森新太郎演出『イニシュマン島のビリー』見どころを解説

鬼才・森新太郎演出の舞台『イニシュマン島のビリー』。先日無事東京公演を終え、4月23日(土)〜24日(日)には大阪・梅田公演を控えています。今回は、古川雄輝、鈴木杏といった魅力的なキャストがそろうこちらの舞台のあらすじや見どころを紹介したいと思います。

鬼才・森新太郎演出の舞台『イニシュマン島のビリー』。先日無事東京公演を終え、4月23日(土)〜24日(日)には大阪・梅田公演を控えています。今回は、古川雄輝、鈴木杏といった魅力的なキャストがそろうこちらの舞台のあらすじや見どころを紹介したいと思います。

イニシュマン島におとずれる、非日常が日常を変えていく

アイルランドのアラン諸島にある、小さな島・イニシュマン島。この島に生まれ育ち、身体に障がいをもっているビリー(古川雄輝)は、ひっそりと繰り返される日々をたんたんと過ごしています。彼を取りまく、一筋縄ではいかない面々。美しく暴力的なヘレン(鈴木杏)、その弟バートリー(柄本時生)、うわさ好きで手癖の悪いジョニーパティーンマイク(山西惇)とアル中の母親(江波杏子)。誰もが日常にはうんざりしながらも、故郷に愛情と小さな誇りを感じています。

そこへ、突如として割りこんできた非日常。それは「ハリウッドから撮影隊がやってきた」というもの。変わりばえのしない日々に現れた「夢」に、ビリーのたどる道は大きく変わっていきます。

マーティン・マクドナー×森新太郎、ふたつの才能がぶつかるとき

鬼才、マーティン・マクドナーにより、1996年にはじめて上演された本作。アイルランド出身の劇作家であるマーティン・マクドナーは、近年の演劇人のなかでも突出した才能をもち、数々の賞を受賞してきました。北野武の大ファンと公言しているマーティン・マクドナーの作風は、とにかく強烈でインパクトのあるアクの強い登場人物と、作品全体を漂う暴力性が特徴です。

そんなマーティン・マクドナーの『イニシュマン島のビリー』を演出するのは、「モナカ興業」主催の森新太郎。翻訳劇に定評のある森新太郎は、『ゴドーを待ちながら』『ハーベスト』『夏の夜の夢』といった演劇史に残る海外の名作を次々に演出し、評価を得てきました。奇しくも演出家としての彼のデビューは、やはりマーティン・マクドナー作品の『ロンサム・ウェスト』。このデビュー作を観た人にはとくに、氏の変化が見どころのひとつとなりそうです。

暴力&暴力&暴力、のちに訪れる黒い笑い

マーティン・マクドナー作品の特徴である、作品全体を包み込んでいる暴力性…それは黒を基調とした舞台美術を観た瞬間から感じられるものです。普段は自分の感情を表に出さないビリーが、「夢」の出現によってどんどん秘めた感情をむき出していくさまは必見。けっして根っからの善人が出てくる芝居ではありませんが、それが、人間の深い業、そしてそこからにじみ出るブラックユーモアを描き出すことにつながっているのです。

見どころ満載の『イニシュマン島のビリー』、ぜひ舞台で!

ストーリーやキャストだけでなく、舞台好きであれば脚本や演出にも要注目の『イニシュマン島のビリー』。気になる方は、マーティン・マクドナーや森新太郎の過去の作品もぜひチェックしてみてくださいね。

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2016年4月23日(土)17:30〜 大阪・梅田芸術劇場

イニシュマン島のビリー』のチケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。関西に住んでいる方は、この機会にぜひ大阪公演に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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