無限に拡大していく「劇団四季「 リトルマーメイド」の見どころを解説

四季劇場「夏」でロングラン公演を続けているのは元より、2016年からの名古屋公演、そしていよいよ2017年には福岡公演も開始される劇団四季の大ヒットミュージカル「劇団四季 リトルマーメイド」。今回は、すでに劇団四季の看板作品になりつつある「劇団四季 リトルマーメイド」の見どころを徹底的にご紹介。

【リトルマーメイド 福岡公演も決定!その見どころを徹底的におさらい】

東京品川区の四季劇場「夏」でロングラン公演を続けて大ヒットミュージカル「劇団四季 リトルマーメイド」。ご存知ディズニーアニメの「リトル・マーメイド」をミュージカル化した作品で、元祖舞台は2008年にブロードウェイで初演、2012年6月にオランダ発のヨーロッパ版も制作されました。

そして2013年4月に登場した日本公演、「劇団四季 リトルマーメイド」はこのヨーロッパ版を元に上演されています。「ライオンキング」「アイーダ」「美女と野獣」など、これまでに数々のディズニーミュージカルを成功させていますが、「リトルマーメイド」は当時久々の新作だったこともあり、また”海の中”を再現するとあって大きな期待が寄せられていました。

幕が開ければ、その期待を上回る仕上がり。2013年の初日はなんと7回のカーテンコールを記録しました。今回は、伝説的な初演から現在まで好評がとぎれることなく、すでに劇団四季の看板作品になりつつある「劇団四季 リトルマーメイド」の見どころをまとめてご紹介。

2016年から始まった見どころ満載の名古屋公演に続き、2017年夏からは福岡公演と、その人気はとどまるところを知りません。まだ体験していない人はも、既に何度も観ているけれど観たりない!という人もぜひチェックを!

【「劇団四季リトルマーメイド」の見どころ:若い女性同士の観劇が多いのはなぜ?】

今や東京への観光やお出かけの際に舞台を観劇したい!と考えた際に、いつでもセレクトできるほどなじみの演目となった「劇団四季 リトルマーメイド」。女子同士、カップル、そしてファミリーでと世代を選ばないネームバリューが、これまでより格段に舞台鑑賞を身近にしてくれました。

劇団四季作品はライトなファミリー層に人気なのも特徴ですが、「劇団四季 リトルマーメイド」は若い女性同士での観劇が多くみられます。ディズニー作品を基にした劇団四季作品は多くありますが、「リトルマーメイド」はプリンセス・アリエルの人生を見どころとして主軸においたもの。

実はそれまでの劇団四季作品の中では珍かった”プリンセスもの”です。ディズニーの代名詞である”プリンセスもの”を、斬新な演出を取り入れつつストレートに見せている演目であるという点が、第一の見どころなのです。

”プリンセス”はディズニー好きな女性たちの憧れであり、これまで劇団四季作品を観たことのなかった人たちもミュージカルへのハードルが低くなっているのでしょう。劇場に行ってみれば、斬新なフライング演出と、おとぎ話の世界観をストレートに生かしたセットのバランスに魅了され、その中で主人公のアリエルが自分の夢に向かって殻を破り、成長していく姿に共感する女性が多いようです。

【「劇団四季 リトルマーメイド」の見どころ:女性にとっては「あるある」?父と王子の間で揺れ動く心情がリアル!】

「劇団四季 リトルマーメイド」で印象的なのは、主人公のアリエルと深海の王である父トリトンの関係性。

プリンセスの成長物語として、「リトルマーメイド」はそれまでアリエルが知らなかった別の世界、つまり愛する王子エリックのいる人間の世界へ旅立つ冒険が見どころの軸となっています。

しかし、そこにうまく絡んでくるのが、アリエルの父親・トリトンの愛情。妻にそっくりな末娘のアリエルを溺愛していたトリトンにとって、アリエルが抱く人間世界への憧れは、父親である自分が捨てられたかのような寂しさを感じさせるものだったに違いありません。

もちろんアリエルにとっても、故郷である海の王国は、家族への愛の象徴でもあります。人間の王子エリックを愛しているけれど、父親も愛している。どちらも選べないアリエルの心の動きが丁寧に描かれ、ここが女性はがとても共感してしまう見どころなのです。

また、アリエルの気持ちだけでなく、王子と父親の心情も細やかに描かれます。これから一緒に幸せになる人と、これまで自分を幸せにしてくれた人…。まるで結婚前夜の花嫁のような気持ちさえ感じられる、女性「あるある」ストーリーなのです。

【「劇団四季 リトルマーメイド」の見どころ:誰もを幸せにするプリンセスの力を感じる!】

少女の頃に抱いたディズニー・プリンセスへの憧れは、大人になった今も変わらないものです。

ただ、「劇団四季リトルマーメイド」は、少女の頃に憧れた「いつか王子様が…」という単なる恋愛の憧れではなく、家族への愛にも焦点を当てているところが見どころ。恋と家族のどちらかを捨てるのではなく、両方をハッピーにするプリンセスのパワーを描いた物語だと言っていいかもしれません。

アリエルがどのようにして、自分の夢の象徴である王子、そして故郷の象徴の父・トリトンの両方をハッピーにするプリンセスに成長していくのか。「劇団四季 リトルマーメイド」がダントツの女性人気を誇る最大の理由は、そこにあるのでしょう。

【「劇団四季 リトルマーメイド」の見どころ:フライング技術で海を、斬新な場転で陸を魅せる】

ミュージカル「劇団四季 リトルマーメイド」の見どころは、なんといっても主人公のアリエルが暮らす海の世界を、舞台上でどう表現するか。

ブロードウェイ版では、水中をすいすい泳ぐ姿を表現するために、人魚たちはローラーシューズを履いていました。が、劇団四季がベースにしたヨーロッパ版では最新のフライング(空中浮遊装置)技術を使った大胆な演出に変更し大成功!本当に水中を泳いでいるかのような、優美な”泳ぎ”が最大の見どころです。

しかしこの演出により、役者さんたちはフライングしながら、歌い踊る大変な体力を必要とされます。宙づりの姿勢のまま泳ぐ動きを続け、声量を落とすことなく通常の演技もこなす。それだけに「劇団四季 リトルマーメイド」には劇団四季の中でも、鍛えに鍛えた精鋭の役者さんが抜擢されているのです。

特に「パート・オブ・ユア・ワールド」は、ずっとフライングした状態で歌唱。演者のフィジカルな魅力がそのまま伝わってきますよ。また、フライングしていないアリエルの姉妹や海の生物たちも、常に全身を波立たせるようにゆらゆらと動いており、水中の世界観を一致させていてこれもまた見どころです。

また、水中のセットにもこだわりが。太陽の光がキラキラと差し込むような照明、立体的な彫刻や宝物たちがゴロゴロと海底に転がり、観客の座席までもが海底に沈んでいるかのような錯覚を覚えるはず。席は、舞台を下から見上げるような1階席がおすすめです。

一方、地上のシーンでは舞台セットが大きく転換。お城や室内の背景は大きな絵本のように見せられています。セット替えも絵本をめくるようにぺらりと。地上はいわば、アリエルにとっての”おとぎ話”の世界であることを印象づける演出です。

特に、アリエルとエリックが二人で歌う「キス・ザ・ガール」は、おとぎ話そのもののロマンティックな美しいメロディ。絵本セットとのマッチングが素晴らしいです。水中と陸上の見事な場転によって、観客はアリエルに感情移入できるんですね。

【「劇団四季 リトルマーメイド」の見どころ:こだわり抜いた衣装と動きに注目!】

水中にいることを表現する、人魚や海の生き物たちの髪型や衣装も注目大変大きな見どころです。水中ではアリエルの髪が漂うように浮き上がっており、地上に上がると髪がダウンするという演出で、世界の違いを表現しています。

写真で見るだけでは、やや違和感を感じかねない水中でのヘアスタイルですが、実際観る「劇団四季 リトルマーメイド」の舞台では”泳ぎ”の演出とマッチして見事に自然。アリエルや人魚のお姉さんたちは、つま先あたりからのびた布を両手に持ちひらひら。この動きによって水の流れが見えるように感じられます。

また、タコの姿をした海の魔女・アースラの衣装も見どころで、アニメ映画さながらの迫力。8本の足は全て人の手で自然ににゅるにゅると動いています。このときの効果音にも注目です。アニメ映画でも大人気、本作のハイライトでもある「アンダー・ザ・シー」は、「劇団四季 リトルマーメイド」の公演に合わせて新作のパペットが大集合。透明感のあるカラフルな衣装で観る人を飽きさせません。

ちなみに、ミュージカルではアンサンブルさんたちの動きも大切な見どころになりますが、「リトルマーメイド」は海の生物と地上で城の召使いなどを演じる彼らのメイク替えがすごいと評判。水中では派手派手メイクでも、地上に上がると一変普通のメイクに。驚くべき早替えという点でも、水中と地上の世界の違いを実感できるかもしれませんね。

【「劇団四季 リトルマーメイド」の見どころ:一度はオペラグラスでも味わってほしい、隅々まで美しい世界】

ここまでご紹介したように、美しく神秘的な深海、そして絵画から飛びだしたようなお城の風景。さらには凝りに凝った衣装や小物などたくさんの見どころ…。何度も「劇団四季 リトルマーメイド」の公演を観にいって楽しさを分かりきっている、という方でも、もしかしたらオペラグラスでは観たことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

騙されたと思って、一度オペラグラスを持って「劇団四季 リトルマーメイド」へ足を運んでみてください。きっと、世界が一段と変わります。

例えば、海底シーンの片隅にただようクラゲやタツノオトシゴ、色とりどりの小さな魚の驚くほど細かな造形。そしてゆらゆら優雅にフライングしてみせる演者さんたちの、実はとても機敏に、終始、力の加減を変えている筋肉の動きなど…オペラグラスで観るとあらためて驚きを感じる見どころばかりなのです。

【「劇団四季 リトルマーメイド」の見どころ:毎回楽しみなキャスティングをチェック】

「劇団四季 リトルマーメイド」においてセットや衣装などはもちろん注目ですが、演じる役者さんたちによって舞台の印象はがらりと変わります。劇団四季のロングラン公演は、キャスト違いで観たり、キャストの成長を見届けたりするのも醍醐味であり、何度観ても新鮮な驚きがある見どころなのです。

「劇団四季 リトルマーメイド」で主役アリエルを演じてきたのは…

2015年4月で2周年、2016年4月で3周年、そして4周年、5周年…とまだまだ続いていくであろう「劇団四季 リトルマーメイド」。東京公演でのアリエル役オリジナルキャストの谷原志音さんは、フライング中でも全く衰えない抜群に伸びやかで美しい歌声が魅力。実は泳げないという谷原さんですが、そんなことを感じさせない”泳ぎ”を披露してくれます。

また、2014年43月に新キャスティングされた小林由希子さんは、元バレリーナということで優雅な動きに注目。三平果歩さんはダンスが上手で、可愛らしい印象のアリエルを魅せてくれます。さらに2013年夏にアリエルを演じるも、同年末に惜しくも劇団四季を退団してしまった秋夢乃さん(当時は秋夢子さん)も、その透き通った雰囲気の個性が忘れられない存在です。

そして2016年に「5代目アリエル」としてデビューした松元恵美さんは、やはりいま一番の見どころといえるかもしれません。アリエルデビューする前は、初演がおこなわれた2013年からアンサンブルとしてずっと「劇団四季 リトルマーメイド」を彩ってきた松元恵美さん。ついに掴んだアリエル役で魅せる、偉大な先輩を継承しつつも個性的に演じる姿には、目を奪われずにはいられません。

「劇団四季 リトルマーメイド」で見どころ満載の脇役を演じてきたのは…

「リトルマーメイド」のドン、とも言える魔女のアースラは初演オリジナルキャストであった青山弥生さんを筆頭に、増本藍さん、原田真理さん、鈴木釉佳之さん、金原美喜さんなどが演じます。増本さんは、「マンマ・ミーア!」のターニャ役や「ウエストサイド物語」のアニタ役など、女っぷりが魅力で、四季の看板女優と名高い方。

原田さんも歌声・踊りとも安定しているベテラン女優さん。この二人の存在感が、ロマンチックで可愛らしい舞台にぐっと締まりを加えています。その他の女優さんもそれぞれ個性的な魅力にあふれ、すべてのアースラに一見の価値があります。

アリエルの恋人となるエリックは、初演オリジナルキャストだった上川一哉さん、竹内一樹さん、神永東吾さん、清水大星さん、飯田達郎さん、玉木隆寛さん、山田元さんなどが演じています。上川さんはルックスも歌唱力も抜群で、四季の中でも特にファンの多い俳優さん。爽やかなのに男らしさも感じられます。

歌唱力の高い神永さんは、2015年に竹内さん、上川さんに続く3人目のエリックとして「リトルマーメイド」デビュー。伸びやかな歌声に人気が集まりました。2016年後半のエリックとして見どころをつくってくれた、玉木隆寛さんのメリハリのある演技力や、女性ファンの黄色い声を一身に集めた山田元さんも、目が離せません。

劇団四季「リトルマーメイド」の他のオススメ記事

【見どころ尽きない「劇団四季 リトルマーメイド」の世界を体感しよう!】

(出典:pixabayより)

舞台も衣装も演出もこだわり抜かれた見どころ満載の「劇団四季 リトルマーメイド」は、生で観ると自分も水中にいるかのような気分を味わえます。そしてそれに輪をかけて、劇団四季キャストの磨きぬかれたパフォーマンスが、私たちをいつまでも覚めない夢の世界へと誘ってくれるのです。この感動は一度味わってみる価値アリです。今回ご紹介した以外にも見どころの尽きない「劇団四季 リトルマーメイド」を、ぜひあなた自身の目でご覧になって、新しい見どころをどんどん見つけだしてください。

コメントお待ちしております

内容に問題がなければ「コメントする」ボタンを押してください。