明治座『五月花形歌舞伎』昼の部、夜の部それぞれの演目を解説!

2017年5月、片岡愛之助さんが座頭をつとめる明治座『五月花形歌舞伎』が上演されます。すでに昼の部、夜の部とも演目は発表済。昼の部、夜の部それぞれの演目について解説します。

【2017年5月、片岡愛之助が座頭をつとめる明治座『五月花形歌舞伎』上演】

片岡愛之助さんが座頭をつとめる『五月花形歌舞伎』が、2017年5月3日~5月27日まで東京・明治座にて上演されます。他の出演者などはまだ発表されていないものの、演目は既に判明済み。


今回は、今年の『五月花形歌舞伎』で上演される昼の部、夜の部それぞれの演目について解説します。

【『五月花形歌舞伎』昼の部、夜の部って?】

通常、歌舞伎は昼の部、夜の部に分かれており、それぞれ出演者や演目が異なります。

  • 昼の部 午前11時開演
  • 夜の部 午後4時40分開演

どちらを観ても良いですが、内容が違うという点に注意してください。事前に演目内容をよく吟味して選ぶようにしましょう。

【『五月花形歌舞伎』演目解説】

それでは、早速『五月花形歌舞伎』の演目について解説していきます。

昼の部:行友李風「月形半平太」

「月形半平太」は、行友李風作の戯曲による演目です。1919年京都明治座で初演。月岡半平太というキャラクターは、幕末の志士である武市瑞山がモデルだといわれています。


「月様、雨が」「春雨じゃ、濡れて参ろう」というセリフが有名で、恋あり、殺陣あり、ドラマありの華やかな作品です。今までも何度も映画化されていることからも、本作の人気の高さが伺えます。

あらすじ

ときは幕末の京都。長州藩士の月形半平太は、茶屋に入り浸り遊びに明け暮れる日々を送っています。しかしそれは、勤王の大義を胸に抱いての敢えての行動でした。彼の真意を理解できなかった同胞たちの策略で、結局は新撰組に襲われてしまいます。

昼の部:「三人連獅子」

「三人連獅子」は、『五月花形歌舞伎』の座頭である片岡愛之助さんが四代目家元をつとめている、上方舞の楳茂都(うめもと)流の舞踊演目です。親獅子、母獅子、子獅子の”三人連獅子”が舞うという見栄えのする演目で、歌舞伎舞踊ならではの華やかさが味わえます。


上方舞の楳茂都(うめもと)流という、片岡愛之助さんが座頭だからこそ味わえる、華やかで優雅な舞を堪能できるチャンスです。

夜の部:通し狂言「南総里見八犬伝」

通し狂言「南総里見八犬伝」は、曲亭馬琴作の有名な大長編読本のストーリーをコンパクトにした、非常にドラマチックで派手な演目です。因縁によって結ばれた八人の若者(八犬士)による伝奇ロマン、というファンタジックな設定の物語で、現在まで数多く映画化や舞台化されています。


今回上演される通し狂言「南総里見八犬伝」は、昭和22年に渥美清太郎が脚色した台本に基づいており、涙、アクション、笑いと、いくつもの感動を味わえるエンターテインメントになっています。

あらすじ

里見家の領主・義実は隣国から攻められますが、愛犬・八房のおかげで助かります。しかし、八房はその功績として義実の娘の伏姫を連れて山中にこもってしまい、なんと伏姫は八房の気を受けて妊娠してしまうのです。姫を取り戻しにきた金碗大輔が八房を殺すものの、伏姫は自身の純潔を証明するため自ら命を絶ちます。


この時、伏姫が身に着けていた数珠から八つの玉が飛び散り八方へ飛んで、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字が浮かび上がる霊玉となり、牡丹の痣を持った八人の若者・八犬士がこの世に誕生することになりました。因縁に導かれ、彼らは紆余曲折を経て里見家の下に結集します。

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【明治座『五月花形歌舞伎』をお楽しみに!】

(出典:photoACより)

片岡愛之助さんが座頭をつとめ、昼の部、夜の部ともにエンターテインメント性の高い華やかな演目が揃っている2017年の明治座『五月花形歌舞伎』は、歌舞伎ファンはもちろん、初めて歌舞伎を観るという方にもおすすめの内容です。笑いあり、涙あり、アクションあり、踊りありと歌舞伎の醍醐味を目一杯味わえる人気演目ばかりですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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