2018年2月再上演の舞台『ムサシ』!これまでの歴代キャストを一気にご紹介

井上ひさし書き下ろし、演出蜷川幸雄で上演された『ムサシ』。初演の2009年から主役・宮本武蔵役の藤原竜也以下蜷川組というべき不動のキャストに加え、小栗旬や勝地涼、溝端淳平といったそれぞれに独自の存在感と魅力を放つ佐々木小次郎、さらに高橋努、辻萬長といった個性派俳優を迎えて上演されてきました! そこで今回はこれまでの『ムサシ』の総キャストと、2018年追悼公演のキャストでもある2013年版キャスト陣をご紹介します!

『ムサシ』蜷川幸雄三回忌追悼公演として2018年2月再上演決定!

(出典:pixabayより)

井上ひさし脚本・蜷川幸雄演出の舞台『ムサシ』。これまでに2009年の初演から3度の佐々木小次郎役キャスト変更で上演され、そのつど国内外で高い評価を受けてきました。

その演出を手がけた蜷川幸雄が惜しまれつつ亡くなったのは2016年5月のことですが、三回忌を迎える2018年2月に蜷川幸雄の追悼公演として舞台『ムサシ』の再上演が決定しました!

『ムサシ』は井上ひさし書き下ろし、蜷川幸雄演出の傑作舞台

(出典:photoACより)

稀代の演出家・蜷川幸雄が手がけた舞台『ムサシ』の脚本を担当したのは劇作家・井上ひさしです。

原作の吉川英冶による小説『宮本武蔵』は主人公・宮本武蔵の「剣豪」としての成長過程を描き出したものです。しかし井上ひさしは通説どおりの宮本武蔵と佐々木小次郎が巌流島で闘い、小次郎は敗れて死に、武蔵はますますその剣名をとどろかせる、といった筋書きとはしていません。

人を殺しながら成長するという人間が、どういう矛盾を抱えているのか。そこの考えは井上さんと共有できていると思います。ある日、ある時、ある場所に、自 分で選択しなければそのパフォーマンスを享受できないという演劇の根源的な魅力を全員で作り上げていきたいと思っています。

(出典: シアターガイド)

あえて宮本武蔵と佐々木小次郎の関わりを通説どおりとはしなかった井上ひさし。そこに込められた想いを演出を手がけた蜷川幸雄は当時上記のように語っています。

そんな井上ひさし×蜷川幸雄のタッグのもとに集結した魅力あるキャストたちによって舞台『ムサシ』は完成を見ました。

2018年2月上演は蜷川幸雄の三回忌追悼のための上演

井上ひさしが生み出し、蜷川幸雄が形としたといえる舞台『ムサシ』。この作品が蜷川幸雄の三回忌追悼公演として、東京と埼玉で上演されることが決定しました!

蜷川幸雄三回忌追悼公演『ムサシ』概要

  • 期間: 2018年2月~3月
  • 上演会場: 東京・Bunkamuraシアターコクーン 埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

他に大阪、さらに中国での上演も予定されています。

『ムサシ』これまでに主要キャストを演じた俳優をご紹介!

(出典:photoACより)

2009年の初演時から数えて「2009年度版キャスト」、「2010年度版キャスト」そして「2013年度版キャスト」の3パターンのある『ムサシ』。

それではその3パターンのキャストを年次順にご紹介していきます。(初演時から2013年度まで一貫して出演している俳優は「2013年度版」に集約)

2009年版『ムサシ』、初演時の佐々木小次郎は小栗旬

2009年3月4日・埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで初演を迎えた『ムサシ』。この埼玉公演さらに続く大阪・シアター・ドラマシティでの公演で佐々木小次郎役を演じたのは小栗旬でした。

今から約5年前に『ハムレット』で共演して以来、尊敬し続けている俳優・藤原竜也さんとこういう形で一緒にまたできることをすごく楽しみにしています。井上さん、蜷川さんが作る設計図に負けないようにがんばっていきたいと思っています。

(出典: シアターガイド)

制作発表の場で上記のように語っていた通り、『ムサシ』初演から一貫して宮本武蔵を演じている藤原竜也とは2003年の同じく蜷川幸雄演出の舞台『ハムレット』で共演済み。このときハムレットを演じていたのが藤原竜也、小栗旬はフォーティンブラス役での出演でした。

ちなみにその『ハムレット』でオフィーリアを演じていたのはこの『ムサシ』に筆屋乙女として出演している鈴木杏。この2009年次の舞台『ムサシ』とその製作過程を追ったドキュメントは共にDVD化されています。

武蔵と小次郎が再び逢う宝蓮寺に招かれている大僧侶・沢庵宗彭役/辻萬長

実在の高名な僧侶・沢庵宗彭役を演じたのはこまつ座の舞台や映画、テレビで活躍している辻萬長。実は1984年から1年かけてNHKで新大型時代劇として放送されたドラマ『宮本武蔵』にも出演しています。(その時の役柄は半瓦の弥次兵衛)

闘うこと、と命を奪う、ということの意義を問う重要な役・浅川官兵衛/高橋努

浅川官兵衛役を演じた高橋努は蜷川幸雄演出の舞台で本格的に俳優デビューを果たしたことで知られる若手俳優。

小次郎を演じた小栗旬や主演の藤原竜也との縁も深く、藤原竜也とは2016年に公開された映画『僕だけがいない街』で共演しているほか、小栗旬とは映画『クローズZERO』シリーズ、Huluで日米同時配信されたドラマ『代償』などで共演を果たしています。

2010年度版『ムサシ』今度の小次郎は勝地涼

2010年5月5日から始まった、イギリス・ロンドン公演、続く埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール公演、さらにアメリカ・ニューヨーク公演で佐々木小次郎を演じたのは勝地涼。

この公演の3年後、NHK『あまちゃん』での「前髪クネ男」で幅広い世代に向けた認知度を上げて以降も同年のNHK大河ドラマ『八重の桜』や数々のドラマで存在感を発揮しています。

また映画『クローズEXPLODE』では前任の佐々木小次郎を演じた小栗旬が主演を務めたシリーズ第3作に出演。さらに舞台『髑髏城の七人(ワカドクロ)』や蜷川幸雄演出の『カリギュラ』では小栗旬自身と共演しています。

このロンドン・NY公演は現地の新聞でも高い評価を受けた公演となっており、DVD化もされています。

浅川官兵衛/堀文明

2010年度版『ムサシ』で浅川官兵衛を演じたのは数々の蜷川幸雄スタジオに所属していた堀文明です。弱冠18歳にして蜷川スタジオに入って以来、しっかり着実な歩みを続けてきた演技は安定感そのもの。

実は堀文明は2009年版では忠助を演じていたのですが、2010年度からはこの浅川官兵衛役に。さらに2009年度浅川甚兵衛役だった塚本幸男は2010年度以降忠助役にそれぞれ役替わりしています。

沢庵宗彭役/六平直政

2009年度版で辻萬長が演じていた沢庵宗彭役は2010年度から六平直政が演じることに。数々のドラマ、映画、舞台にひっぱりだこの六平直政ですが、脚本・井上ひさし×演出・蜷川幸雄のタッグの作品は2007年の『藪原検校』が初めてでした。

その後も同じく井上ひさし脚本の『表裏源内蛙合戦』や、蜷川幸雄演出の2011年度版『身毒丸』などに『靑い種子は太陽のなかにある』などに出演し、その重みのあるバイプレイヤーぶりを発揮しています。

2013年度キャスト・2018年の三回忌追悼公演も不動の布陣で挑む!

蜷川幸雄が直接演技指導した『ムサシ』は2013年度キャストが最後となり、その2013年キャスト一同で2018年の三回忌追悼公演を行うことが決定しています!

初演時から宮本武蔵を演じ続けてきた/藤原竜也

2009年の初演から一貫して宮本武蔵を演じてきたのは藤原竜也。1997年の蜷川幸雄の舞台『身毒丸』オーディションを勝ち抜きデビューした、というエピソードが物語るように蜷川幸雄とは浅からぬ縁があり、それ以降も数々の蜷川の舞台に出演。

最後に蜷川幸雄の舞台に立った『ハムレット』では『身毒丸』『近代能楽集』『ムサシ』に続いてのロンドン公演も果たしています。

2016年蜷川幸雄が天国に旅立ったときは平幹二朗、大竹しのぶと並び、この『ムサシ』でも共に舞台に立った吉田鋼太郎、小栗旬と並んで弔辞を読んだ藤原竜也。

天国の蜷川にどんな舞台を捧げてくれるか期待大です。

佐々木小次郎役を務めるのは溝端淳平

2013年度公演で佐々木小次郎を演じたのは溝端淳平です。2007年のTVドラマ『生徒諸君』でデビューした、同年の『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜』では、初演時の小次郎役の小栗旬と共演しています。

その後も数々のドラマや映画、舞台に出演。特にNHK BSプレミアムで放映された『立花登青春手控え』では連続時代劇に挑戦。ゲストに『ムサシ』でも共演している 六平直政が出演したことも。

この4年ぶりとなる『ムサシ』での成長振りが楽しみです!

筆屋乙女役/鈴木杏

藤原竜也と同じく初演からずっと出演している鈴木杏。ドラマや映画での活躍はもちろん、数々の舞台でもさまざまな役を演じてきています。

2017年は『マリアの首 – 幻に長崎を想う曲 -』で主演、さらに『トロイ戦争は起こらない』、『欲望という名の電車』への出演も決定。

2016年の舞台『イニシュマン島のビリー』等の演技で読売演劇大賞 最優秀女優賞を受賞したその演技に注目です。

柳生宗矩役/吉田鋼太郎

蜷川幸雄作品への出演回数の多い吉田鋼太郎。近年はテレビドラマでもそのカメレオンアクターぶりをいかんなく発揮しています。

さらに蜷川幸雄亡き後の彩の国さいたま芸術劇場主宰の「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の2代目芸術監督に就任。第33弾の制作発表が待たれるところ。

『ムサシ』追悼公演の舞台での演技にも同じく期待が高まります!

木屋まい役/白石加代子

一度観たら忘れられないインパクトある演技の白石加代子も初演時からのキャストです。現在はNHK朝の連続TV小説『ひよっこ』に出演中で、その独特の存在感は健在。

4年ぶりとなる『ムサシ』でも変わらぬ演技を期待しましょう!

平心役/大石継太

蜷川スタジオに所属していた大石継太。蜷川幸雄の舞台はもちろんTVドラマなどでも活躍を見せており、蜷川幸雄の後を継いで彩の国さいたま芸術劇場主宰の「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の2代目芸術監督に就任した吉田鋼太郎が演出を手がける第33弾の『アテネのタイモン』に藤原竜也と共に出演することも決定しています!

忠助役/塚本幸男

大石継太と同じく蜷川スタジオ出身の塚本幸男。30年近く蜷川の下でその薫陶を受けてきた演技には独特のペーソスが。

「丁寧な」演技を再びの『ムサシ』でも期待したいところです。

浅川甚兵衛役/飯田邦博、只野有膳役/井面猛志

2010年版から参加の飯田邦博は、『ムサシ』の海外公演に参加した際の感想をインタビューで

「テロの後、様々な痛手を追ってきたアメリカには、井上ひさし先生の平和への祈りがとても受け入れられたんですね。その様子を観ることができたのもラッキーでした」

(出典: 蜷川スタジオネット)

と答えていましたが、その経験を今度の『ムサシ』でも生かしてくれることでしょう!

さらに初演時からの井面猛志もJAC出身らしいきびきびした演技が常に光る存在。佐々木小次郎を演じた小栗旬と勝地涼が蜷川幸雄演出の下で共演した『カリギュラ』にも出演していたので、ご記憶の人も多いのでは? 『ムサシ』でもぜひ注目してほしい役どころです!

蜷川幸雄の残した名作『ムサシ』、2018年2月の再上演は要チェック!

稀代の演出家・蜷川幸雄の遺産としても、追悼の意のこもった舞台としても期待の高まる『ムサシ』。ぜひ2018年2月にはその舞台に足を運んでみてください!

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