるノーサンバランド伯は後に自らの別荘で暴徒に殺されますが、その理由の1つが別荘のあったヨークシャーでのリチャード三世への人気が高く、そのリチャード三世をむざむざ死なせたノーサンバランド伯の裏切りが許せなかったためというエピソードも伝わっており、果たして真実がどのあたりにあるのかは興味が尽きません。

佐々木蔵之介主演「リチャード三世」
これまでの主な「リチャード三世」映像化作品は

リチャード三世は、そのあまりにもドラマティックな人生もあって、数々の映像化作品にもなっています。

「Looking for Richard(邦題:リチャードを探して)」1996年公開

1996年制作のドキュメンタリー映画である「Looking for Richard(邦題:リチャードを探して)」。シェイクスピアによる「リチャード三世」をベースに、物語の映像化と、シェイクスピア俳優、研究者、イギリスの街頭でのインタビューなどを交えて「リチャード三世とは」に迫っていく映画。

リチャード三世を演じたアル・パチーノが初監督、主演、ナレーション台本(共作)を務めている意欲作です。

「リチャード三世」1955年公開

イギリス演劇界にその名をとどめる稀代の名優、ローレンス・オリヴィエが監督・脚本・製作・主演を務めた作品で、シェイクスピアの戯曲に忠実なストーリーとなっており、2010年時点でのアメリカの映画雑誌では「オールタイムベスト映画」として39位にランクインしています。

『The White Queen (BBCTV シリーズ) 』2013年

イギリスの女流歴史小説家のフィリッパ・グレゴリーの「The Tudor Court and Cousins’ War 」シリーズを原作とするドラマ「The White Queen」は薔薇戦争全体をエドワード四世妃、ヘンリー七世の母、そしてリチャード三世の妻の視点から描いた作品です。

この中でリチャード三世を演じているのはわずか22歳でイギリスで最も権威ある演劇賞のローレンス・オリヴィエ賞主演男優賞を受賞したアナイリン・バーナード。

佐々木蔵之介主演「リチャード三世」
公演の日程・会場などの概要は

(出典:Vecteezyより)

リチャード三世の公演概要は以下の通りです。

「リチャード三世」東京公演概要

  • 公演期間: (2017年10月17日プレビュー公演) 2017年10月18日~2017年10月30日
  • 会場: 東京芸術劇場 プレイハウス

「リチャード三世」大阪公演概要

  • 公演期間: 2017年11月3日~2017年11月5日
  • 会場: 森ノ宮ピロティホール

「リチャード三世」盛岡公演概要

  • 公演期間: 2017年11月8日
  • 会場: 盛岡市民文化ホール 大ホール

「リチャード三世」名古屋公演概要

  • 公演期間: 2017年11月15日
  • 会場: 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール

「リチャード三世」を演じる佐々木蔵之介

王座をその手中にするためなら、敵はおろか肉親も部下も平気で裏切り続けた「絶対悪」の君主「リチャード三世」を演じるのは、テレビ、映画、CMなどで人気を博す一方で、スーパー歌舞伎への参加や、自身の干支にちなんだ演劇ユニット「Team申」での公演、さらに昨年上演され話題となった舞台「BENT」などでの熱演の記憶も新しい佐々木蔵之介。

他にもリチャードに夫を謀殺されながらもその妻の座に納まる妻アン・ネヴィルを演じる手塚とおるや、これまでに数々の「リチャード三世」絡みの舞台への出演経験を持つ今井朋彦、今を生きる名女優の1人である渡辺美佐子、時代劇・現代劇を問わず活躍する山口馬木也など個性派・実力派キャストが揃っています。

「リチャード三世」その他のキャストは

  • リチャードの妻/アン・ネヴィル役 手塚とおる

(以下、配役不詳)

  • 渡辺美佐子
  • 今井朋彦 /植本純米(植本潤改メ)
  • 長谷川朝晴 / 山中崇
  • 山口馬木也 / 河内大和 /土屋佑壱 /  浜田学 / 櫻井章喜
  • 八十田勇一 / 阿南健治 / 有薗芳記 / 壤晴彦

佐々木蔵之介主演「リチャード三世」
絶対悪、とは何かを問う舞台

コミック『薔薇王の葬列』人気や話題作イギリスBBCドラマ『ホワイト・クイーン』などもあり、さらに注目を集めるリチャード三世の生涯を描いた舞台「リチャード三世」。

ヨーロッパ史上指折りの極悪君主と言われたリチャード三世とは結局どんな男だったのか、佐々木蔵之介がどのような「リチャード三世」を演じるのか、あなたの目で「目撃」するためにぜひ劇場へお出かけ下さい。

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