大人計画の近藤公園と平岩紙による二人芝居『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』と、会場アクセスや座席について解説

大人計画の近藤公園と平岩紙が、竹内銃一郎の二人芝居『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』を10月に駅前劇場にて上演することが分かりました。偉大な大劇作家の傑作を、若いふたりがどのように表現するのか。本作についてと、会場となる駅前劇場へのアクセスや座席について解説します。

大人計画の近藤公園と平岩紙が、竹内銃一郎の二人芝居『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』を10月に駅前劇場にて上演することが分かりました。

これは竹内銃一郎が古典落語『あたま山』から想を得て、さらにメーテルリンクの「青い鳥」を軸に描いた物語で、tsumazuki no ishiの寺十吾が演出を手がけます。

68歳の竹内銃一郎、51歳の寺十吾、そしてまだ30代の近藤公園と平岩紙。本公演が発表された際に、片桐はいりはこうコメントしています。
偉大な大劇作家の傑作を、若いふたりがどのように表現するのか。世代を超えたタッグが実現しました。本作についてと、会場となる駅前劇場へのアクセスや座席について解説します。

『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』の元になっているのはどんなお話?

大人計画のふたりが出演する舞台『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』の元となる古典落語『あたま山』は、シュールなストーリー展開で知られています。

ケチな男が、サクランボを種ごと食べてしまいます。すると、頭から芽が出て大きな桜の木が生えてきました。すると近所の人たちは、大喜びで男の頭に上って花見をはじめます。毎年毎年うるさくてかなわないので、男は苛立ちのあまり桜の木を引き抜きますが、頭に大穴が開きました。

その穴に雨水がたまって大きな池になり、今度は近所の人たちが魚釣りをはじめてしまいます。釣り針をまぶたや鼻の穴に引っ掛けられた男は激怒し、ついに自分で自分の頭の穴に身を投げて死んでしまうのでした。

なんとも不条理な物語ですが、この話が、いったいどのような着想を与えたのか気になりますね。

また、もうひとつ挙げられているのが、メーテルリンクの『青い鳥』です。2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で幸福の象徴である青い鳥を探しに行くものの、結局青い鳥は身近な鳥籠の中にあったという物語です。

“身近なところになにかがある”という点が共通しているようにも感じるこの『あたま山』と『青い鳥』を、竹内銃一郎は兄妹の会話から浮き彫りにされる複数の関係性、また虚構性をスリリングかつ緻密に描き出す二人芝居として構築し直しました。

1989年に串田和美と吉田日出子によって初演されたこの二人芝居を、大人計画のふたりはどのように演じるのでしょうか。駅前劇場という小さな空間や、どのようなステージや座席になるのかも含めて、期待が高まります。

近藤公園と平岩紙とは?

松尾スズキが主宰する劇団・大人計画は、日本演劇界屈指の人気劇団です。オリジナリティ溢れるエッジの効いたストーリー展開やセリフまわし、不条理や風刺もふんだんに盛り込みつつ、誰にでも受け入れられるコメディ作品に仕上がったパワフルな作風は、絶大な人気を誇っています。

また、芸能事務所でもあるため、大人計画の劇団員は同時に大人計画の所属俳優でもあります。主な劇団員は、宮藤官九郎や阿部サダヲ、皆川猿時などで、いずれも個性派俳優として舞台・映像を問わずに大活躍しています。舞台『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』に出演するのは、大人計画の劇団員であり所属俳優である近藤公園と平岩紙です。

近藤公園は、1998年に大人計画に入団した37歳の俳優です。2000年に舞台デビューし、2001年には『ウォーターボーイズ』の主要キャストのひとりとしてスクリーンデビューを果たしました。比較的小柄で生真面目そうな雰囲気を持っており、多くのドラマや映画で重要な役どころを演じています。

平岩紙は、2000年に大人計画の新人オーディションに合格した36歳。色白で淡泊な顔立ちとスラっとしたスタイルが印象的な女優で、現在放送中のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』にも出演中です。P&GファブリーズのCMで、松岡修造の妻役を演じていることでも知られています。

なお、ふたりは本公演に対して連名でコメントを発表しています。「2000年『キレイ』で同時に初舞台を踏み16年。対戦相手でもあるような相方と二人芝居に挑みます。奇しくも同時期に先輩とも対決。

「一手一手を目論んで突き進みます」と意気込みも十分な様子。傑作が生まれる予感でいっぱいです。駅前劇場は小さい劇場なので、どの座席になったとしても、ふたりの芝居を間近で堪能することができるというのも贅沢ですね。

駅前劇場の解説とアクセスについて

大人計画のふたりが出演する『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』が上演される駅前劇場は、下北沢にある小劇場です。下北沢に展開している本多グループ系列劇場のうちのひとつで、客席数は180席となっています。

小田急小田原線・京王井の頭線「下北沢駅」の南口を出た駅前広場に面したTAROビルの3階にありますので、非常にアクセスが良い劇場だといえます。また、同じビルの同じフロアに同系列のOFF・OFFシアターがあります。

下北沢には駅前劇場の他にも多数の劇場がひしめいています。最も大きく座席数の多い「本多劇場」や「ザ・スズナリ」の他、「劇 小劇場」 「小劇場 楽園」、映画館を改修した「シアター711」に「小劇場B1」と、本だグループ系列だけでもこれだけの劇場が狭い範囲に点在しています。

本多グループ以外の劇場も複数あり、いまや下北沢は東京で一番の演劇の街となっています。似たような小さい劇場が多いだけに、迷ったり間違えたりすることに注意してください。

駅前劇場の座席表を解説

大人計画のふたりによる『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』が上演される駅前劇場には、常設座席がありません。つまり、自由に舞台を組み、自由に座席を設置できるということになります。ベンチ席や座布団席などが設置されることも多く、いまのところどのような座席が組まれるのかは不明です。

チケットが完売して臨時の席を出す場合など、ステージかぶりつきの最前列前に座布団席を設置することもありますし、小劇場ならではのドキドキ感が味わえるのもこのサイズの劇場ならではでしょう。

どんな内容になるのかと同時に、どんな劇場空間になるのかも今から楽しみです。いずれにしても、ステージにかなり近い空間で、臨場感あふれる演劇体験ができることは間違いありません。

なお、劇場をおとずれる際には、脱ぎやすい靴やゆったりとしたパンツなど、どのような座席だとしても戸惑わないような服装を心掛けてください。

座布団席だと運動座りや正座になる可能性もありますし、椅子席でも前後の人との距離がかなり近くなる可能性があります。他の人の邪魔にならずに、身体にも負担をかけないスタイルで鑑賞してくださいね。

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『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』を見逃すな!

紫綬褒章受賞者であり、『あの大鴉、さえも』での第25回岸田國士戯曲賞など、数々の受賞歴もある大御所劇作家である竹内銃一郎による脚本、俳優としての活動の他、映画監督も手掛けているtsumazuki no ishiの寺十吾による演出、そして大人計画屈指の若手ふたりの出演と、世代を超えた強力なタッグが実現した『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』。演劇の街である下北沢を代表する存在のひとつの駅前劇場という小さなスペースで、いかに濃密な演劇が生まれるのか……いやがおうにも期待は高まります。

どのような演出、どのような演技観られるのかの他に、どのようなステージが組まれてどのような座席が設定されるのかも楽しみな『あたま山心中~散ル、散ル、満チル~』ですが、きっと素晴らしい演劇体験を提供してくれることでしょう。チケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。

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