ミュージカル「ミスサイゴン」メインキャスト市村正親卒業

ミュージカル「ミスサイゴン」は、日本で最も親しまれているミュージカルのひとつです。今年の話題はメインキャストとして長年務めてきた市村正親さんが今回を最後にキャストから卒業することです。そこで市村さんを中心に主要キャストの横顔などを紹介します。

市村正親 ミスサイゴンを卒業

日本全国で1000回を大きく上回る上演回数を記録しているミュージカル「ミスサイゴン」は、日本で最も親しまれているミュージカルのひとつです。そして、今年も10月19日からの帝国劇場での東京公演を皮切りに全国各地での公演が決定しています。今年の話題はメインキャストとして長年務めてきた市村正親さんがキャストから卒業しました。市村さんを中心に主要キャストの横顔などを紹介します。

「ミスサイゴン」のメインキャスト市村正親さんのエンジニア役は20年以上も演じてきた当たり役

市村正親さんは1992年の「ミスサイゴン」初演から数えて800回以上もエンジニア役を演じてきました。2014年に胃がん治療のために降板しましたが、その後復帰して実に通算24年間も同じ役を演じ続けてきました。

ミスサイゴンは1970年代のベトナム戦争末期という激動の時代を背景にアメリカ人兵士とベトナム人女性との悲恋を描いたストーリーで、市村さんが演じてきたのはヒロインのキムを助けながら、自らもアメリカへ渡る夢を抱いているエンジニアという主要人物。今回の「ミスサイゴン」ではエンジニア役が市村さんを含めて3名のトリプルキャストに決定しています。

市村さんは劇団四季に入団後73年の「イエスキリスト=スーパースター」で初舞台を踏み、主役を務めた「オペラ座の怪人」で劇団のトップ俳優に上りつめました。そして、90年に劇団四季を退団。その後92年に「ミスサイゴン」のエンジニア役という大役に巡り会い、他に映画やテレビなどでも活躍の場を広げてきました。2007年には紫綬褒章を受賞している、今や演劇界の重鎮です。

「ミスサイゴン」の最後の舞台

ミスサイゴン出演以前の劇団四季時代から舞台経験豊富だった市村さんですが、ミスサイゴンのエンジニア役には特別な思い入れがあったようです。そして今回のエンジニア役卒業にあたり、市村さんは「エンジニアは劇団四季退団後初めて得た大役で、人生の転機になりました。今度は後輩達に譲ってアメリカンドリームをつかんでほしい」と後進にエールを送っています。そして、人生最後のエンジニア役を演じるに当たって「67歳になっても僕の血はほとんどエンジニアの血になっていますが、ここでまた新しいエンジニアになれる様な気がします」と集大成として最後の舞台に臨む決意を語っています。

24年間に亘るエンジニア役での思い出や感慨も深いようで、「皇太子様に見ていただいたこと。ヒロイン役の故本田美奈子さんが舞台で怪我をする事故があったこと、松たか子さんら後に大きく羽ばたいて行く女優陣たちとの共演」などを、思い出深げに振り返っています。ミスサイゴンの舞台出演は卒業しても、舞台に映画にテレビにまだまだ活躍の場を広げることに意欲を見せている市村さんの今後の活動が注目されます。

トリプルキャストの他2名のエンジニアとヒロイン役の演技にも注目

尚、今回のミスサイゴンのエンジニア役ですが、駒田一さんとダイヤモンド☆ユカイさんとのトリプルキャストです。駒田さんは10年前からオーディションにトライし続け2014年に初めてエンジニア役に選ばれ、市村さんの不在を見事にカバーしました。また、ロックシンガーのダイヤモンド☆ユカイさんは「50歳を過ぎて帝国劇場の舞台に立ちアメリカンドリーム(エンジニア役の歌唱曲)を歌う夢が叶いました」と気持ちを引き締めています。

そしてヒロインのキム役には10年以上も出演している笹森玲奈さんに加え、昆夏美さんと韓国人女優のキム・スハさんがトリプルキャストで挑みました。


853回目の公演が市村さんの卒業回となりました。最終回には堂本光一さんも駆けつけたとか。
市村さんは「またやりたい」と語っておられたので、「市村エンジニア」を再び観ることができるチャンスに期待しましょう。

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