名優揃いの劇団四季!見る者を魅了する「オペラ座の怪人」の気になるキャストは?

「オペラ座の怪人」は1986年にロンドンで初演され、その後国内においても1988年、劇団四季によって日本初演が行われました。2017年3月から横浜で上演される『オペラ座の怪人』。名優揃いのキャストに期待は高まります。ギリギリまでキャストがわからない劇団四季ですが過去に出演した名優たちをご紹介します。

【見る者を魅了する 劇団四季「オペラ座の怪人」】

ガストン・ルルーの小説を基としたミュージカル「オペラ座の怪人」は1986年にロンドンで初演され、その後国内においても1988年、劇団四季によって日本初演が行われました。世界ではおよそ30ヶ国、151都市で上演され、1億4,000万人以上を動員。そして舞台の本場ブロードウェイで2012年に1万回の上演を達成するなど、高い評価を受け続けている名作舞台です。

2017年3月25日(土)から、横浜のKAAT 神奈川芸術劇場に、降り立つ劇団四季、『オペラ座の怪人』。横浜での長期公演は『CATS』以来4年ぶりで、なんと『オペラ座の怪人』は初めてなんだとか!そんな期待高まる劇団四季『オペラ座の怪人』。物語のキーとなるあの3人を演じるのは誰なのか、気になりますよね。

しかし、名優揃いの劇団四季ですが、キャストが発表されるのは休演日の月曜日なのが基本で、その週になるまではキャストが誰なのか、謎に包まれたままとなります。キャストが変わることによって、同じ作品でもイメージが変わり、新たな一面を発見できるというのがロングラン公演での楽しみ方の一つ。

では、今まで劇団四季『オペラ座の怪人』に出演してきた名優たちはいったいどんな人なのでしょうか。しかしまずは、名優のご紹介の前に、これまで長く愛され続けた劇団四季「オペラ座の怪人」について、ストーリーをおさらいしておきましょう。

【まずはおさらい!劇団四季「オペラ座の怪人」のストーリー】

原作であるガストン・ルールーが書いた小説「オペラ座の怪人」は、19世紀に実際にあった史実をもとに書かれているといわれています。実際にあった話をもとに書いているため、あれだけの圧倒的なリアリティーと万人に親しまれる作品になったのでしょう。『オペラ座の怪人』が過去に上演された作品の中で、最も多くの人が観たミュージカルの一つに数えられる由縁はその辺りだと思われます。

「オペラ座の怪人」のストーリー

ファントムと呼ばれる怪人がパリ国立オペラの地下に住み着いていました。生まれついての奇形を疎まれ、母親からも捨てられた悲しき運命を背負うファントム。そんな悲しくも忌み嫌われたファントムが、オペラ座でコーラスガールのクリスティーヌを見かけ、密かに恋心を抱くようになります。

実は音楽に対して天賦とも言える希有な才能を持っていたファントムは、クリスティーヌに歌を教えるようになり、彼女に秘められていた才能を開花させます。そして、遂にはコーラスガールでしかなかったクリスティーヌがプリマドンナという華々しい地位を得る事になるのです。

「オペラ座の怪人」の主要なキャストと言えば?

オペラ座の怪人において一番大事な役はファントムとクリスティーヌ。ファントム役にはカリスマ性が求められ、クリスティーヌ役には演技の技量が求められます。ファントムは全体を通して出演時間が短く、その短時間で観客に認められる必要があるのです。

対してクリスティーヌは全体を通して一番露出が多い役です。出演時間が多い分、演技の技量で観客を納得させることを求められます。ファントム役を演じるのも難しいですが、相手役であるクリスティーヌはそれ以上に難しいと作曲家のアンドリュー・ロイド・ウェバーも語っています。

脇を固めるキャストも魅力的!名優揃いの劇団四季『オペラ座の怪人』

この他にもファントムと対立する敵とも言える存在、ラウル・シャニュイ子爵。筆頭プリマドンナであるカルロッタ・ジュディチェルリ。バレー教師、マダム・ジリー。

マダム・ジリーの娘でクリスティーンの親友、メグ・ジリーなど、個性的なキャラクターが沢山の「オペラ座の怪人」。脇を固めるキャストももちろん名優ばかりで目が離せません。

【劇団四季「オペラ座の怪人」を知り尽くした主人公:佐野正幸】

劇団四季『オペラ座の怪人』と言えば文句なしにこの方、名優・佐野正幸が一番に頭をよぎるのではないでしょうか。

数多くの俳優を排出する名門の東京芸術大学を卒業後、オーディションを経て1986年に劇団四季に入団。そして、なんと入団から半年という驚異のスピードで『ジーザス・クライスト=スーパースター』のペテロ役を勝ち取り、デビューします。

劇団四季「オペラ座の怪人」で主人公・オペラ座の怪人を演じる同劇団で30年以上のキャリアを持つ佐野正幸。「美女と野獣」「キャッツ」といった舞台でも主要キャストとして活躍し、「オペラ座の怪人」では元々「ラウル役」として長く関わってきた経験があります。そんな彼が2005年以降に演じるのは、それまでラウルとして対決していた相手である、「怪人役」。

長い間ラウルの目線で怪人を見続けてきた彼だからこその、彼独自の怪人は大きな見どころのひとつです。本当の愛とは何なのか。怪人として生を受けた、自分の役目とは何なのか。異常なほどの狂おしさ、切なさ、哀しさを体いっぱいに表現する佐野正幸の演技には、胸を震わさずにはいられません。

その後、『CATS』のスキンブルシャンクス役や『美女と野獣』のビースト役、『オペラ座の怪人』ではファントム役だけでなく、アンサンブルキャストからラウル役までを演じ、まさに『オペラ座の怪人』を知り尽くした、劇団四季が誇る名優なのです。

過去上演された劇団四季『オペラ座の怪人』でも主要キャストとして演じられていることが多く、2017年3月から始まる横浜でのロングラン公演でも、出演されることが期待できます。

【劇団四季屈指の美声を持つ芝清道】

劇団四季『オペラ座の怪人』のファントムと言えば、佐野正幸だけではありません。

劇団屈指の美声を持つとも言われている芝清道は、その美しい声と体中から溢れだす切ない色気で多くの女性ファンを虜にして離しません。高校生のときに兄を事故で亡くし、その遺志を継ぐために劇団四季に入団したという芝清道。芝清道から感じられるその切なさと深さは兄を思う強い意志からくるのかもしれません。

劇団四季『オペラ座の怪人』のファントムを演じる際に、芝清道はこのようなことを言っています。

「僕が演じているのは、怪人ではなく、怪人と呼ばれた男」by芝清道
(引用:twitter)

この言葉からも、彼の愛おしさの溢れる人間性が垣間見れます。その人間らしい芝清道のこれまでの人生が、彼がファントムを演じるときに感じられる「深み」をひきだしているのかもしれません。

これを聞いただけでも、彼が演じる怪人の底知れぬ「深み」を感じずにはいられませんが、さらにクリスティーヌやラウルと歌声を響かせる場面においても、彼はその独自の解釈を見せてくれます。

他の俳優さんが演じる怪人が一糸乱れぬ綺麗な旋律を聞かせるその場面で、芝清道はなんと、ともすれば少し「不協和音」とも感じられるような、聴くものを不安にさせる調子の危うい旋律を響かせます。その彼の歌声を聴いた観客は、「怪人と呼ばれた男」が抱え込む葛藤や「心の乱れ」を、胸が痛くなるほど感じてしまうのです。

【劇団四季「オペラ座の怪人」の鈴木涼太に、心を奪われるファンが続出】

劇団四季「オペラ座の怪人」で注目したいキャラクターはファントムだけではもちろんありません。

ファントムに相対する青年、ラウル。このラウルも様々なキャストが演じてきましたが、やはりこの人ハマリ役だという声も多いのが鈴木涼太です。幼いころからピアノを習っており、国立音楽大学の声楽科を卒業するなど音楽に関する素養が高いことが彼の特色です。そんな彼は「CATS」を観劇したことで劇団四季を目指し、「オペラ座の怪人」で初舞台を踏みます。

そしてその後はその音楽技術の高さを活かし、「マンマ・ミーア」「ウエストサイド物語」などの舞台でも活躍しています。自身のデビュー作でもあることから思い入れの強い「オペラ座の怪人」では、長年培われた「役者魂」がこめられた名演と、透き通る歌声、クリスティーヌに向けられる優しい眼差しで、ファンの心を虜にしつづけています。

爽やかな顔立ちやスラリとした立ち姿の鈴木涼太が演じる「ラウル」には、彼独特の「あどけなさ」や「子どもっぽさ」も少し見えかくれして、とても後をひく味わいです。

【劇団四季の「オペラ座の怪人」を全身全霊で演じる久保佳那子】

劇団四季「オペラ座の怪人」でヒロインのクリスティーヌ・ダーエを演じる久保佳那子。

抜群の歌唱力を誇る彼女の歌は、いつも舞台に華やかな彩りを与えています。彼女の見どころはその歌唱力だけではありません。

2015年に初めてクリスティーヌ・ダーエに抜擢されてから、どんどん演技に磨きがかかり、ラウルに対する愛情が深く伝わってより一層ファントムの切なさを引き立ててくれるのです。

彼女が演じる可憐で「儚い」クリスティーヌには、怪人やラウルだけでなく公演の観客全員もが、愛おしい気持ちにさせられてしまうのです。

【かよわくて、でも「力強い」クリスティーヌを見せる劇団四季:山本紗衣】

劇団四季「オペラ座の怪人」で、久保佳那子とはまた違った味わいのクリスティーヌを見せてくれる山本紗衣。

その可憐な姿からは想像できない芯の通ったクリアなソプラノは、とても「生命」を力強く感じさせるもので、まるで観客のすぐとなりで歌っているかのようにも感じるでしょう。

劇団四季の作品にはアンサンブルとして数々の舞台を経験し、2014年から新たに「オペラ座の怪人」のヒロインを演じる彼女はまさしくクリスティーヌ・ダーエそのものです。

新参とは言わせない確かな実力で、劇団四季「オペラ座の怪人」を彩ります。

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【キャストだけじゃない劇団四季「オペラ座の怪人」の魅力】

(出典:photoACより)

劇団四季の誇る名優たちがこぞって出演する「オペラ座の怪人」ですが、この作品の見どころはその豪華なキャストだけではありません。

「オペラ座の怪人」を余すことなく楽しむためにチェックしておきたいポイントもご紹介します。

劇団四季の『オペラ座の怪人』 ため息が出るほど美しい…舞台装置と衣裳

劇団四季の『オペラ座の怪人』を観に行きまず目を奪われるのが、豪華絢爛な舞台セットではないでしょうか。

これらのセットを手がけているのがデザイナーのマリア・ビョルンソン。衣裳、小道具なども含め、この作品のビジュアル部門を総合的に監修しています。冒頭の競売シーンの目玉であるシャンデリアは、独自の手法でカットされたクリスタルビーズが2万4千個も施され、それらをすべて手作業で付けたというから驚きです。

また、クリスティーヌが怪人に地下の部屋へ連れていかれるシーンで乗っているボート、この中に敷いてあるクッションも、実際に1900年頃に流行していた中国風のデザインがあしらわれています。「19世紀をそのまま再現する」というコンセプトのもと徹底的な時代考証を行い、セットや衣裳に使う生地や装飾、小物からかつらに至るまで当時の様式に沿って作り上げ、観客から見えない縫製などの部分にもこだわったマリアのデザイナー魂にはただただ脱帽するばかり。

観客を非現実に誘ってくれる荘厳で美しい舞台装置、マリアをはじめとするスタッフたちのプロフェッショナリズムと情熱を思い浮かべながら眺めてみると、より一層感動が込み上げてくることでしょう。

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