劇団四季の名作ミュージカル「オペラ座の怪人」のストーリーは?

1988年の日生劇場東京での初演から数十年も「劇団四季」が上演し続けている舞台「オペラ座の怪人」。ここでは、まだ観たことがないという方のために、「劇団四季 オペラ座の怪人」のストーリーをご紹介します。狂おしくなるほど切なくて重厚なストーリーは、「劇団四季 オペラ座の怪人」に何度も足を運びたくなる要素のひとつなのです。格式あるオペラ座で繰り広げられる人間模様とは?連続して起こる不可解な事件とは?それから、「怪人」の正体まで…観劇前に読んでもネタバレにならないように、ご紹介していきます。

【「劇団四季 オペラ座の怪人」何度観ても考えさせられる奥深いストーリーを紹介】

1988年の日生劇場東京での初演から早数十年となる、「劇団四季 オペラ座の怪人」

有名なオペラ座の怪人の演出の一つであるスリルあるシャンデリアの落下や、聞き惚れてしまう七重奏などをぜひ観たいと考えている方も多いでしょう。「でも難しそうなストーリーだな……」と観にいくのをためらっていませんか?

ここでは、そんな方のために「劇団四季 オペラ座の怪人」のストーリーを分かりやすくご紹介します。

【「劇団四季 オペラ座の怪人」の登場人物】

まずは「劇団四季 オペラ座の怪人」のストーリーで特に重要な役割を担う、3人のメインキャラクターをご紹介します。

オペラ座の怪人

生まれつき他人と異なる容貌をもった、オペラ座の地下深くに住む仮面の男。頭もよく、音楽に造詣が深く、建築物の知識もある。クリスティーヌを見い出し、顔を隠したまま歌を教えることに。

クリスティーヌ

役がもらえないオペラ座のコーラスガールの一人。クリスティーヌの才能を見出した怪人(ファントム)から、歌を教えてもらえるようになり変化が訪れる。怪人のことは亡きバイオリニストの父が話したことがある「音楽の天使」だと思い、慕い信じている。

ラウル

オペラ座の新しい支配人となった子爵(貴族)であり、クリスティーヌの幼馴染。

【「劇団四季 オペラ座の怪人のストーリー(一幕)】

何度でも味わいたくなる「劇団四季 オペラ座の怪人」の奥深いストーリー

謎めいた事故、事件が連続で起きているオペラ座の舞台。新作の劇「ハンニバル」にも事故が起き、度重なる事件に手をこまねいているばかりのオペラ座の支配人に対し、プリマドンナ・カルロッタが降板を宣言してしまいます。

そこでコーラスガールであるクリスティーヌは、友人からの後押しを受け、プリマドンナの代役を任されることに。

舞台「ハンニバル」を観た、子爵・ラウルはプリマドンナが幼馴染のクリスティーヌであることに気づき、好意を持って接近しました。それが面白くないのが、密かにクリスティーヌの才能を見出し、歌を教えていた怪人。

怒りのままにオペラ座の地下から通じる怪人の家へとクリスティーヌを連れていってしまいます。そこでクリスティーヌは、つい怪人の素顔を見ようと、怪人のマスクをはずしてしまい逆鱗に触れてしまうことに。

マスクの下に現れた容貌に驚いたクリスティーヌを、怪人は失意と怒りをもってオペラ座へと帰らせます。その後オペラ座に届いた手紙は、代役であるクリスティーヌを正式にカルロッタの代わりに配役すること、守らなければ災いが起こると書かれた文面。

その手紙を無視し、元々のプリマドンナであるカルロッタを据え、上演しはじめたところ、カルロッタの声がでなくなるトラブルが発生。

災いだと判断した関係者は、急ぎクリスティーヌをプリマドンナ役へと交代させますが、舞台の裏方が殺されてしまいます。舞台は一時中断、震えるクリスティーヌにラウルは愛を告げて二人は両思いに。

その光景をみていたファントムは嫉妬に狂い、劇場のシャンデリアを落下させてしまうのです。

【「劇団四季 オペラ座の怪人」のストーリー(二幕)】

事件から半年経っても、怪人は現れないまま。その間クリスティーヌとラウルは婚約していました。

しかし再び怪人は「赤い死神」として現れ、支配人にオペラ「ドンファン」の上演とクリスティーヌの出演を迫りクリスティーヌの婚約指輪を強奪。

嫌がるクリスティーヌですが「ドンファン」上演をエサに怪人をおびき出せると説き伏せられるのでした。苦悩し、いつのまにか亡き父の墓を訪れていたクリスティーヌの前に、かつての優しく歌を教えてくれた頃のように落ち着いた怪人が現れます。

怪人に再び心を開きかけたクリスティーヌですが、そこにラウルが現れると、怪人はまた態度を硬化し二人の前から立ち去ります。そして怪人を捕まえるための「ドンファン」が開幕しますが……。

【「劇団四季 オペラ座の怪人」のストーリーで最も重要な役どころとなる、怪人の正体とは】

(出典:pixabayより)

ここまでご覧いただいてお分かりいただけるように、「劇団四季 オペラ座の怪人」では、オペラ座の地下深くに住む怪人がストーリーの大きな軸となっています。

その「怪人」の正体について、少し注目してみましょう。

皆から恐れられ、忌み嫌われる怪人(ファントム)のその正体

彼抜きに本作を語ることはできない、ファントムことオペラ座の怪人。本舞台の原作となるカストン・ルルーの小説では、「オペラ座の亡霊」「オペラの幽霊」あるいは「エリック」という呼称でも呼ばれます。

天才的な音楽的才能を持つも、他人とは異なる容貌を持って生まれたことで周囲に敬遠され、忌み嫌われる存在。白い仮面を常に着用し、オペラ座の地下に身を隠しつつも、音楽に対する真の愛情を隠すことはできません。

特に「劇団四季 オペラ座の怪人」のヒロインとなるクリスティーヌに対しては、恋慕の想いも見せつつも、真摯なる音楽的な指導を繰り返します。

この怪人が常に抱える葛藤、「自分は表舞台に出るべきではない」という感情と「自分にしかできない」という感情のせめぎあいは、ストーリーに終始見え隠れするのです。

この「怪人」がストーリーの結末に、一体どんな決断をくだすのか。それこそが、観客にとっての彼の真の「正体」といえるでしょう。

「劇団四季 オペラ座の怪人」怪人の正体につながる?ファンの声

劇中では人々に恐れられる怪人ですが、彼の真の正体を知るファンには愛されているようです。バレンタインデーに、ファントムの仮面を模したチョコレートを作る人も。

本作のストーリーで語られる「怪人」について、その怪人たる所以は本人ではなく仮面なのでは?仮面が本体なのでは…というとても興味深い考察をされています。また、彼に仮面を付けさせることになった周囲の人々の嫌忌こそが、「怪人」の正体なのでは…とも考えられそうですね。

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【「劇団四季 オペラ座の怪人」切ないストーリーに心うたれる】

1909年に書かれた原作から脈々と受け継がれる、ケレン味あふれるロマンティックなストーリー。そしてその根底には、今回ご紹介したような「切なさ」「狂おしさ」「葛藤」などが存在しています。今まで「劇団四季 オペラ座の怪人」を観たことがなかった方も、足を運んでみたくなったのではないでしょうか。

もちろん、「あまり難しいストーリーは考えず演出や迫力ある演技を楽しみたい」という方にとっても、「劇団四季 オペラ座の怪人」はおすすめです。劇中劇として「ハンニバル」やオペラ「ドンファン」が楽しめる点も、本作の魅力のひとつでしょう。今回ご紹介した二幕の続きのストーリーはぜひ、劇場で楽しんでみて下さい!

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