百鬼オペラ『羅生門』見どころと観劇のレポご紹介【ネタバレ】あり

2017年9月8日に開幕した百鬼オペラ『羅生門』。その観る者を魅了する耽美な衣装や舞台セット、さらに生演奏の醍醐味の味わえる音楽や、五感を刺激するダンスシーンなどでたちまち評判となったこの舞台も大好評のうちに東京公演千秋楽を迎えました! そこでこの百鬼オペラ『羅生門』を実際に観劇した人たちの感想レポや、気になるあらすじ、その見どころをあますところなく一気にご紹介します! ぜひ貴重な残り公演の観劇にお役立て下さい!

百鬼オペラ『羅生門』芥川の小説4作×稀代の演出家×実力派俳優

明治日本の文壇を代表する作家・芥川龍之介の小説「羅生門」をベースに、「藪の中」や「蜘蛛の糸」、「鼻」といった他の3作品を織り交ぜた「芥川ワールド」の世界からみた人間の深淵をダンスや歌といった新しいアプローチから描き出す話題の作品である百鬼オペラ『羅生門』。

2017年9月8日からの東京公演は、その世界観に魅了された! という観客が続出しました。そこで、その百鬼オペラ『羅生門』を実際に観たファンの声と合わせて作品の見どころをご紹介します!

百鬼オペラ『羅生門』9月8日からの東京公演を観た人は

(出典:Vecteezyより)

百鬼オペラ『羅生門』の制作スタッフは

  • 脚本:長田育恵
  • 作曲/編曲:青葉市子、中村大史
  • 演出/振付/美術/衣装:インバル・ピント&アブシャロム・ポラック

の実力派が勢ぞろいしています。

百鬼オペラ『羅生門』脚本の長田育恵の底力

このうち、芥川の代表作をモチーフに大胆な戯曲化を成し遂げたのは劇団てがみ座を主宰する脚本家の長田育恵。

これまでにも江戸川乱歩とその妻を題材とした「乱歩の恋文」やACジャパンのCMへの起用で一気にお茶の間にもその名前を浸透させた詩人金子みすゞとその夫を描いた「空のハモニカ~わたしがみすゞだった頃のこと~」など、実在の作家とその世界観から派生した作品を多く世に送り出してきた長田育恵の手による今回の百鬼オペラ『羅生門』を観た人からは「これぞ芸術」「芥川作品4つをうまく構成していた」といった声も寄せられています。

百鬼オペラ『羅生門』演出はインバル・ピント&アブシャロム・ポラック

今回この百鬼オペラ『羅生門』の演出を手がけたのはイスラエル人のダンス・振り付けユニットのインバル・ピント&アブシャロム・ポラック。

これまでに自分たちの主催するダンスカンパニーの公演「オイスター」や「ヒュドラ」、さらに森山未來が参加した「ウォールフラワー」「ダスト」などのダンス公演だけでなく、2013年今回のキャストでもある満島ひかりが出演、さらに2015年再演の際には深田恭子が出演した「100万回生きたねこ」の演出などで日本でもすっかりおなじみのインバル・ピント&アブシャロム・ポラック。

今回の演出に対しては「舞台芸術は夢と同じようなもの。何もないところから生まれる」という彼らのポリシーどおりの幻惑されるような美しい世界にまた魅了された! 」という賞賛が多く聞かれます。

百鬼オペラ『羅生門』柄本佑、満島ひかり、吉沢亮が熱演!

下人と多襄丸を演じる柄本佑

昨年エランドール賞新人賞を菅田将暉、有村架純、吉田羊などと共に受賞。映画、テレビ、舞台などで、若手個性派俳優として着実に地歩を固めつつある柄本佑。

これまでアーサー・ミラーやチェーホフなど外国人作家原作の舞台で見せてきた演技とはまた違った魅力がいかんなく発揮されていた、素晴らしかったという声が多く寄せられています。

死んだ女と真砂を演じる満島ひかり

今回の演出を手がけるインバル・ピント&アブシャロム・ポラックとは2013年の「100万回生きたねこ」でもタッグを組んでいる満島ひかり。

インバルとアブシャロムの作るものが好きです。芥川龍之介さんの書いた世界に、たくさんの想像力や身体の力が新しい息吹を吹かせています。びゅんびゅん、そよそよ吹いています。現実のこんがらがった糸を解くように、舞台の上を楽しみたいです。

(出典: excite ニュース)

と開幕時にコメントを寄せている通り、今回の百鬼オペラ『羅生門』でも透明感のある歌声や、繊細な動きやダンスから生み出される存在感がひときわ舞台上で輝きを放っていたという感想も見受けられました。

下人の主人と侍の金沢武弘を演じる吉沢亮

第2幕、広いステージ上で繰り広げる独白シーンには息を呑んだ、という声が多く聞かれる吉沢亮。数多い心象シーンをその演技力で具現化してみせた力量には「良い意味で裏切られた」という演劇ファンも多いようです。

主演映画「恋する香港」もまもなく公開、さらに「斉木楠雄のΨ難」「悪と仮面のルール」「ママレード・ボーイ」など次々話題作への出演も予定されている吉沢亮の生の舞台に触れておくべき! とのファンの声も。

百鬼オペラ『羅生門』音楽が素晴らしい!

今回の百鬼オペラ『羅生門』の音楽を手がけるのはアーティストの青葉市子を始めとする6人のミュージシャン。生演奏の醍醐味を生かしきった、俳優陣とダンサーとの融合が素晴らしかった! という声が多く寄せられています。

百鬼オペラ『羅生門』ダンスシーンが見事

今回の百鬼オペラ『羅生門』の見どころの1つがダンスシーン。特に1つ1つにペイントがほどこされるなど、こだわりぬかれた衣装を身に着けたダンサーたちが生演奏に合わせて踊る様は「ぞっとするほど美しい」という演劇評も見受けられたほど。一見の価値あり、です。

百鬼オペラ『羅生門』のあらすじは

百鬼オペラ『羅生門』のストーリーのベースとなっているのは、芥川龍之介の有名な同名小説「羅生門」です。

舞台はその羅生門のワンシーン、食べるにも事欠く有様の下人が都のはずれにある荒廃し朽ち果てる寸前の羅生門に行き着くところから始まります。下人は今や追いはぎでも強盗にでもならなければ、生き長らえることはできません。

しかし、まだわずかに残る自分の良心や倫理感が下人をして躊躇わせています。そんな時、羅生門の2階の隅で若い女の死体から髪を引き抜き、カツラを作って売り物にしようとしている老婆と出会います。

そのあさましさにゾッとした下人は、同時にその死んだ女に見覚えがあることに気付きます。その女はかつて下人が一目ぼれした女性その人でした。

そしてその女の目の奥を下人が見た瞬間、舞台は下人と死んだ女の過去へとループしていきます。

女はかつて侍・金沢武弘の妻・真砂でした。人妻でありながら美しい真砂に夢中になったのが盗賊の多襄丸。真砂を我が物にしようとした多襄丸と、妻・真砂を奪われまいとする武弘。

誰の目からストーリーを見るかで、純愛なのか、不実な話なのか、はたまた、正義なのか悪なのかがすり替わり、変遷し続けます。なおその中から「不変なもの」を見出そうとするその時、人間のエゴはどう昇華していくのかが問われるストーリーとなっています。

百鬼オペラ『羅生門』東京公演千秋楽! 今後の公演予定は

魅力満載の百鬼オペラ『羅生門』、残すところは兵庫・静岡・名古屋公演となっています!

百鬼オペラ『羅生門』兵庫公演概要

  • 公演期間: 2017年10月6日~2017年10月9日
  • 会場: 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

百鬼オペラ『羅生門』静岡公演概要

  • 公演期間: 2017年10月14日~2017年10月15日
  • 会場: 富士市文化会館 ロゼシアター 大ホール

百鬼オペラ『羅生門』名古屋公演概要

  • 公演期間: 2017年10月22日
  • 会場:  愛知県芸術劇場 大ホール

百鬼オペラ 『羅生門』最終公演までにぜひ一度は見ておきたい!

話題沸騰、見どころ満載の百鬼オペラ『羅生門』も残すところ地方3会場での公演のみ! この機会にぜひ兵庫・静岡・名古屋公演をお見逃しなく!

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