こまつ座120回記念公演として「きらめく星座」が3年ぶりに再演決定!キャスト、あらすじ、公演概要まとめ

座付作者井上ひさしの精神を受け継ぐこまつ座。そのこまつ座の120回記念公演として、旗揚げ翌年の1985年に初演された「きらめく星座」が2017年11月15日から再演されます! 舞台となる東京浅草のオデオン堂レコード店に集う人々を2014年同役で読売演劇大賞を受賞した秋山菜津子を始めとする実力派キャストが演じるこまつ座「きらめく星座」。気になるそのストーリーや、この舞台に込められた井上ひさしのメッセージについてご紹介します。

こまつ座120回記念公演・井上ひさしの「きらめく星座」再演!

1983年に創立、翌1984年4月の旗揚げ公演から数えて120回目となる記念公演に「きらめく星座」の再演が決定しているこまつ座。

メインキャストは前回2014年と同じ顔ぶれで上演されるというこの「きらめく星座」、気になるあらすじや公演概要詳細についてご紹介します!

舞台「きらめく星座」に作者井上ひさしが込めた思いとは

「きらめく星座」はもちろんこまつ座付作者井上ひさしの手による戯曲です。井上ひさしには、この「きらめく星座」以外に「雪やこんこん」「闇に咲く花」の『昭和庶民伝三部作』とよばれる戯曲があり、それぞれ時代の荒波に翻弄される中を必死に生きる庶民の姿を通じて、作品に込められたメッセージを読む人、観る人に届ける形となっています。

特に今回上演される「きらめく星座」は東京の浅草にあるレコード店「オデオン堂」に集い、生きる人々を中心に描かれており、作品に登場する昭和初期当時の歌謡曲「月光価千金」や一杯のコーヒーから」、「雨のブルース」、「小さい喫茶店」「青空」といった明るく心躍るメロディと、遠く近く聞こえる空襲警報の音との対比が際立てば際立つほど、時代に飲み込まれていくより他はなかった市井の人々の哀歓が胸に迫ってきます。

こまつ座120回記念公演舞台「きらめく星座」のあらすじは

「きらめく星座」の舞台は昭和15年東京・浅草にあるレコード店「オデオン堂」。店主の小笠原信吉は妻亡き後、残された店と長男正一と長女みさをを男手1つで育てていた時に、新曲の宣伝のために店に立ち寄ったかつての「ミス・クリスタル」のふじと再婚して4年になる男。

さらに長男正一は時局柄、音楽学校を中退し千葉の重砲隊に入隊しており、長女みさをは従軍看護婦になるのを夢見ながら、慰安の手紙をせっせと傷病兵たちに送る愛国少女。それに加えて一家のもとには竹田慶介という広告文案家と、昼は住み込みのピアノ弾き、夜は明治大学夜間部に通う大学生の森本忠雄が下宿人として住んでいます。

そんなある日、長男正一が重砲隊から脱走したという報せが届き、たちまち一家は「非国民の家族」として村八分に。その苦境を見かねた長女みさをは継母ふじの勧めもあり、文通相手から適当に選んだ傷病兵の高杉源次郎と結婚することで一家に貼られた「非国民」のレッテルを一転「愛国美談一家」へと変えますが、追われる身となった正一とその正一を捕まえるために「オデオン堂」の2階に下宿を始めた憲兵伍長の権藤三郎がさらに加わり・・・・

こまつ座120回記念公演「きらめく星座」気になるキャストは

演出を手がけるのは栗山民也

今回演出を手がけるのは、2009年、2014年の同作品の演出も手がけた栗山民也です。これまでにも数々の井上ひさしの戯曲の演出を手がけてきた栗山民也は、かつてその井上ひさしの戯曲を

「井上ひさしの作劇方法は、描く時代を中心にして人間の歴史をそこから俯瞰して描き出す。だからこそ、下町を舞台にした物語から、当時の日本の世相が、世界が、人間社会全体が見えてくる」

と評していました。さらに前回2014年の「きらめく星座」の開幕の際のインタビューでは、「どの作品も半端でないエネルギーで書かれているので、俳優はそのエネルギーの高みに登り詰めていかないと、活字が立ち上がってこない。」とその舞台化の難しさと醍醐味を語っていた栗山民也が3度目となる今回の舞台でどんな「きらめく星座」を見せてくれるか楽しみですね。

オデオン堂レコード店主の後妻小笠原ふじ役/ 秋山菜津子

2009年同役を演じた愛華みれの後を受けて、前回2014年に引き続いての小笠原ふじ役を務めるのはこの役で第22回読売演劇大賞最優秀女優賞を見事受賞した秋山菜津子です。

テレビドラマ、映画、舞台、と幅広い活動を見せる秋山奈津子ですが、今回演出の栗山民也とは同じく井上ひさしの戯曲「藪原検校」の2012年度上演や2016年の「ディスグレイスト」でもタッグを組み、こちらも高い評価を受けた実力派女優。

今回の再演でもどのような「ふじ」を舞台上で演じてくれるかに注目したいですね。

「オデオン堂」レコード店の長女みさをの夫・源次郎役 / 山西惇

「オデオン堂」レコード店の長女みさをの夫であり、戦地で怪我を負ったため傷病軍人として帰還してみさをと結婚した高杉源次郎を演じるのは前回に引き続いての山西惇。

その山西惇、テレビドラマ、映画など多岐に渡る活躍も周知されていますが、今春に新国立劇場出上演された阿部公房「城塞」で見せた熱演の記憶も新しいところ。

大日本帝国軍人として傷病兵となった自分の自我と、妻みさをを始めとする「オデオン堂」の人々とのふれあいの中から生まれた思いとの葛藤に苦しむ源次郎という難しい役を3年の時を経て山西惇がどう「新しく」と同時に「変わりなく」演じてくれるかにも注目したいところです。

「オデオン堂」レコード店・店主の小笠原信吉役 / 久保酎吉

「オデオン堂」の核ともいうべき存在の小笠原信吉役を演じるのは久保酎吉。「きらめく星座」の演出が、作者井上ひさし自身と木村光一から現在の栗山民也に一新された2009年の上演以来この小笠原信吉役を演じてきました。

軽妙洒脱な中にもその安定感あふれる演技で「きらめく星座」のもう1人の主役というべき存在を示してきた久保酎吉が、3年ぶりとなる今回の再演でもその変わらぬ重厚な演技達者ぶりを見せてくれることに期待が集まります。

「オデオン堂」レコード店の長男・小笠原正一役 / 田代万里生

「オデオン堂」レコード店の長男で、脱走兵として追われる身となる小笠原正一を演じるのは田代万里生。実は前回の2014年度公演の際、いったんはキャスティングされたものの、思わぬケガで降板を余儀なくされたといういきさつもあり、3年ぶりの今回の再演にかける意気込みも格別だそう。

びっくりしましたし、また同じような動きをして大丈夫かなという心配が頭をよぎりましたが、やはり前回皆さんにとてもご迷惑をおかけしたのに、その上で声をかけてくださったことがすごく嬉しかったです。そもそも演出の栗山(民也)さんが、僕の名前を挙げてくださったと聞いて、その期待には応えなきゃと思いましたね。

(出典: WEBRONZA)

ストレートプレイ、しかも日本人の役は初めてという田代万里生が3年越しの悲願とも言える小笠原正一役をどう演じるのか、今から耳目を集めています!

こまつ座「きらめく星座」その他のキャストは

  • 木村靖司
  • 後藤浩明
  • 深谷美歩
  • 岩男海史
  • 阿岐之将一
  • 木場勝己

こまつ座120回記念舞台「きらめく星座」公演概要

こまつ座「きらめく星座」公演概要

  • 公演期間: 2017年11月5日~11月23日
  • 会場: 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

こまつ座「きらめく星座」宮城公演概要

  • 公演日: 2017年11月30日
  • 会場: えずこホール (仙南芸術文化センター・大ホール)

【スペシャルトークショー】

  • 11月7日(火) : 秋山菜津子 / 山西惇 / 田代万里生 / 木村靖司 / 深谷美歩
  • 11月12日(日):吉原毅氏(城南信用金庫 顧問)
  • 11月16日(木):辻萬長 / 木場勝己 / 久保酎吉 / 後藤浩明
  • 11月21日(火):いとうせいこう

※アフタートークショーは、開催日以外の『きらめく星座』のチケットでも入場できます。

こまつ座120回公演記念・同時開催展示

こまつ座の33年間の軌跡を秘蔵の資料と共に他では見られない貴重な資料展示を「きらめく星座」公演期間中、 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAのロビーにて開催予定。

こまつ座・舞台「きらめく星座」3年ぶり再演は見逃せない!

 

(出典:photoACより)

井上ひさしの深いメッセージを感じる舞台こまつ座「きらめく星座」。 終戦から72年を経た今だからこそ改めてじっくり観たくなる舞台です。

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