親子での襲名披露公演「六月博多座大歌舞伎」。襲名する4名のプロフィールから演目詳細までをお届け

中村橋之助改め中村芝翫をはじめ、4名の襲名披露公演となる「六月博多座大歌舞伎」。毎年恒例の公演でもあり、公演前の5月下旬には船乗り込みが行われるなど、博多の街がにぎやかになる一大イベント!ここでは博多座で行われる演目やあらすじ、またその他の配役など、中村芝翫・中村橋之助・中村福之助・中村歌之助の襲名披露公演「六月博多座大歌舞伎」について特集します!襲名披露を行う4名のプロフィールとともに、どうぞお楽しみください!

今年は4名の襲名披露公演!「六月博多座大歌舞伎」を特集!

(出典:Illust ACより)

毎年六月に博多座で行われる公演「六月博多座大歌舞伎」。今年は6月2日(金)~6月26日(月)の約1カ月間の公演予定となっています。平成29年度の「六月博多座大歌舞伎」は、中村橋之助改め中村芝翫をはじめ、中村芝翫の息子3名の襲名披露も行われる大型イベント!

親子での襲名披露が行われる「六月博多座大歌舞伎」の演目や配役などの基本情報のほか、襲名披露を行う4名のプロフィールも一緒にご紹介いたします。

親子での襲名披露「六月博多座大歌舞伎」の公演概要

中村橋之助改め八代目中村芝翫をはじめ、中村芝翫の息子3名の襲名披露も兼ねた「六月博多座大歌舞伎」。まずは、六月博多座大歌舞伎の公演概要から見ていきましょう。

「六月博多座大歌舞伎」公演概要

日程

6月2日(金)~6月26日(月)
昼の部:午前11時開演
夜の部:午後4時半開演

会場

博多座

会場住所

〒812-8615
福岡市博多区下川端町2-1

約1カ月間を通して、昼の部と夜の部の二部構成で行われる「六月博多座大歌舞伎」。昼夜と1日中歌舞伎三昧もできるので、歌舞伎ファンにはたまりませんね!

続いては気になる演目や配役、演目のあらすじなどをご紹介します!

襲名披露「六月博多座大歌舞伎」昼の部公演情報

中村橋之助改め中村芝翫はじめ、中村芝翫の息子3名の襲名披露公演「六月博多座大歌舞伎」。まずは昼の部の公演情報からご紹介します!

演目

一、菅原伝授手習鑑 車引(くるまびき)
二、藤娘(ふじむすめ)
三、彦山権現誓助剱 毛谷村(けやむら)
四、河竹黙阿弥作 天衣紛上野初花 河内山(こうちやま)質見世より玄関先まで

配役

一、菅原伝授手習鑑 車引(くるまびき)

松王丸:中村獅童
梅王丸:中村国生改め中村橋之助
桜丸:中村宗生改め中村福之助
杉王丸:中村宜生改め中村歌之助

二、藤娘(ふじむすめ)

藤の精:中村菊之助

三、毛谷村(けやむら)

毛谷村六助:中村菊五郎
お園:中村時蔵
お幸:中村東蔵

四、河内山(こうちやま)

河内山宗俊:中村橋之助改め芝翫
高木小左衛門:中村鴈治郎
松江出雲守:中村梅玉

あらすじ

一、菅原伝授手習鑑 車引(くるまびき)

藤原時平の陰謀で太宰府に流された主人菅丞相に仕える梅王丸と斎世親王に仕える桜丸は、京の吉田神社の社頭で参詣帰りの時平を襲いますが、時平の舎人である松王丸に阻まれ、牛車から現れた時平に睨まれ、たじろぎます。松王丸に免じて、二人はいったん許されますが、三兄弟は遺恨を残したまま別れます。

(出典:博多座公式サイトより)

縁起が良いために、それぞれお偉いさんの牛車引きに抜擢された、3つ子の松王丸、梅王丸、桜丸。それぞれが仕える上司の因縁に巻き込まれていくお話です。

二、藤娘(ふじむすめ)

今を盛りと咲き誇る藤の花房が絡む松の大木の前に、藤の枝を担ぎ、塗り笠をかぶった娘姿の藤の精が現れ、近江八景の風景を詠み込んだ、つれない男心を踊ってみせます。さらに、しっとりと酔態を見せる趣向で恋の切なさを語ると、松尽くしの軽快な踊りを披露します。いつしか夕暮れて、雁の声がして山がかすみ、娘も姿を消して行くのでした。

(出典:博多座公式サイトより)

藤の花の精を演じる女形さんの愛らしい舞いに引き込まれる演目です。

三、毛谷村(けやむら)

豊前国彦山の麓で、百姓仕事の傍ら迷い子の弥三松の面倒をみている剣の達人六助は、武芸者の微塵弾正と出会い、親孝行がしたいという言葉を信じて仕官を決める剣術試合で勝ちを譲ります。ところが、六助を訪ねてきた許嫁お園や母お幸らの話から弾正の本名は京極内匠といい、六助の剣の師でお園の父吉岡一味斎を暗殺した敵とわかります。六助は一味斎の孫だと分かった弥三松を伴い、勇んで敵討ちに出立します。

(出典:博多座公式サイトより)

山に暮らす好青年の六助と、六助の師匠の娘であり、怪力で武術に優れたお園との夫婦を軸に物語が展開します。師匠の仇討ちのため、立ち上がる六助の痛快劇です。

四、河内山(こうちやま)質見世より玄関先まで

お数寄屋坊主の河内山宗俊は、木刀を質に五十両貸せと訪ねた質店上州屋で、松江侯へ腰元奉公に出ている娘が、出雲守から妾になることを拒み、幽閉されたと知ります。お金欲しさに娘の救出を請け負った河内山は、上野寛永寺の使僧道海と偽って松江家に乗り込み、出雲守と談判のうえ腰元浪路を救い出します。帰りの玄関先で松江家重役の北村大膳に正体を見破られますが、悪びれもせず開き直って啖呵を切ります。家老の高木小左衛門の計らいもあって、河内山は出雲守を嘲笑いながら堂々と引き上げるのでした。

(出典:博多座公式サイトより)

破天荒な人柄の主人公、河内山宗俊。僧にばけて人助けをするだけに飽き足らず、いろいろと悪だくみをする様が描かれています。

「六月博多座大歌舞伎」の昼の部では、中村橋之助改め中村芝翫は河内山(こうちやま)に登場し、3人の息子は、車引き(くるまびき)の三つ子役として登場します。
物語を存分に楽しみたいという方には、昼の部がおすすめです!

襲名披露「六月博多座大歌舞伎」夜の部公演情報

中村橋之助改め中村芝翫はじめ、中村芝翫の息子3名の襲名披露「六月博多座大歌舞伎」。ここでは昼の部に続いて、夜の部の公演情報をご紹介します。

演目

一、近松門左衛門作 信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまがっせん)輝虎配膳
二、八代目中村芝翫・四代目中村橋之助・三代目中村福之助・四代目中村歌之助 襲名披露口上
三、河竹黙阿弥原作より 今井豊茂脚本 祝勢揃壽連獅子(せいぞろいことぶきれんじし)
四、一堺漁人作 幸助餅(こうすけもち)

配役

一、信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまがっせん)輝虎配膳

長尾輝虎:中村梅玉
お勝:中村菊之助
直江山城守:中村獅童
越路:中村魁春

二、襲名披露口上

中村橋之助改め中村芝翫
中村国生改め中村橋之助
中村宗生改め中村福之助
中村宜生改め中村歌之助
幹部俳優出演

三、祝勢揃壽連獅子(せいぞろいことぶきれんじし)

狂言師後に親獅子の精:中村橋之助改め中村芝翫
狂言師後に仔獅子の精:中村国生改め中村橋之助
狂言師後に仔獅子の精:中村宗生改め中村福之助
狂言師後に仔獅子の精:中村宜生改め中村歌之助
慶雲阿闍梨:中村時蔵
昌光上人:中村梅玉
文殊菩薩:中村藤十郎

四、幸助餅(こうすけもち)

大黒屋幸助:中村鴈治郎
関取雷五良吉:中村獅童
三ツ扇屋女将お柳:中村魁春

あらすじ

一、信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまがっせん)輝虎配膳

長尾輝虎(後の上杉謙信)は武田信玄の軍師山本勘助を味方にするため、臣下の直江山城守の妻唐衣が勘助の妹であることを利用し、勘助の母越路を招き寄せ、自ら配膳し接待をします。その思惑を察した越路が無礼を働くので、輝虎は怒って斬ろうとしますが、越路に付き添う勘助の妻で吃音のお勝は、琴を演奏し怒りを鎮めようと試みます。

(出典:博多座公式サイトより)

軍司山本勘助の母である越路の、武家の女を体現した勇ましい姿が見どころです!

二、襲名披露口上

新中村芝翫と長男の四代目中村橋之助、二男の三代目中村福之助、三男の四代目中村歌之助の親子四人が襲名のご挨拶を申し上げます。裃姿の俳優が列座して襲名を祝します。

(出典:博多座公式サイトより)

親子4名の襲名披露口上、袴姿でそろえた俳優陣の姿は圧巻です。

三、祝勢揃壽連獅子(せいぞろいことぶきれんじし)

文殊菩薩の住むという霊地清涼山の石橋では、自力で這い上がる者だけを助けるという霊獣の故事に従って、親が心を鬼にして子を谷底へ蹴落とす様子を、手獅子を携え現れた狂言師の親子が踊ってみせます。その後満開の牡丹の中、親獅子の精、仔獅子の精が現れ、豪放な狂いを見せ、勇壮な毛振りで舞い納めます。能の「石橋」をもとにした長唄の舞踊の大曲です。今回は、襲名を祝し、新たな間狂言を書き加えての上演です。

(出典:博多座公式サイトより)

親子の連獅子の華やかな舞が描かれる作品。襲名披露を行う実際の親子4名による毛振りは、見ものです!

四、幸助餅(こうすけもち)

上方の人情喜劇です。米問屋の大将幸助は関取の雷(いかづち)五良吉をひいきにしすぎて身代を傾け、妹を身売りさせるほどお金に窮します。恩を忘れぬ雷は、小さな店を開き再起を図る幸助を見守り、わざと不人情を装って幸助の気持ちを害しますが、幸助を陰で助けています。その後誤解も解け、幸助本人の努力、雷らの温かい援助で餅屋を開き“幸助餅”と呼ばれる大阪の名物になり大団円を迎えます。

(出典:博多座公式サイトより)

相撲にはまったせいで借金を繰り返す幸助と、贔屓にしていた関取の雷(いかづち)。2人の関係性に心が温まる物語です。

夜の部には襲名披露の口上が行われるなど、襲名披露を行う中村芝翫と息子3名にフォーカスを当てた内容となっています。

「六月博多座大歌舞伎」で襲名披露を行う4名のプロフィール

昼の部と夜の部の二部構成で行われる「六月博多座大歌舞伎」。親子4名の襲名披露ということで、盛り上がりを見せています。

ここでは、襲名披露を行う4名のプロフィールをそれぞれご紹介します。

三代目中村橋之助改め八代目中村芝翫

1965年8月31日生まれの51歳。七代目中村芝翫の次男として誕生しました。歌舞伎では好青年役などにあたる立役を主に演じています。
テレビ出演なども積極的に行っており、NHK時代劇「毛利元就」では主演をつとめました。妻で女優の三田寛子さんとの間には、「六月博多座大歌舞伎」で」ともに襲名披露を行う3人の息子がいます。

中村国生改め四代目中村橋之助

1995年12月26日生まれの21歳。今回「六月博多座大歌舞伎」で襲名披露を行う中村芝翫の長男です。今回の襲名披露では父である中村橋之助の名跡を継ぐことに。
4歳で初舞台を踏み、ドラマ「検事沢木一夫3 共犯者」では親子出演を果たしています。ブログでは食いしん坊な一面も覗かせています。

中村宗生改め三代目中村福之助

1997年11月13日生まれの19歳。今回「六月博多座大歌舞伎」で襲名披露を行う中村芝翫の次男です。兄の橋之助とともに2歳で初舞台を踏みます。
襲名披露では、現在四代目中村梅玉の名跡である中村福之助を継ぐことに。カステラが好物で、東京ヤクルトスワローズのファンでもあります。

中村宜生改め四代目中村歌之助

2001年9月10日生まれの15歳。今回「六月博多座大歌舞伎」で襲名披露を行う中村芝翫の三男です。3歳で初舞台を踏みます。
祖父である三代目中村芝翫とそっくりなところもポイントです。小さなころから歌舞伎への興味が強かったそう。

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(出典:ACより)

四代目中村氏芝翫をはじめ、息子3名の襲名披露が行われる「六月博多座大歌舞伎」。昼の部と夜の部の詳細とともに、襲名披露を行う4名のプロフィールをご紹介しました。
昼の部と夜の部の二部構成の「六月博多座大歌舞伎」は、物語が主体の昼の部と、親子の襲名披露口上が含まれる夜の部と、2通りの楽しみが盛り込まれています!

親子の襲名披露というおめでたい席ですので、直接お祝いに出かけてみてはいかがですか?

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