舞台『危険な関係』メインキャスト2人の役柄とあらすじを解説

フランス人作家ピエール・ショデルロ・ド・ラクロによる小説『危険な関係』は、パリの社交界を舞台にした貴族たちの恋の心理戦を描いた作品。クリストファー・ハンプトンにより戯曲化され、1985年に上演された傑作『危険な関係』ですが、2017年秋に玉木宏さんと鈴木京香さん共演で上演されることが決定しました!恋の残酷さと巧みな心理戦が特徴の『危険な関係』の概要とあらすじ、メインキャストである2人が演じる役柄について解説します。

社交界の恋の駆け引きを描いた傑作『危険な関係』上演決定!

【画像:フリー素材足成】

1782年にフランスの作家ピエール・ショデルロ・ド・ラクロによって書かれた小説『危険な関係』は、パリの社交界を舞台にした貴族たちの恋の心理戦を描いた作品です。
クリストファー・ハンプトンにより戯曲化され、1985年に上演されました。そんな傑作『危険な関係』が、玉木宏さんと鈴木京香さん共演で上演決定!
恋の残酷さと巧みな心理戦が特徴の『危険な関係』を、豪華キャストたちがどのように演じるのか期待が高まります。

今回は、舞台『危険な関係』の日程や会場などの概要と、あらすじや役柄などを解説します。

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舞台『危険な関係』ってどんな作品?

『危険な関係』は、恋の心理戦を描いた物語であり、18世紀後半の成熟した貴族社会における倫理的退廃を描いた物語でもあります。物語の中心人物であるメルトゥイユ公爵夫人もヴァルモン子爵も、恋を残酷なゲームだと捉えている魔性の人物。2人のターゲットとなる人々との恋の駆け引きや、2人の間にある異様な関係などがスリリングに展開していきます。

『危険な関係』が舞台化されたのは1985年のことでしたが、この作品は舞台化に限らずあらゆる形でクリエイターにインスピレーションを与え続けてきました。何度も映画化されているのはもちろん、シチュエーションや設定を変えて様々な形で翻案作品が作られています。

今回演出を手がけるのは、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、2016年秋よりイングリッシュ・ツアリング・シアターの芸術監督を務めている気鋭の演出家リチャード・トワイマン。今回が日本での初演出となります。

『危険な関係』公演概要

舞台『危険な関係』

日程・会場:10月東京・Bunkamura シアターコクーン/11月大阪・森ノ宮ピロティホール

原作:ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ

脚本:クリストファー・ハンプトン

演出:リチャード・トワイマン

出演:ヴァルモン子爵/玉木宏

メルトゥイユ公爵夫人/鈴木京香

トゥルヴェル法院長夫人/野々すみ花 他

『危険な関係』あらすじ

18世紀のフランス。権力者であり未亡人のメルトゥイユ公爵夫人は、自分を捨てた元愛人が15歳の姪セシルと結婚する事を知り、激怒。復讐を企てた公爵夫人は、プレイボーイのヴァルモン子爵に、セシルの処女を奪い元愛人に恥を掻かせるという計画を持ちかけます。
しかしヴァルモン子爵は、貞淑なトゥルヴェル法院長夫人を誘惑することに夢中。面白がったメルトゥイユ公爵夫人は、トゥルヴェル法院長夫人とのことを逐一報告するように子爵に指示しますが、セシルへの復讐計画も諦めません。
やがて、あるきっかけから子爵はやはり公爵夫人に協力することになり、トゥルヴェル法院長夫人の誘惑と並行してセシルへのアプローチを開始することにしますが……。

舞台『危険な関係』玉木宏さん演じるヴァルモン子爵

ここからは、舞台『危険な関係』のメインキャストである玉木宏さんと鈴木京香さんそれぞれの役柄と関係を解説していきたいと思います。まずは、玉木宏さんの役柄であるヴァルモン子爵について。

ヴァルモン子爵は、狙いを定めた女性を誘惑し、自分に夢中になったところで残酷に捨てるという遊びを繰り返している名を馳せたプレイボーイ。
容姿端麗で話術に長け、カリスマ性も持ち合わせているヴァルモン子爵は、悪魔的な魅力を持った人物として描かれています。情熱と冷淡さを巧みに使い分けながら、ターゲットとなるトゥルヴェル法院長夫人を翻弄し、セシルを陥れていく様は圧巻。
しかし、単なる悪人ではないところが、ヴァルモン子爵が一筋縄ではいかないところ。これがどういう意味なのかは、実際に舞台を観て確認してみてください。

そんなヴァルモン子爵を演じる玉木宏さんは、舞台『危険な関係』が4年ぶり2作目の舞台出演となります。この文学史上に残るプレイボーイであるヴァルモン子爵という役柄をどのように演じるのでしょうか。
容姿端麗で繊細な魅力を持つ玉木宏さんのヴァルモン子爵に期待が高まります。

舞台『危険な関係』鈴木京香さん演じるメルトゥイユ公爵夫人

続いて、ヴァルモン子爵に指示を出し、恋の駆け引きをコントロールするメルトゥイユ公爵夫人について解説していきましょう。

メルトゥイユ公爵夫人は、未亡人であり権力者です。表向きは道徳的な人格者。頭脳明晰で完璧な人物として振る舞っています。
しかし、裏の顔ではヴァルモン子爵同様に、様々な恋の相手と享楽に耽る生活を送っていました。支配欲が異常に強く、いともたやすく他人を罠にかけるメルトゥイユ公爵夫人。彼女は確かに悪人であり、その行動に美徳はありません。
しかし、ヴァルモン子爵同様、メルトゥイユ公爵夫人もこの上なく魅力的な人物として描かれています。類い稀なる美貌と、カリスマ性。そして、高い知性。『危険な関係』という作品では、ヴァルモン子爵とメルトゥイユ公爵夫人という最高に魅力的な人物が、背徳的な心理戦を繰り広げるところが1番の見どころなのです。

メルトゥイユ公爵夫人を演じるのは、鈴木京香さんです。日本を代表する女優であり、その美貌は誰もが認めるところでしょう。
舞台経験も豊富で抜群の存在感がある鈴木京香さんですので、柔らかな迫力と美貌を兼ね備えたメルトゥイユ公爵夫人を見せてくれるに違いありません。

舞台『危険な関係』ヴァルモン子爵とメルトゥイユ公爵夫人の関係

ここまでヴァルモン子爵とメルトゥイユ公爵夫人それぞれの役柄について解説してきました。それでは、この2人の関係はどのようなものなのでしょうか?

少なくとも物語の時点では、ヴァルモン子爵とメルトゥイユ公爵夫人は愛人関係にはありません。過去には関係があったと思われる部分もありますが、『危険な関係』で描かれている時点においては、目的を共有した同志のような関係です。
司令塔であるメルトゥイユ公爵夫人と、実行部隊であるヴァルモン子爵。しかし、このような単なる共犯者には終わらないのが『危険な関係』の奥深いところ。メルトゥイユ公爵夫人とヴァルモン子爵がお互いに抱いている複雑な感情が、物語を思わぬ方向に向かわせることになるのです。

『危険な関係』が傑作といわれる理由のひとつは、メルトゥイユ公爵夫人とヴァルモン子爵との間で繰り広げられる緊張感ある心理戦です。
言葉の裏にある相手の本心をいかに見破るか。リチャード・トワイマンがどのように演出するのかはまだ分かりませんが、このような心理戦に『危険な関係』の本質があることは確かです。

2017年版舞台『危険な関係』に期待大!

気鋭の演出家と、豪華なキャストによって実現する2017年版舞台『危険な関係』。これまでにご紹介した以外にも、ヴァルモン子爵が誘惑する相手である、貞淑なトゥルヴェル法院長夫人役に野々すみ花さんの出演が決定しています。
18世紀に書かれた小説でありながら、今なお様々な作品に影響を与え、愛され続けている傑作『危険な関係』。これまでも多くの映画や舞台で豪華なキャスト達が各役柄を演じてきましたが、今回メインを演じる玉木宏さん、鈴木京香さんのお2人も、今までの名優たちに全く引けをとらない実績と実力を兼ね備えています。
若く意欲的なイギリス人演出家の手にかかり、今回の『危険な関係』がどのような作品になるのか?まだ大まかな日程と会場しか発表されていませんが、今から期待が高まります。

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