『劇団四季 リトルマーメイド』 アニメとの違いは?

2013年から絶賛上演中の『劇団四季 リトルマーメイド』。実はそのストーリーにアニメとの違いがあるということはご存知でしたでしょうか?今回は『劇団四季 リトルマーメイド』の劇場版とアニメとの違いについて詳しく説明していきましょう。

【アニメや原作とは違う!?『劇団四季 リトルマーメイド』とは】

観にいった人たちから「すごかった!」という感動の声が続出している、『劇団四季 リトルマーメイド』。このリトルマーメイドはそもそも、ディズニーが自社の劇場版アニメ「リトルマーメイド」を舞台化し、それを2008年にニューヨーク・ブロードウェイで上演したのがはじまりです。

アニメの世界観はそのままに、ダイナミックな演出や音楽、独自のストーリーが話題になり、大ヒット作品となりました。のちにこの舞台がヨーロッパでより神秘的にアレンジされたものを、劇団四季が日本で上演することとなります。

ディズニーの劇場版アニメ『リトルマーメイド』も、舞台版『リトルマーメイド』も、アンデルセン原作の『人魚姫』とはストーリーがちがってハッピーエンドの物語となっています。今回はさらに、劇場版と舞台版のちがいを比べて見どころを探っていきましょう。

【『劇団四季リトルマーメイド』、アニメとの違いは?主人公のアリエルと魔女のアースラは親戚関係!?】

リトルマーメイドは、地上にあこがれる人魚・アリエルが、人間の王子エリックに恋をする物語ですよね。好奇心旺盛で一途なアリエルは、魔女・アースラに自分の声を渡すかわりに人間の足を得て、王子への恋を叶えるべく海を出て人間の世界へと踏み込んでいきます。

そして『劇団四季リトルマーメイド』とのアニメとの違いで、一番大きなものは”舞台ではアリエルの父であるトリトンとアースラが姉弟である”ということです。つまり主人公のアリエルと魔女のアースラは、叔母と姪の関係ということですね。魔女のアースラも元々は7人姉妹として生まれました。そしてトリトンはその7人姉妹の弟になります。

しかし7人のうちアースラだけは人魚姫ではなく、タコのような見た目に生まれてきてしまいます。そしてアースラは「どうして1人だけこんな醜い姿になってしまったんだ」と両親を恨み、親や他の家族の命を奪ってしまうのです。しかしこの時、弟のトリトンだけはまだ赤ん坊だったため、アースラも油断してその命を奪うことはありませんでした。

そして大きくなったトリトンは海の王となり、悪さをするアースラを応急から追放してしまうというのは、アニメ版と同じですね。ちなみアニメ続編の「リトルマーメイドII Return to The Sea」では、妹の「モルガナ」が登場するなど、アースラの家族は健在だったりします。

【『劇団四季 リトルマーメイド』、アニメと違いは?アリエルを助けるのはエリックではない!?】

またもう1つの大きなアニメとの違いとしては、”アースラに捕えられたアリエルは、劇場版のようにエリックに助けられるのではなく、自身の力で困難を脱する”という点です。アリエルは王子・エリックに想いを伝えるため、アースラに頼んで声と引き換えに人間の足を手に入れるのですが、声を返してもらうには「3日以内にエリックとキスをする」という条件を付けられてしまいます。

人間の足を手に入れエリックに会いに行くことができたアリエルですが、声を失ってしまったがゆえにその想いを伝えることができません。それどころか美女に変身してきたアースラによって妨害に合うのです。そして結局この条件をクリアすることができず、再び人魚姫になってアースラに拉致されそうになってしまうのですが、そこをエリックによって救出されるというのがアニメのストーリーです。

しかし『劇団四季 リトルマーメイド』では、アリエルがアースラに頼み、声と引き換えに人間の足を手に入れるというところまでは同じです。そして方法は違いますが、ここでアースラがアリエルを妨害し、条件をクリアできなくなってしまったという点も一緒です。そしてここからアリエルはアースラ拉致されてしまうのですが、ここからが『劇団四季 リトルマーメイド』独自の展開となります。

アースラはアリエルを拉致した際、「アリエルの母親の命を奪ったのは人間である」というのは嘘だとアリエルに言い放ちます。アリエルの母親は昔に人間の船と衝突したことによって命を落としており、父であるトリトンからも「人間にやられた」と説明されていました。

しかしこの話は嘘、つまりトリトンはアリエルに間違ったことを教えていたアースラはというのです。しかし、ここでアリエルにある疑問が浮かび上がります。

「人間じゃ無ければだれが…?」

なぜアースラは母の命を奪ったのが人間ではないと知っているのか?母の命を奪ったのが何者なのか、それを知っているのは母の死に立ち会ったものに限るはず。つまり犯人はアースラなのではないか…。その結論は図星でした。そして動揺したアースラから力の源であるほら貝を奪い、それを破壊してしまうのです。

力の源を失ったアースラは消滅していき、アリエルは自力で解放される、というのが『劇団四季 リトルマーメイド』のストーリーとなっています。より自立したヒロインとして描かれているのがアニメとの最大の違いといえるでしょう。

【絶賛されるアースラ役!『劇団四季 リトルマーメイド』をより深い物語へといざなう!】

さてここまでアニメとの違いをまとめてきましたが、『劇団四季リトルマーメイド』では、ヒロインのアリエルはもちろんですが、この違いに見事に対応したアースラ役が絶賛されています。もちろんアースラ役であるキャスト陣の力量によるものが大きいのですが、加えてストーリー上の設定も一因でしょう。

今回は悪役のアースラがアリエルにとって実は叔母であったという設定により、アースラとアリエルの距離が近いものとなっています。そして光と影、善と悪という対立関係をより際立たせ、舞台に観客を圧倒する迫力を与えているのです。

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(出典:pixabayより)

はじめてみたときの感動が忘れられず、何度も足を運ぶという人も多い『劇団四季リトルマーメイド』。とくに劇場版アニメしか観たことのない人は、この機会にぜひ舞台を体験し、アニメとの違いを比べてみるのもおもしろいのではないでしょうか?アリエルの一途な恋、そして迫力あるアースラ役と、あなたの観劇体験の中でもひときわ濃厚な思い出となることでしょう。

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