【ネタバレあり】切ない恋の物語 劇団四季の「壁抜け男」のあらすじとは

9月27日(火)より東京・自由劇場にて開幕される、劇団四季の「壁抜け男」ですが、今でも多くの演劇ファンを魅了している「壁抜け男」はフランス・パリを舞台にした切ない恋物語です。今回は、劇団四季の「壁抜け男」について、あらすじをわかりやすく解説していきたいと思います。

9月27日(火)より「東京・自由劇場にて開幕される、劇団四季の壁抜け男」ですが、日本では1999年に福岡で初演を迎え、今でも多くの演劇ファンを魅了しているのです。そんな「壁抜け男」はフランス・パリを舞台にした切ない恋物語。

今回は、劇団四季の「壁抜け男」について、あらすじをわかりやすく解説していきたいと思います。

劇団四季の「壁抜け男」あらすじ  美しくも儚い恋の物語

劇団四季の「壁抜け男」は、フランスの小説家マルセル・エイメの代表作である同タイトルの短編小説が原作となっていて、そのあらすじはこのようになっています。

時代背景は1947年のパリ。この頃はまだ戦争が終わって間もない頃です。主人公はデュティユルという名の真面目だけが取り柄の冴えない男で、彼は怠け者の同僚に囲まれながらも、役所のクレーム処理係として日々奮闘していました。デュティユルは仕事をテキパキとこなす方ではなく、帰るのはいつも黄昏時。同僚たちはそんな彼を見ていつも小馬鹿にしていたのですが、デュティユルはそんなことに気を留めるわけでもなく、この平凡な暮らしを彼なりに楽しんでいたのです。

いつものように黄昏時に一人暮らしのアパルトマンに帰宅すると、突然の停電で廊下が真っ暗闇になってしまいます。そして気が付いたときにはなぜか今までいた場所とは違い、いつの間にか扉の向こう側に立っていたデュティユル。一瞬の出来事に混乱するデュティユルでしたが、そうしている間にもまた不思議な現象が起き、なんと元いた場所に戻っていたのです。

こんなことが起これば誰だって慄き、混乱してしまうものでしょう。精神科医の元に駆け込んだデュティユルはこともあろうか壁をすり抜けて診察室へ入ってしまうのですが、精神科医はアルコール中毒なせいか、驚くこともなく「甲状腺の括約内膜のらせん状硬化」でデュティユルは自由自在に壁をすり抜ける能力を手に入れたのだと言います。そしてデュティユルに精神科医はさらにこう告げるのです。「女に気をつけろ。恋をすると壁を抜けられなくなる」と。

治す薬を処方してもらったものの、デュティユルはすぐにそれを飲まずにいました。ある時、職場の上司から「ミジンコ」よばわりされた腹いせに、能力を使って嫌がらせをしてしまいます。それが運命の歯車を変えてしまうことだとは気付かないまま、彼は能力を使うことに快感を覚えてしまうのです。そしてデュティユルは能力を使い「怪盗ガルーガルー」として義賊さながら、物を盗んでは貧しい人へ分け与え、自らをまるで英雄にでもなったかのようにふるまいます。街では不思議な英雄「怪盗ガルーガルー」の噂でもちきりになっても、まだデュティユルの心は満たされません。もっともっと自分の力を試してみたくなった彼は、密かに思いを寄せる女性の元へ行くのです。

その女性の名はイザベラといい、冷酷で傲慢な夫によって家に閉じ込められて暮らしています。その美しいイザベラは「壁抜け男」に恋心を抱いており、それを知ったデュティユルは「自分を知ってもらいたい、振り向いて欲しい」と思うようになるのです。こうして、彼は自ら警察に捕まり自分が「怪盗ガルーガルー」であることを世に知らしめます。デュティユルは刑務所に収容されますが、壁をすり抜けることができるのですから、脱獄なんて朝飯前です。脱獄したデュティユルの向かった先はもちろんイザベラの元。彼はイザベラに一緒に抜け出そうと持ちかけますが、イザベラはすぐに返事をすることができません。

デュティユルは裁判を受ける為に刑務所へ一旦戻りますが、その裁判を担当する検事は運命のいたずらか、イザベラの夫だったのです。この裁判で検事はデュティユルに死刑を言い渡しますが、彼は警察に捕まる直前に検事の弱みを掴んでいたのです。そのおかげで死刑を免れることができ、イザベラとも気持ちが通じ合います。一見ハッピーエンドのようにも見えたのですが…。

衝撃のクライマックスはあなたの目で見届けて下さいね。

劇団四季の「壁抜け男」あらすじ  番外編

フランス・パリにはマルセル・エイメ広場と呼ばれる場所があるのですが、マルセル・エイメはこの広場に面する26番地の建物に住み、ここで息を引き取ったのだそうです。
このマルセル・エイメ広場の一角には、「壁抜け男」がまさに壁を抜ける瞬間を象った銅像があり、マルセル・エイメが亡くなってからもこうしてゆかりの地で見守り続けているのです。彼の代表作はこんな形で地元の人々に愛され続けているのですね。

劇団四季の「壁抜け男」のあらすじが頭に入ったら、次は劇場へ!

スペキュレイティブ・フィクションであるこの作品の完成度の高さはさることながら、劇団四季の持つ高い表現力に加えてそれを際立たせるオーケストラの演奏は「壁抜け男をより素晴らしいものにするに違いありませんね!」あらすじが頭の中に入ったら、次は劇場に足を運んで、物語の結末をしっかり見届けましょう。チケット情報は良席が手に入るチケットキャンプ(チケキャン)で。

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